「Arcus アーカス」は弓を意味するラテン語のarcus(アルクス)が語源。

アーチ雲(厚い積乱雲や積雲の下にある、アーチのような形をした雲)の意味でも用いられ、西垣氏が手で削り出す柔らかなアーチトップのイメージを連想させます。

Style-N Nishgaki Guitars の特徴である、木材本来の肌触りを極限まで生かす「造形の美しさ」。
弓の棹(さお)と弦(つる)のしなやかでありながらも力強さを感じるイメージ。

女性的なふくよかな倍音、曲線の造形美・・ 男性的な芯の強い音色、武骨な質感・・
・・・相反する要素を同個体に内包します。

Arcusの基本構造やバリエーションについて

Arcusの基本構造はアーチトップのホロウボディであるが、一般的なそれとは一線を画す構造を有しています。その最たるものが、サイド材については材を曲げるのではなく、木材をくり抜いて太鼓のような構造体にトップ/バックを貼り合わせること(一部はシンライン構造に近いものもあります。)。そのバリエーションは多岐にわたります。

Arcus Ens(旧Semi-Hollow)

セミアコースティック構造のモデル。センターブロック的な要素を有し汎用性の高さが特徴。

Arcus Thinbody Archtop

サイド/バックはシンライン構造のように一つの木材から成形される。そこにトップを貼り合わせる形で一つの中空構造を持つ。フルアコでありながら、フィードバックにも強く、ホールを無くした構造にも対応ができる。

Arcus Archtop(旧 n’s)

Arcusの基本となるスペック。サイドはくり抜きの太鼓の構造体にアーチのついたトップ/バックを貼り合わせる。15″~15 3/4″ のフルアコースティック。フレットレスなどの対応も可能。

Arcus Style-N

Arcusのフラッグシップであり、Style-Nの名が冠されている。ルシアー西垣氏がビルドするセンスを惜しみなく注ぎ込んだモデル。使用されるパーツ等にも様々なオリジナリティを盛り込んでいる。基本構造はArcus Archtopと同じ。