23年9月16日（土）-18日（祝） 高岡クラフト市場街 Blue Guitars POP-UP | stilblu, NAGI GUITARS

富山県高岡市は、400年以上続くものづくりのまち。
高岡銅器や高岡漆器をはじめとする伝統産業の技が受け継がれる国内有数の工芸都市です。『市場街』は、そんな高岡の魅力を”ものづくり”をキーワードに発信しています。

今年も、山町筋・御旅屋通り・金屋町を中心に、市内各所でクラフトの展示販売やワークショップなどが行われます。ものづくりを支える職人さんたちとの交流、クラフトとの出会いをはじめとして、グルメ、風情ある町並み並みなどが、まるごと楽しめる秋のイベントです。

弊店Blue Guitarsは山町筋エリア「漆器くにもと」の横にて3日間限定のPOP-UPを出店します。

Blue Guitars POP-UP “EVENT MENU”

23年9月16日（土）-18日（祝） | 高岡クラフト市場街 Blue Guitars POP-UP

• GUITAR × KOGEI 「X YEARS AFTER 」
• → GUITAR × KOGEI 「X YEARS AFTER 」 TAKUMI KOIZUMI
• → GUITAR × KOGEI 「X YEARS AFTER 」 SHOJI MASAKI
• → GUITAR × KOGEI 「X YEARS AFTER 」 HIROSHI HIRAKAWA
  
• stilblu ~ Made by Blue Guitars [Made in TOYAMA,JAPAN]
  
• NAGI GUITARS ~ Directed by Blue Guitars
  
  

富山大学 芸術文化学部を2016年に卒業した同期2名によるギターを題材にしたクリエイション。同じ学び舎にて苦楽を共にし全く違った道に進んだ2人。在学中は軽音楽部に在籍し、慣れ親しんだギターをテーマにそれぞれが培ってきた技を振るいます。さらに高岡短期大学時代の2002年卒業のOBも参戦します。

小泉　巧　KOIZUMI Takumi

経歴
1994 京都生まれ2016 富山大学芸術文化学部デザイン工芸コース 卒業
2018 富山大学大学院芸術文化学研究科芸術文化学専攻 修了
2022まで　京都市立銅駝美術工芸高等学校(現　京都市立美術工芸高等学校) 漆芸専攻　非常勤講師
2023 富山大学芸術文化学部　助教
 
 
賞歴
2012 越中アートフェスタ2012 入選 2013 富山県 県展 新人賞
2014 越中アートフェスタ2014 佳作
2015 工芸都市高岡2015クラフトコンペティション 入選
2016 2016伊丹国際クラフト展「酒器・酒杯台」 入選
2017 第57回日本クラフト展 −クラフトNEXT− 入選
2018 富山大学 芸術文化学部大学院芸術文化学研究科 卒業・修了研究制作展GEIBUN9  Geibun Prize 2018 (優秀作品)
2022  工芸都市高岡2022クラフトコンペティション 入選

紙に漆を塗る”紙胎”技法を主に用いて制作をしています。うまく言葉で言い表せない、でも自分の中に確かにある、”心地よいかたち”を制作のよりどころにしています。現代社会において忘れ去られつつある漆工芸ですが、人々に寄り添うような漆の可能性を探っています。

Q.今回のこの企画(X-Years After）についてどう思ったか？
A.富山大学芸術文化学部で学び、同大学大学院を経て、その後は地元京都に戻り制作活動をしていました。この度、ご縁があって4月よりまた富山に戻ってくることになり、新たな環境での制作活動に少し慣れてきた頃でしょうか、この企画のお話を頂きました。果たして今の自分の技量で良いモノを出せるのか不安で、正直及び腰な自分がいたのも確かですが、ギターに漆を塗る機会なんてこの先ないかもしれないという好奇心には勝てませんでした。なんにせよ、楽しんで取り組めればいいなと。

