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ブライアン・メイも認めた。世界中のファンを虜にするKz Guitar Works ケイズギターワークスの原点と軌跡

2022/03/05 06:03:50

神奈川県逗子市にオリジナルギター製作工房を構えるKz Guitar Works

2007年から2010年にはQUEENのギタリスト、ブライアン・メイの愛器「RED SPECIAL (レッド・スペシャル) 」のオフィシャルシグネチャーモデルを手掛けたことでも有名な世界にも名を馳せるギター工房。

国内外で名を轟かせるだけに数多くの楽器ショーにも出展。

わたくし水上を含め、ギター製作家・愛好家なら誰しもが夢見る…世界最大の楽器トレードショーである「NAMM Show (ナムショー)」にも何度もブースを構えた経験のあるブランドです。

カリフォルニア州のアナハイム・コンヴェンション・センターにて開催された2017年と2018年のNAMM SHOWではKz Guitar Worksのブースに弊店マネージャーの山田も訪問しました。

ブース内で展示されていた、次世代のスタンダードを目指すフラッグシップシリーズ “Kz One” のセミ・ホローモデルの内部構造サンプル。

オリジナルのピックアップ・ブリッジ下のザグリ・ホローパターンやワイヤリング等々…この写真だけで並々ならぬこだわりが垣間見ることができます。

そのこだわり満載のギターを生み出すのがケイズギターワークス代表の伊集院 香崇尊 氏。(写真左)

私のイメージでは日本を代表するギター製作家というイメージが強いが、彼のオリジンには1本のギターがありました。

冒頭にも触れたQueenのギタリストであるブライアン・メイの愛機RED SPECIAL

オリジナルのRED SPECIALはブライアン・メイ本人が所有する1本のみで、1960 年代中頃にブライアンが設計・デザインからパーツに至るまで考案し、父ハロルドと共に製作したハンドメイドギター。

そのギターを “自分の為に作りたい” というそれだけの強い動機が彼のギター製作への始まりだというから驚きです。


そんなギター愛溢れるKz Guitar WorksのRSシリーズをはじめとしたギアがBlue Guitarsに!

Contents


弊店のKz RS Hybrid Junior……の前に、Kz RSシリーズにはKz RS Hybrid Juniorを含む3モデルがラインナップされておりますのでご紹介致します。

Kz RS Replica

Kz RS Replicaは、ブライアン・メイ本人が製作した個体を忠実に再現したレプリカモデル。

オリジナルはギター製作に携わる人間でも思いつかないようなアイディア満載のまさに唯一無二・彼だけのハンドメイドギターになっております。

ブライアンの考案した構造や汎用では売られていないようなパーツなども、Kz Guitar Works持ち前の技術力で自家製RS集成材や金属パーツの製作・特殊な工程を駆使。さらにはパーツの取り付け方法までをも再現!ファンにはたまらない仕様と言えます。

Kz RS Hybrid

Kz RS HybridはKz Guitar WorksのオリジナルギターであるKz OneとRED SPECIALとが合わさったようなモデル。

↓コチラがKz Guitar WorksのオリジナルギターであるKz One、弊店でも過去に中古にて入荷致しておりました。

本家RED SPECIAL、またそれを忠実に再現したKz RS Replicaはファンにこそたまらないものの、ブライアン・メイが自身の為に考案、製作したモデルである為、必ずしも “万人にとって弾きやすい” という訳にはいきません。

そこで「弾きやすいレッド・スペシャルを作りたい」という想いから生まれたモデルがこのKz RS Hybrid。

RED SPECIALのサウンドとルックスはそのままに、Kz Oneの弾きやすさ・扱い易さを落とし込んだ派生形と言えます。

Kz RS Hybrid Junior

そしてKz RS Hybrid Junior

RS Hybridと同様に「弾きやすいレッド・スペシャルを作りたい」という想いから生まれ、Kz Oneを基に製作、さらにコストとスペックを両立させたモデルとなっております。

