ジャズを吹きたい方におすすめのサックス「ROOTE8 Authentic」
かの日々を思い出させるジャズの名曲たち。その中でも、チャーリー・パーカーやキャノンボール・アダレイなど名サックスプレイヤーのサウンドに魅了された方も少なくないはず。
あの日憧れたジャズサックスを吹きたいけど、どんなサックスが良いのだろう?
そんなお悩みにブラステック高岡のスタッフ久保がジャズにおすすめのサックスの選び方と久保がおすすめする1本をご紹介。
Topics
ジャズ向きのサックスとは?
ジャズ向きのサックスとは言っていますが、サックスの中でこれはジャズ用、これはクラシック用と明確に分かれているわけではありません。どんなサックスでもセッティングや奏法次第でジャズでもクラシックでも対応できるからです。ですが、ほとんどの場合それぞれの機種ごとにジャンルを意識した開発がなされています。
どんなジャンルにもオールラウンドに対応できるサックス、クラシックプレイヤーに好まれるよう設計されたサックス、あきらかにジャズプレイヤーを意識したサックスと機種ごとにコンセプトがあります。
ジャズプレイヤーを意識したサックスとはどのようなサックスにはいくつかの特徴があります。
ジャズ向けに開発されたサックスの見分け方。
繰り返しますがどんなサックスでもセッティングと奏法次第でジャズの音色を出すことは出来ますが、今回はその中でもコンセプトとしてジャズプレイヤーを意識して開発されたモデルのパッと見てすぐわかる特徴をご紹介。
●ヴィンテージを彷彿とさせる鈍い色味のサックス
管体表面にクリアのラッカーを施さないアンラッカーモデルやアンラッカーに薬剤で渋い色味に仕上げたサックス。枯れた音色が楽器を包み込むように鳴り、ジャズ特有の「寂」を感じる音色を求めて開発されている傾向にあります。
●ブラックやシルバーなど仕上げのバリエーションが豊富なモデル
ラッカー仕上げをベースにラインナップしつつも、ブラックやダークラッカー、サテンやシルバーなど使うシーンや音色、ビジュアルを奏者の好みに併せてカラーバリエーションを展開するモデルはジャズ用に開発されている傾向にあります。
自分に合ったサックスを選ぶポイント
ジャズプレイヤーを意識して開発されたサックスと言ってもメーカーや機種,仕上げの違いが多数あり、どれが自分に合っているか、どのように選んだらよいか、悩んでしまいます。そこで、自分に合ったサックスの選び方の一例をご紹介します。
●自分の好みを決める。
サックスそれぞれに良いところがあります。
・音色
・吹き心地
・ビジュアル
・ヒストリー
それぞれの自分の好みを明確にして、何を優先するか決めておくとサックスを選びやすくなります。
●音色
明るい音色、ダークな音色、伸びのある音色、枯れた音色、など様々な音色があります。音色の違いは、もちろんメーカーや設計の違いによりそれぞれ異なりますが、大まかな音色と仕様の傾向をご紹介します。
・明るい音色:イエローブラス、ラッカー仕上げ、ライトウエイトモデル(軽量モデル)は明るい音色になりやすいです。
・ダークな音色:銀メッキ仕上げやニッケルメッキなどはダークな音色になる傾向があります。
・伸びのある音色:ラッカー仕上げは音の反射が良く、伸びのある音色になりやすいです。
・枯れた音色:アンラッカーは味のある枯れた音色の傾向があります。
この他にも多彩な音色があり、各メーカーもこだわりを持って音色を作っていますので、あくまでも大まかな傾向です。また、プレイヤー個人が持つ音色もあるので、自分の音色と楽器の傾向をミックスさせると音色をイメージしやすくなります。出来れば実際に吹いて音色を確かめられるとベストですので、吹けるチャンスがあれば試奏を行う事をおすすめします。
●吹き心地
吹き心地・吹奏感は楽器の素材や重量の影響が大きいです。また、素材や重量以外にも管内径の設計によっても吹き心地・吹奏感は変化します。ただし、マウスピースやリガチャー、リードなどである程度の調整はできます。こだわりのマウスピースやセッティングがある場合は楽器の吹き心地・吹奏感を意識する必要が出てきますが、楽器に合わせて好みの吹き心地・吹奏感になるようマウスピースなどを探してみるのも趣味として楽しみの幅が広がります。
