ブラステック
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Anchert Saxophone のスペックを掘る

2020/06/27 05:52:39

2019年の5月。

Brasstekのプライベートブランド、ROOTE 8の処女作としてデビューしたサックスシリーズ、Anchert。

ありがたいことにたくさんの方からご好評をいただきました。

北陸の小さな楽器店から世界へ、そんな夢と希望を込めてサックスを2020年はさらにアップデートいたしました。

2020年限定のモデルなど今年は多彩なラインナップをご準備しております。

「楽しい」がめっきり減ってしまった昨今ですが、Anchertの音色で楽しみ、癒されていただければ幸いです。

Anchertの心である

「いつまでも吹いていたい、あなたに寄りそうサクソフォン」

これからもそれを目指して研究していきたいと思います。

UP DATE!!!!! //// MODEL  “AUTHENTIC”

一人一台スマートフォンを持ち、電子決済で買い物ができる様になった現代。そんな中でもモノクロームのスクリーンの中でローマの街を闊歩するオードリー・ヘップバーンに憧れる私たちは誰しも「古き良きものを愛する心」をどこかしらに持っているのかもしれません。

  

”AUTHENTIC ALTO” TEST PLAY

福井のサックス界の巨匠、友吉俊郎氏に試奏していただきました。

ふんわりとした臨場感と人が歌っているかの様な程よいハスキーさが上品にマッチしています。

AUTHENTICモデルの詳細はこちらから。

2020 LIMITED MODELs

今までにないものを作りたい。

「あったらいいな」「これをつくったらおもしろいかも」

そんなワクワクを形にした2020年限定の個性的なモデルたちです。

ROOTE 8///Model ”BURST”

銃器の様な攻撃性を感じさせるそのルックスがそのまま音となって表現されているのがこのBurst—バーストシリーズです。
JAZZのサウンドメイクで必要不可欠であるハスキー&ノイジーなダーティーな響きを多く持っており、
猟奇的感情や哀愁、侘しさといった人間の持つBlackな一面まで楽器を通じて音楽で表現できる様に設計されております。
サウンドの決め手は楽器の表面サテンブラックフィニッシュとキイなどの重厚な設計にあります。
従来のラッカーやメッキを用いた管体の仕上げでは比較的ソリッドでやや臨場感に欠けるサウンドになることが多いです。
近年の楽器は特にその傾向が強く、ある意味「面白味」に欠けてしまいます。
これらを補うためにサテンブラックフィニッシュによる「響きの雰囲気」を添加いたしました。
優しさや美しさなどのポジティブな面だけが人間の良し悪しではないのと同様でハスキーでノイジーと言ったネガティブの中にある美しさがこの”Burst”には詰まっております。

ROOTE 8///Model “RUSTIC”

一般的なサックスの多くには楽器の外観の保護のためにラッカー塗装が施されています。
しかしラッカーは、リードで生まれ管体で増幅された音の振動を抑制/吸収してしまう性質があります。この抑制された音の成分は倍音と呼ばれ音の臨場感や奥深さに大きく作用します。
Rusticでは管体の振動を吸収してしまうラッカーがかかっていないため、生まれ出た振動の全てが音となって放出されます。

ROOTE 8///Model“SUNNY”

「サックスを吹きたい。 」
今世界中で活躍しているプロの奏者も最初はそんな思いからサックスを手にしました。
この“SUNNY”はそんな最初の一歩を踏み出す“初めてさん”にも使っていただきやすい様に考え、ついにデビューいたしました。
楽器を始めるにあたって一番大切なのは「初め」です。
初めの楽器が音楽を演奏するのに適しているものでないと初めの一歩は大変重いモノになってしまいます。
今は安価な楽器が市場に溢れています。
しかし、悲しいかなその中にはサックスとしての機能を果たしていないモノも少なくありません。
サックスに最低限大切なことは、
・キイが正常に動き操作することが可能
・タンポがしっかりと穴を塞げている
そしてなにより
・「吹いていて楽しいこと」
が挙げられます。
上記の3点はサックス製作、調整の精度が整わないと実現することは不可能です。
このSUNNYではBrasstekの管楽器技術者がキイやトーンホール、タンポを適正に調整を行なっております。
そのため、無理なく吹きやすいサックスに仕上がっております。
ラッカー仕上げならではの明るく濃密な“THEサックスサウンド”が持ち味!音作りのイメージも容易になっております。

