地元である富山で、私が魅せられたギターの販売や修理に携わりたいと考えたからです。
また、学生時代に初めて楽器を購入したのが当社だった、というのも大きな理由です。
自分に合う楽器を丁寧に接客してくださった、当時のスタッフの方のおかげといっても過言ではないかもしれません。

ただ商品を販売するだけでなく、アフターケアや音楽教室による演奏サポート、イベントへの参加など、音楽文化全体に貢献できる点が大きな魅力です。
また、音楽や楽器が好きで詳しいスタッフが多いため、さまざまな専門的知識を広げられる環境も当社の強みです。

私が従事する業務では、ビギナーからベテラン、時にはプロまで、幅広いお客さまに最適な楽器を提案します。
そうした方々から「これを選んでよかった」という喜びの声をいただいたり、実際に楽しそうに演奏している光景を見たりしたときに、大きなやりがいを感じます。

他の職種では体験することができなかったであろう、著名なミュージシャンや楽器製作家との交流を通じて、インターネットやSNSだけでは得られない貴重な知識や経験を得ることができました。

仕事は必ずしも、自分がやりたいことだけをできるものではないでしょう。
以前、音楽教室の案内も担当していましたが、楽器販売に携わる業務をしたかった私の希望とは異なる業務でした。
しかし、多くの教室生や講師の方と交流し面識を持つことができ、結果的に楽器の販売にも活かすことができました。
今振り返ると、紛れもなく良い経験だったと捉えています。

「好き」を仕事にするというのは容易なことではないかもしれません。
仕事となると、どうしても見たくない面も見えてくるでしょう。
しかし、自分が音楽を好きになったきっかけを思い出し、その経験を誰かに伝えることで、また新たに音楽を愛する人が増えていく。
それはどんなに素晴らしいことでしょうか。