RS Replicaの影響を濃く受けたKz Oneシリーズ、RS HybridがRS Replicaの派生形であるのに対し、Kz RS Hybrid JuniorはKz Oneシリーズの派生系といったところでしょうか。

それでは弊店にも入荷のKz RS Hybrid Juniorを深掘りしていきましょう。

  • Kahler (ケーラー) トレモロの採用

Kz RS Hybrid Juniorの特徴でもあり、Kz Oneシリーズを色濃く受け継ぎ採用されているのがKahlerトレモロ。

アーミングの使用感がブライアン・メイ考案のトレモロに近い事も採用理由の1つですが、Kahlerが本来併せ持つアームの使用時やチューニングの安定感・弦高やオクターヴの調整にも着目しその実力を遺憾なく発揮。

ロックペグの採用やブリッジマウントに必要なザグリの寸法・Kahler搭載を前提とした設計。また、最適なテンションになるようなブリッジサドル高さやナットの調整など、その構造を熟知した上での調整が施されます。

Kahlerのトレモロユニットは発売当初、様々な要因が災いし一度市場からも姿を消してしまいますが、Kz OneはKahlerのメリットや快適さ、サウンドを活かせる世界で唯一のギターと自負しており、実際にKahler搭載のギターを触ればその自信にも納得させられます。

ブリッジ本体はブラックでありながら、アームはクロームにホワイトチップな面もファンには嬉しいポイントですね。

  • KGW T-Sピックアップの搭載

ブライアン・メイのRED SPECIALにはBurns (バーンズ) 社のTri-Sonicというピックアップが搭載されています。

一見して一般的なシングルコイルピックアップの様にも見えますが、素材も構造も全くの別モノ。

現在のKz RSシリーズのピックアップにはTri-Sonicと同様の構造を持ち、さらには各々のピックアップの出力数値をブライアンのギターと同数値にチューニングした自社製のKGW T-Sを搭載。

また、ピックアップ自体をピックガードにマウントすることで各々の出力・バランス調整が可能。これはRED SPECIALとは異なるマウント方式ではありますが、ユーザーに合わせたより細かな調整が可能となっております。

  • RED SPECIALを踏襲したコントロール

RED SPECIALの6つのスライドスイッチを踏襲しており、3基のピックアップ各々の ON/OFF とフェイズ(位相)のスイッチです。

ボリュームとトーンも一般的なギターとは逆転しているところもRED SPECIAL由来。

ブライアンはいくつかお気に入りのポジションがあるそうですので、オーナー様ご自身でQUEENサウンドを探求するのもおもしろそうです。

  • Kz OneをベースメントとしつつもRED SPECIALを感じることのできるスペック

前述の通りKz Oneのスペックをベースとしている為、演奏性が格段に向上。

RED SPECIALが24インチ(610mm)に対し、ロングスケールとミディアムスケールの丁度中間あたりの25インチ(635mm)スケールを採用。これによりピッチやチューニングの安定性やKahlerトレモロと相まった絶妙なテンション感が得られます。

機能面やパーツはKz OneをベースとしつつもKz RS Replicaと同様、ブライアンのギターカラーに近づけて特別に調色したのRSカラーの採用したり、12・24フレット上のポジションマークは3つのドットを採用するなど、ルックスからはしっかりとRED SPECIALを感じることができます。

また、Kz RS Hybrid Juniorはスタンダードライン同様に国内の工場で生産され、逗子の工房でRED SPECIALを知り尽くしたクラフトマンの手により最終セットアップが施されております。

QUEENサウンドを再現すべく必要なポイント、デザインを押さえつつもお求めやすい価格設定。

サウンドメイクの可能性はファンのみならず幅広いプレイヤーの方に手に取っていただきたい魅力となっております。


そして弊店入荷の個体がコチラ!

Kz RS Hybrid Junior


続いては2021年12月に発売されたばかりの新作Kz ST Trad 22 SSH7 をご紹介!