ROOTE 8のサクソフォン、Anchertへのこだわり

▼歌心のあるサックス

楽しく歌いたい。

それはサックスの演奏でも言えることです。

誰もが持っている歌心を思う存分引き出せるような楽器を作りたい。

そうして生まれたのが”Anchertーアンシェルト”です。

▼コンセプトに沿った管体表面の仕上げ

各モデルごとにコンセプトがございます。

それぞれのAnchertが持つストーリーをサウンドとルックスに表現するためにこだわりを持った表面仕上げを研究しています。

Anchertのシリーズのフラッグシップとも言える「AUTHENTIC」は現代では失われてしまった古き良き時代へのリスペクトを根本に持っていたり、

銃器の様な出立が目を引く「BURST」についてはドスの効いたスモーキーなサウンドが特徴的であったり。

表面塗装=真鍮でできた管体を経年変化からの保護

この様な考え方は非常にもったいないと私たちは考えています。

様々な塗装、仕上げはどんな性格を持っているのか?

そんなことを考えるとワクワクしませんか?

▼加工ストレスを取り除くサーモ・シーズニング

サックスは真鍮という金属に穴を開けたり、曲げたりして作られています。

金属の板で曲げ伸ばしを繰り返すと硬くなって割れてしまう様に楽器の加工でも加工のストレスは生まれます。

切削時に生じる加工硬化や緩やかに曲げた際に発生する応力などが楽器製造における加工ストレスです。

マウスピースとリードで発生した振動は管内だけでなく管体やキイなどの部位を通じて流れていきますが加工ストレスが生じている箇所ではそこだけ音の伝わり方が違い伝わり方にムラが出てしまいます。

それは吹奏感にも大きな影を与えると言われており加工ストレスの生じている楽器については抵抗感を強く感じられる傾向あります。

これらの加工ストレスは楽器の演奏時に発生する振動で解されていくと言われておりますがそれには多くの時間と手間が必要です。

ヴィンテージの楽器など誰かが吹き込んだ楽器はよく鳴ると言われるのは長年の使用により加工ストレスが解されていることが大きな要因です。

製造段階でこれらの加工ストレスを解消できないか?

考えたのは古来の日本が誇る刃物の製造です。

刀匠は焼き鈍し、冷鍛の技術を使いこなして鋼の有する「粘り」「硬度」を操ってきました。

Anchertではその技術を活かし温度による加工ストレス減少法、サーモ・シーズニングを行なっております。

これによって加工ストレスを減少させ「良く鳴るサックス」の実現に一役買っています。

▼イタリア、ピゾーニ社のパッド使用

一流のサックスブランドでも長年使用されているイタリア、ピゾーニ社のパッド。

重すぎず、軽すぎず、柔らかすぎず、硬すぎず。

楽器の個性の邪魔をせず非常にAnchertでも採用しています。

昔から変わらないゴート・レザーならではのサウンドを味わっていただけます。

▼Brasstekの管楽器技術者が3人体制で1本の楽器を調整

ROOTE 8ブランドの楽器はすべてBrasstek技術者3人の調整・確認・試奏検品を経て商品化されています。

トーンホール の精度、パッドの塞がり、キイのバネ圧、音抜け、操作性…

3人の技術者がこだわりの仕事を行い満足のいくクオリティーに達したものだけがシリアルナンバーを刻まれ店頭へ並びます。

決して数字だけでは管理できない感覚の世界への挑戦、そしてもは自己満足とも言える「正解」への探究心。

楽器に送付されているオーナーズカードへは調整を行った3人の技術者の署名が施されています。

Anchert All Stock List

現在のAnchertサクソフォン全ての在庫リストです。

モデルによっては1点しかないものもございますので販売済みの際はご容赦ください。

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