フリー自由設計タイプでハイレベルでの「防音」と「音場」を両立させる

「防音レベル」と「音場レベル」をそれぞれ選択。
ニーズに最適な防音環境を、自由に設計できます。

防音室の用途には、ピアノのレッスン室やAVルームなどさまざまなものがあるため、個人によって必要とする防音環境は異なります。当社では、ヤマハアビテックスの3つの防音レベルと2つの音場レベルを設定しています。ご希望の「防音レベル」と「音場レベル」を組み合わせることで、お客様のニーズに最適な防音環境を提供いたします。

3つの「防音レベル」と、2つの「音場レベル」

例えば、防音室の中で100dBの音を発した場合、Dr-30の防音室の外では70dBになります。これは通常の話し声(60dB)よりも少し大きい程度の音量です。防音室の外には建物の壁がある場合が多いので、隣の部屋や隣近所への音漏れはさらに減少する可能性があります。

防音室の防音レベルとは、室内で発生する音が外部にどの程度漏れないかを表す指標です。防音レベルは、遮音性能とも呼ばれ、一般的にはD値やT値などの単位で表されます。

D値とは、室内の音が壁やドアなどの建材を通してどれだけ減衰するかを示す値で、単位はdB(デシベル)です。D値が高いほど遮音性能が高く、音漏れが少なくなります。例えば、ピアノ室ならD-50~D-55程度、ドラム室など低音や振動まで考慮するお部屋の場合はD-65~D-70を目標値として防音室の設計を行います。

T値とは、室内の音が隣接する部屋に伝わる際にどれだけ減衰するかを示す値で、単位はdBです。T値が高いほど遮音性能が高く、隣の部屋への騒音被害が少なくなります。T値は建築基準法で定められた防音等級(I~IV級)に対応しており、例えばI級(最高級)の場合はT-55以上、II級(高級)の場合はT-50以上となります。

防音レベルを決める際には、室内で発生する音の種類や大きさ、外部に漏れても許容できる音量や時間帯などを考慮する必要があります。一般的に、静かな日常生活を送るために許容できる音量は、約40~50dB程度と考えられています。

防音レベル

Dr-30

防音レベルDr-30とは、室内の音が壁やドアなどの建材を通して30dB減衰することを示す値です。つまり、音が30dB聴こえなくなったということです。Dr値はJISで規定されている遮音等級の指標で、Dr値が高いほど遮音性能が高く、音漏れが少なくなります。

防音レベルDr-30は、ピアノやカラオケなどを楽しむために必要とされる遮音性能の目安です。
ピアノの音が話し声程度になる程度の防音性を有しています。

Dr-35

防音レベルDr-35は、ホームシアターや楽器演奏などを楽しむために必要とされる遮音性能の目安です。
ピアノの音が小さな話し声程度になる程度の防音性を有しております。

Dr-40

防音レベルDr-40は、ドラムやバンド演奏などを楽しむために必要とされる遮音性能の目安です。
ピアノの音がかすかな話し声程度になる程度の防音性を有しております。

防音レベルは目安、総合的に判断して防音処理を行うことが重要

防音レベルを決める際には、室内で発生する音の種類や大きさ、外部に漏れても許容できる音量や時間帯などを考慮する必要があります。また、防音レベルは単体の性能として示されるものであり、実際には建物躯体との総合的な防音処理を行うことで部屋全体として高い遮音性能を発揮します。

音場レベル

音場レベルとは、音場の特性を表す指標の一つです。音場とは、音が存在する領域のことで、音波の伝わり方や環境により分類されます。

音場レベルは、ある周波数帯域における音圧レベルの空間平均値です。単位はdBです。音場レベルは、部屋の形状や壁の吸音率などによって変化します。音場レベルが高いほど、部屋の中に音が充満していることを示します。

音場レベルは、部屋の遮音性能や吸音性能を評価する際に用いられます。例えば、残響室では、部屋の容積と仕上げ材の面積から計算される予測音場レベルと実際に測定される音場レベルとの差を比較することで、部屋の拡散性や均一性を判断することができます。

High-grade 音場

F調音パネルが響きをコントロールし、1音1音が自然に響くため、細かな演奏表現も正確に聞き取れます。

Basic 音場

基本的な音場の性能により、音のこのもりや不自然な響きを整えた空間を演出します。静かに過ごすための静空間にも適しています。

建物の躯体との総合性能で、高い遮音性能を実現。

アビテックスでは、壁および天井にすぐれた遮音性能をもつ独自の3層構造のパネルを用いています。また、床には乾式浮床構造を採用。総合的な防音システムで、部屋全体の遮音効果を発揮します。

業務用防音室

家庭と異なるさまざまな条件を求められる音の空間があります。テレビ局、FM局、サテライトスタジオなどです。これらに応えるのが、業務用防音室です。

音楽制作スタジオ

数人のセッションが可能な中型ブースで、面積を大きくとりながら遮音性能と居住性の向上を果たしています。

AVルーム

大型のプロジェクタとサラウンドを完備した、試写会も行えるAVルーム。ソフトの魅力が100%生かせます。

ヤマハ アビテックス(防音室)の特徴

独自のパネルモジュールによる自立式遮音構造です

規格化した独自のパネルを用い、空間6面で空気層を生かす遮音構造とすることによって、在来工法に比べて壁厚が薄くなりスペース効率が向上しました。
また部材も工法もすべて規格化されているため、目的や用途に適した性能を効率よく実現できます。

不燃・準不燃仕様にも対応できます

建築基準法の規定を満たす不燃・準不燃仕様も準備いたしました。内装制限適用区域内への設置も可能です。(室内音響特性に制限を受ける場合があります。)

短期間施工に加えて解体や移設が可能です

パネル化工法によって、1週間程度のスピード施工が可能になりました。現場加工も少なく溶接作業が不要のため、施工管理が容易です。

遮音性能を事前に体験。完成後が安心です

在来工法では諸性能の事前確認ができにくく、期待通りの性能が出ないことがあります。しかし業務用防音室は、パネル化工法によって規格化されているため性能にばらつきが少なく、遮音性能を事前に体験して確認することができます。

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