Q.どのような制作をしようとしたか？
A.アコースティックギターに漆を塗るということがまず初めてで、正直戸惑いが大きくありました。このギターをどうしてやろうかと考え始めた頃は、自身がプレイヤーであったことも相まって、作業するにあたってのさまざまな弊害やギターとして成立させるためのクリアすべき課題が大きく立ち塞がっていたように思います。漆の作業工程の中でいろんな制約もありました。様々に悩みましたが、ギター制作という点では素人の私がこの制作で出来ることは一体なんなのだろうかと考えた時、それはいい意味で『気にしない』ということでした。
　とにかくやるしかないと腹を括って手を動かし始めると、そこから完成までは澱みなく進んでいきました。ボディとヘッドは2種類の和紙を貼り、ネックは拭き漆で仕上げました。和紙と漆というシャープな組み合わせで、しっとりした仕上も考えましたが、この制作に向けた、勢いの良い、そしてどこか荒々しいエネルギーをうまく落とし込めればいいなと思い、繊維の大きい和紙を使用しました。

Q.制作を経てどう感じたか？
A.ギターということに重点を置いてを考えると”音が良い”であるとか、”弾きやすい”であるとかが非常に重要な世界で、でもそれは一旦遠くに置いておいて、今の自分ができることを精一杯詰め込んでみようと思い、それをやり切ったという、なんだか清々しい気持ちです。以前から私の制作を知っている人からすると、意外なモノが生まれたかもしれませんが、今回のギターの制作の挑戦が一つ私をステップアップさせてくれたような気がします。

Moonshotgearsアーティスト、ショージについて

横浜市在住
富山大学芸術文化学部芸術文化学科デザイン工芸コース卒

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略歴
チェコスロバキアが連邦を解消した年、神奈川県で薬局を営む両親のもとに生まれる。

幼少期「耳を動かす」という至って地味なスキルの取得に奮励。大人に褒められる常套手段として「大きくなったら親の仕事を継ぐ」を連呼する。

中学時代、インターネットに没頭。自らが立ち上げたブログの閉鎖パスワードを忘れ、初めてインターネットデブリの生成に成功。

野球の名門 横浜高校に野球とは関係無しに入学。軽音楽部に入部 エレキギターにハマる。3年生の夏、親の仕事を継ぐ話を放棄しプロダクトデザイナーへの道を志す。

運良くデザインを学べる大学に入学。趣味でサバゲーを始める。意識高い系大学生を目指すもMacが買えず断念。プロダクトデザイン及び木工を専門的に学び、卒業制作ではMoonshotというエレキギターを発表。卒業後都内エレキギター製造メーカーにてギター製作に従事。

2017年よりサバゲー繋がりで出会った縫製メーカーにアルバイトとして勤務をはじめ縫製の世界へ跳ぶ。デザイナーのアシスタントとしてミシンを踏み、2018年1月よりMoonshotgearsとしてソロで活動開始。サバゲ―ファンの為のグッズ製作を中心にミリタリーガジェットのデザインからプロダクト製作まで一手を自身で手掛け、コアなファンより熱烈な反響を得る。

2022年 趣味で製作したショートムービーがCHILL OUT CCA 2022にてCHILL OUT賞を受賞。

Q.今回のこの企画(X-Years After）についてどう思ったか？
A.学生時代に参加した街のイベントに呼んでいただけて、とても嬉しいです。認められた気持ちで、一人でタップダンスを踊ってしまいました。そして、同級生であり、今回作品を通じて対話できる小泉さんとの縁を感じ大変嬉しく思います。過去に手ごたえを感じられずにギター業界を辞めてしまった経験があったため、今回の企画を提案された時は伏線が回収されたような感慨深い気持ちになりました。今、自分が面白いと思う「ギター」を発表できることを幸せに思います。

Q.どのような制作をしようとしたか？
A.正直にお答えすると、私はギターの道具としての側面には関心がありませんが、同時にその側面が重要であることを理解しています。そこで、自分のデザインで意味のある道具にするためには、道具としてのプロの力を借りるのが最善策であると思い、楽器職人である友人にギターの道具として重要な部分の設計と素材の選定をお願いしました。私の要望を快く受け入れてくれた彼に、本当に感謝しています。表面的なデザインは、既存のパーツに頼らずに、3Dプリントサービスを利用することで新しい外観に挑戦しました。実際は、私が思い描いたワガママな要望を盛り込んだものです（笑）。見た人が、型にはまらないことのスリルや破壊衝動、驚き、カオスなどを感じ、人生が面白いと思ってくれることを望んでいます。機会があれば、構造的な面からもアプローチしてみたいと思っています。

