アップライトピアノとグランドピアノどう違うの?
こんにちは! 楽器センター金沢 Piano Cloudスタッフの田中です!
教室生限定ブログをご覧いただき、ありがとうございます!!
楽器センター金沢では、はじめてピアノを買うという方はもちろん、レッスンに通われていて、今使っているピアノを買い替えたいというお客様にも多数ご来店いただいております。
日ごろの練習が楽しくなってどんどんピアノが上達すると、いずれはワンランクアップしたピアノで練習したくなりますよね?
またお子様にそういったピアノを買ってあげたいという親御様も多いのではないのでしょうか?
そんな教室生の方々、そのご家族様に少しでもアコースティックピアノの違い、魅力をお伝えできればと思います。
アップライトピアノとグランドピアノの違い
まず簡単にご説明すると、アップライトピアノは家庭用に普及したピアノで、グランドピアノが置けないような
限られたスペースで演奏が楽しめるように、弦を縦に張ったピアノです。
一方、グランドピアノは弦が水平に張られたピアノです。
設置するためには、ある程度広いスペースの確保が必要ですが、アップライトピアノよりも
繊細な表現が可能で、これから本格的にピアノを学びたい、様々な表現を楽しみたいという方にはとてもおすすめです!
では、具体的にしくみはどう違うのでしょうか?
アクション
”鍵盤を押すとハンマーが弦を打つ” というピアノの仕組みを「アクション」といいます。
横から見ると、このように実はとっても複雑な構造をしているんです。
アップライトピアノのアクション グランドピアノのアクション
アップライトピアノは、鍵盤を押すと奥の棒(アップライト画像左側)が突き上げられ、それによってだんだん上のパーツたちが押し上げられていきます。そして最後にハンマーが動き、弦を叩きます。同時に、弦に触れているダンパー(弦の響きを止めている部品)が離れ、音が出ます。
グランドピアノは、アップライトピアノに比べると構造はシンプルです。鍵盤を叩くとテコの原理でハンマーが突き上げられ、ハンマーの上にある弦を打ちます。そしてダンパーが弦を離れることで音が出ます。 力が同じ方向に伝わるため、打弦の力が強く音の強弱の幅はより広がります。
グランドピアノはハンマーの自重(重力)でもとの位置に戻るので、次の打鍵への動きがスムーズで素早いトリルや連打が可能です。
(アップライトピアノ:1秒間に7~8回打鍵可能) (グランドピアノ:1秒間に14~15回打鍵可能)
グランドピアノの方が表現豊かといわれる理由の1つがここにあるのですね!
ペダル
ペダルもそれぞれ役割に大きな違いがあります。
◆右側のペダル:ダンパーペダル
一番よく使用されるペダルで、このペダルを踏むとピアノの中では、
ダンパーが弦から離れます。
したがって弾いた弦の音だけではなく、弾いていない弦の共鳴音も加わることで
伸びがあり、広がりのある音になります。
◆左側のペダル:ソフトペダル(アップライトピアノ),シフトペダル(グランドピアノ)
ダンパーペダルとは違いシフトペダル、ソフトペダルには響きを弱める機能があります
このペダルは、アップライトピアノとグランドピアノで中の仕組みに大きく違いがあります。
まずグランドピアノのシフトペダルは88鍵すべての鍵盤とハンマーアクションが右に少しずれる作りになっています。
シフトペダルを使用するとハンマーの位置がずれ、打鍵する弦の本数、または弦を打つ箇所が違うため音色に変化を与え、個性豊かな音作りをすることができます。
一方アップライトピアノのソフトペダルを踏むとハンマーアクションが通常の位置より弦に近づきます。
したがってハンマーの弦への当たりが弱まるので全体的な音量や響きが弱くなります。
結果として弦を打鍵する箇所に変化はない為、グランドピアノのシフトペダルのように音色の変化はありません。
◆ 真ん中のペダル:マフラーペダル(アップライトピアノ),ソステヌートペダル(グランドピアノ)
真ん中にあるペダルもグランドピアノとアップライトピアノで働きが異なります。
まずグランドピアノのソステヌートペダルは、ダンパーペダルやソフトペダルのように踏んだ瞬間に見た目や音色に変化をもたらすペダルではありません。
このペダルが効くのは「踏んだ時点で鍵盤を押していた音」だけになります。
このペダルを踏んだ時に押していた鍵盤のダンパーだけが弦に降りなくなり、
鍵盤から指を離してもその音だけが止まらずに音が伸びる機能となります。
対してアップライトピアノはハンマーと弦の間にフェルトが入る事で音量を小さくすることが出来ます。
騒音の問題等で大きな音で練習できない場合にオススメです。
響き
アップライトピアノは、箱に覆われた外装であるため、どちらかと言えば音がこもりがちになります。また、ご家庭では、壁に沿って設置される場合が多いため、その分音の響きが抑えられる場合もあります。スペースに少し余裕がある方は、壁から離して設置するのがおすすめです。
また、ピアノのモデルによっては、ピアノ正面に「トーンエスケープ機能」という音が抜ける隙間が設けられているものもあります。この隙間によって、ピアノ本来の音がダイレクトに演奏者の耳に届きます。
一方グランドピアノは、響板からの直接音や反射音を耳にしながら演奏ができます。こまかなニュアンスや音色の変化などを自分の耳で確かめながら演奏ができるので、演奏感覚を磨く上でも有利になります。
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いかがでしたでしょうか?
アップライトピアノとグランドピアノは、見た目だけじゃなく中身の構造も大きく違うのですね!
これからアコースティックピアノのご購入をご検討されている場合は、ぜひご参考にしていただければ幸いです^^
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