・吹き心地・吹奏感の違いによる特徴
【吹き心地・吹奏感が軽い】
1.重量が軽い、イエローブラス、管厚が薄い、キィ台座の面積が少ない、ネックや管体のテーパー(内径の広がり方)が大きい、等が吹き心地・吹奏感が軽くなる一因です。
2.音色が明るくなりやすい。楽器が軽量化されると吹いた感じも軽くなり、音が出しやすく感じます。一方で音色も軽くなりがちです。
【吹き心地・吹奏感が重い】
1.重量が重い、銅の成分が多い素材やイエローブラスよりも重い素材、メッキやコーティング、キィが多い、ネックや管体のテーパー(内径の広がり方)が小さい、等が吹き心地、吹奏感が重くなる一因です。
2.音色が太くなりやすい。楽器が重くなると吹いた感じも重くなります。鳴らすために息圧をかける必要があります。
大まかにこのような傾向ですが、楽器の特性と自分との相性によっては、真逆の印象を持つことも有ります。
例えば…重量の重い楽器でも吹き心地が軽い、と感じることもあります。
実際に吹いてそのサックスの個性や自分との相性を確かめることをおすすめします。吹き心地の好みも十人十色、千差万別です。軽く吹けて表情を付けたい方、パワフルに吹いて鳴らしたい方、自分のスタイルに合った楽器がおすすめです。
●ビジュアル
見た目が渋いサックスも最近は多いです。ヴィンテージのようなくすんだ仕上げ、暗めのラッカーやブラックに仕上げたサックスなど、ビジュアルにもこだわった個性あるサックスの選択肢が増えました。他の人とは被らない珍しいカラーや細部にもこだわったパーツの形状など、趣味だからこそ自分が楽しめるお気に入りのビジュアルのサックスを持てば、モチベーションを高く保て長く楽しむ栄養素になります。
●ヒストリー
各メーカー、各機種に開発経緯や現行機種に至った歴史があります。さらに遡れば、サックスそのものの成り立ちにも深いストーリーがあります。そのサックスに至った開発者の想い、歴史的背景それらを纏い、世に出てきたサックス。そのサックスの裏にあるヒストリーに感銘を受けることで愛着を持つことも。もしかしたら直感的に感じる事もあるかもしれません。人との出会いは一期一会。そのサックスとの出会いも縁かもしれません。気になるサックスを見つけたら、まずは問い合わせてみてください。
ジャズサックスを吹きたい方にROOTE8の「Authentic」をおすすめする理由
このROOTE8の「Authentic」はどんなサックスかというと、
・女性シンガーの歌声を目指したハスキーサウンド
ジャズならではの雑味が程よいバランスで加わり、自然に吹くだけでハスキーサウンドを奏でられます。
・鳴らしやすく、軽い吹き心地
音を出す事へのストレスを軽くするために軽量化しつつも、音色を犠牲にしない為にパーツのサイズや配置などをこだわりの設計に。ビンテージサックスのように使い込まれたサックス特有の抜け感を特殊な熱処理で再現。
・オールドサックスを彷彿とさせるキィデザイン、サテンシルバー仕上げ
オールドアメリカンサックスを思わせる、古き良きデザインを敢えて採用。現代では珍しい艶消しのハンドブラッシュドサテンシルバーはかつてと同様の工法で行っています。使い込むほどにエイジングされ、共に歩んだ歳月を感じる自分だけの1本に仕上がっていきます。
・アメリカで発展したジャズ文化と共に進化したサックス。当時のオールドアメリカンサックスの魅力を尊重しつつ現代のプレイヤーに合わせて開発されたました。
軽い吹き心地なので、初心者でも鳴らしやすく、プロでは演奏に集中できます。また、無理なセッティングをしなくてもジャジーなハスキーサウンドで奏でられるので憧れのジャズ演奏もグッと身近に。さらにデザインもアンティークさを感じつつも唯一無二のデザインで愛着とモチベーションが上がります。
軽く吹きたい方、ハスキーなサウンドを出したい方、自分だけのサックスを持ちたい方、アンティークが好きな方、などには特におすすめです。きっとストンとハマると思いますよ。