Q.制作を経てどう感じたか？
A.作成には多大な労力と時間がかかりました。展示直前で、まだ感想はありませんが、後で振り返った時に自分がどう思うかが楽しみです。楽器作りには多大な知識と技術が必要で、製作中には何度も挫折感に襲われていましたが、自分自身と向き合う時間が長かったため、人生を振り返る良い機会になりました。エンタメとして楽しんでいただくほかに何もできない、自己満足のアンダーグラウンド人間を太陽の下に出してくれたことに感謝しています。日差しが強いのでそろそろ地下に帰ろうと思います。どうもありがとう！

stilblu | Acoustic Model-OM by Hiroshi Hirakawa

Shape : OM
Top : Solid Sitka Spruce
Bracing : Scalloped
Back : Solid African Mahogany
Side : Solid African Mahogany
Body Binding : Indian Rosewood
Headstock : Brazilian Rosewood
Neck : African Mahogany
Fingerboard : Ebony
Bridge Material : Ebony
Nut Material : Bone
Saddle Material : Bone
Scale Length : 645mm
Fingerboard Radius : 400R
Width at Nut : 43mm
Tuning Machines : GOTOH SE700-06M/XG
Special : Urethane Matte, Build by Hiroshi Hirakawa

laboratorio da h
ラボラトリオ・ダ・アッカ
木材工芸品（家具、楽器、カトラリー等）の設計・製作
平川 大 HIRAKAWA Hiroshi

1979年 富山市生まれ
1998～2002年、国立高岡短期大学本科及び専攻科（現富山大学芸術文化学部）にて木材工芸を学ぶ。

2003～2005年、ミラノ市立弦楽器製作学校にてヴァイオリン及び撥弦楽器製作を学ぶ。
2005～2006年、富山大学独立工房UROJIスタッフ。
2006～2019年、明星大学理工学部総合理工学科建築学系に勤務。

2020年3月、富山県氷見市に工房開設し、ウクレレをメインに楽器製作に従事している。

stilblu | スティルブルー

Made in TOYAMA の楽器作りを続けるギターショップである弊店「Blue Guitars」が2018年にローンチしたプライベートブランド「stilblu」（スティルブルー）。高岡の伝統工芸（銅器・漆器・彫刻・螺鈿）の技をエレキギターやスネアドラムに用いて、ヴィジュアルだけでなくサウンドにも特異を与えました。そのstilbluの最新プロダクトを展示します。

stilblu Official WEBSITE

NAGI GUITARS | ナギギターズ

弊店 Blue Guitarsがデザイン/設計/監修するプライベートブランド「 NAGI GUITARS | ナギギターズ 」。主にアコースティックギターとウクレレ。製作はアジアの提携工場にて行い、全数をBlue Guitarsスタッフが検品/セットアップして店頭に並びます。最新プロダクトはNAGI GUITARSの顔とも言える「shiro/kuroシリーズ」のウクレレ。ソプラノ、コンサート、テナーの３サイズ/６モデル。NAGI GUITARSの最新プロダクトを展示します。

NAGI GUITARS Official WEBSITE

ギターと工藝のコラボレーション、それぞれのクリエイターの技の共演を会場にてその目で耳でぜひ体感していただきたいと思います。皆様のご来場をお待ちしております。

LOCATION

漆器くにもとの横
富山県高岡市小馬出町64
TEL   0766-21-0263
営業時間  10:00～17:00  

Written by

Hiro Yamada

Blue Guitars

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開進堂楽器 Blue Guitars　（楽器センター富山 GCTOYAMA 1階）
TEL:076-433-0942 (10:00-20:00)
Mail:blueguitars@kaishindo-music.co.jp