輸入ピアノガイドブック ～ 2. 「C.BECHSTEIN」の紹介 ～
みなさんこんにちは ピアノクラウド金沢です♪
前回のブログ「輸入ピアノガイドブック ～ 1.輸入ピアノとは？ ～」では、輸入ピアノの基本的な説明と世界三大ピアノの概要を紹介いたしました！
今回は、世界三大ピアノの1つであり、ピアノクラウド金沢で展示・販売している「C.BECHSTEIN」を深堀りしていきたいと思います！
TOPIC
1. C.BECHSTEINの歴史
2. C.BECHSTEINの音色
3. C.BECHSTEINの特徴
4. ピアノクラウド金沢で展示・販売中！
1. C.BECHSTEINの歴史
創設者：Carl Bechstein（カール・ベヒシュタイン）
製造国：ドイツ（ベルリン）
創業年：1853年
1826年、カール・ベヒシュタインは生まれ、1853年、C.BECHSTEINを設立。
設立前は、プレイエルやクリーゲルシュタインなどの大手企業で見習いとして働き、ピアノ製作の修行を積み1853年にドイツのベルリンで小さな工場を建てます。
ベヒシュタインは、ドイツの指揮者でピアニストのハンス・フォン・ビューローや、その師匠のフランツ・ドビュッシーと友好的な関係にあり、親交を深めていきました。
そして、「一流の音楽たちが表現したい世界」を理解し、最先端の技術革新を取り組みながら、その世界を実現することができるピアノを作ることを目指し、創業して10年経たずして、世界の音楽家たちを虜にし一躍人気になりしました。
ベヒシュタインを愛した有名なピアニスト、フランス作曲家のクロード・ドビュッシーが大絶賛し、今でも彼の言葉は生き続けています。
“Piano music should be written only for the Bechstein.”
Claude Achille Debussy
「ピアノ音楽は、ベヒシュタインのためだけに書かれるべきだ」
2. C.BECHSTEINの音色
「澄んだ水のような」
「透明感のある」
「みずみずしく、繊細」
ベヒシュタインの音色は、澄み切った繊細なピアニッシモから力強いフォルテッシモまで、全音域で美しく旋律を奏でます。
さらに、複雑な和音の中でも旋律が鮮明に聞こえる透明な響きも、特徴です。
3. C.BECHSTEINの特徴
弦や響板、ハンマー、フレームなど、すべての部品において高品質な素材と技術が使用されています。
1つ1つの材料は吟味され、主要な部分は熟練したマイスターたちの手仕事によって、じっくり時間をかけています。
そのため、それぞれに奥深い個性が備わっています。
響板
『ピアノの命』と呼ばれるほど、ピアノにとって重要な部分。
ハンマーで打たれた弦の振動は駒→響板に伝わり、響板全体が大きく振動することで、ピアノの力強い豊かな響きが奏でられます。
そして、ベヒシュタインの音は響板で作られると言われています。
素材を厳選し、乾燥削り込み、駒接着し乾燥…。それぞれに気の遠くなるような歳月と労力が製作にかけられています。
この過程を踏んでいるからこそ、楽器が完成した後の木材内部のひずみやそれによる変形を防ぎ、響板として長期間、理想的な状態を保つことができます。
ハンマーヘッド
ベヒシュタインでは、ピアノのハンマーを全て自社で製造しています。
ハンマーヘッドの形状や強さ、木の芯の材質などは、ピアノの響きの幅に大きく影響を与えます。
そのため、ベヒシュタインは厳選した素材を使い、熟練の技術者が手作業で整音を行い、色彩豊かな音色とダイナミズムを生み出しています。
自社工場でハンマーヘッドを製造することで、ベヒシュタインは高い品質を維持できているのです。
フレーム
フレームは、18～20トンもの弦の張力を支えています。
そして、ベヒシュタインのフレームは「ネズミ鋳鉄」で作られており、これはピアノ作りの歴史の中で最もピアノの音つくりに適した金属とされています。
高い張力に耐えられる強度と耐久性を持っており、また特性として、振動を適度に吸収し減衰させます。
これにより、全体の音色のバランスを乱さずに音の共鳴や響きが安定し、良い音質を保つことができます。
4. ピアノクラウド金沢で展示・販売中！
ピアノクラウド金沢でも、ベヒシュタインを展示・販売中！
各商品の詳細は商品ページにて！ご来店もお待ちしております♪
【NEW】グランドピアノ A.160
コンパクトでありながら、全体に伝わる音のエネルギー循環により、驚くほどのパワーを発揮。
＜Size＞
幅151cm×奥行160cm×重量308kg
＜Price＞
￥7,040,000（taxin）
音の立ち上がりがとても早く、弾き心地が良いので、いつまでも弾いていたくなるピアノです。
きらめくような響きは粒立ちがよく、弾き終えた音の残響が濁らないため、澄んだ響きを楽しむことができます。
小型のグランドピアノですが、とてもパワーがあり、繊細な音色からパワフルな音色までダイナミックレンジの幅が広く弾きごたえのあるピアノです。
見た目からは想像していなかったA.160のパワーに驚きました。
【USED】アップライトピアノ 12N
天屋根が斜めに開く構造になっており、まるでミニグランドピアノを弾いているかのような不思議な雰囲気を思わせてくれます。
＜Size＞
高さ114cm×幅148cm×奥行60cm×重量238kg
＜Price＞
￥2,300,000（taxin）
コンソールピアノのため背が低く、またデザインが木目のためとても可愛らしいピアノです。
そして音色については、音が立ち上がった瞬間澄み渡るような印象を受けました。
まさにベヒシュタインの音色の特徴そのままといった感じです。
個人的に演奏するとしたら、カノンのパッヘルベルや
私はジブリが好きなので、となりのトトロの風の通り道のようなゆったりとした
曲を弾いてみたいと思いました。
前回のブログはこちら！
輸入ピアノガイドブック ～ 1. 輸入ピアノとは ～