Kz Guitar Works 20周年という節目にエレキギターの「伝統」を見つめ直すことで、培ってきた技術と知識をより多くのプレイヤーに届けるべく生まれたニューモデル。

ギタリストに馴染みが深いSTスタイルのボディが大きな特徴で、トラディショナルな造形ながらも、細かなところからKzならではのオリジナルの要素を感じることができます。

RED SPECIALから継承、発展させた新開発のジョイント

まずは何といってもこのジョイント。初見だと色々と不安になる光景だが、RED SPECIALから継承、発展させた新開発のRSジョイントです。

RED SPECIALはネックのジョイント部をボディの深い位置まで延ばし、ボディのバック側から一本のボルト、トップ側から二つのビスでネックをジョイントしています。Kz ST Trad 22では、トップとバック両面から固定する方法を踏襲。その上で、最適な長さ・深さを考慮し、ネックとボディの素材としての鳴りを最大限に発揮するジョイント方法として発展させました。

思わず1点止めか?と疑ってしまうが、ピックガードを取り外すと…

ネックのジョイント部がボディの深い位置まで延長され、表から2本のビスで固定されています。

マホガニーは、ボルトオンジョイントのネック材でよく使用されるメイプルに比べるとビスの保持力や強度面でやや不安が残るのが難点です。

RSジョイントであれば通常の4点止めのマホガニーネックをネック材に用いたボルトオンジョイントのように、ネック材側のビスの下穴がなめてしまう心配もないでしょう。

カスタムライン用にストックしてきた木材を使用

Kz ST Trad 22 SSH7はSTシェイプでありながら、ネック材・ボディ材にマホガニーを使用。

それもただのマホガニー材ではなくKz Guitar Worksが自社のカスタムライン用にストックしてきたホンジュラス・マホガニーを贅沢に使用しております。

そんな希少なホンジュラス・マホガニー。ボディエンド部を見ると3ピースで接着されていることがわかります。ここにもサウンドを考慮したこだわりが…

通常センター2ピースで使用されることの多いボディ材だが、Kz ST Trad 22 SSH7は3ピース仕様。

ネック・ブリッジ・ピックアップなどといった、ギターの主要パーツはほとんどボディのど真ん中に位置します。

主要パーツがマウントされる箇所に接着面を設けないことで、弦振動の伝達を損なわず、安定性も確保するという思想に基づいた設計がなされております。

RSジョイント・弦振動を的確にボディへと伝達する設計。さらに極薄のトップラッカーで仕上げられることで得られる抜群の木鳴り。

また、Kz Oneと同様の25インチ(635mm)スケールを採用することで絶妙なテンション感と暴れ感を付加。

STシェイプでありながらどこかセットネックモデルのようなパワフルさも感じられるギターとなっております。

Kz ST Trad 22 SSH7 – Mahogany Natural

Kz ST Trad 22 SSH7 – Black Thank You Sold!!


コストパフォーマンスに優れる姉妹ブランド、KGWも同時展開!

Kz Guitar Worksの姉妹ブランドであるKGWも入荷!

KGWは木工などの基本的な生産を国内工場で行い、フレットのラウンド加工や指板のエッジ処理、パーツ・アッセンブリーなどのセットアップを逗子の工房で行っていながら20万円前後で手にすることができる驚異のコストパフォーマンスモデル。

指板サイドの処理もご覧の通り。

フレットのキワやエッジの処理はもちろんのこと、指板の角も逗子の工房にて1本1本丁寧に丸められています。

KGW Bolt-On 22

KGW Bolt-On 22のコントロールは、1Volume / 1Toneに5Wayレバースイッチとシンプルだが、加えてミニスイッチを用いたシリパラ・スイッチなるものを搭載。

5Wayレバースイッチのミックスポジション時に効果が発揮され、パラレル接続では通常のハーフトーンサウンド。

シリーズ接続ではハムバッキングピックアップのようなパワフルさが得られます。

ローノイズでハイレスポンス!新開発の『KGW-mini』ピックアップを搭載

基本的な構造はKz Oneなどでお馴染みの『KGW Original P.U.』を構造はそのままにダウンサイジングしたのがKGW-miniピックアップ。

レッド・スペシャルに搭載している60’sブリティッシュのピックアップの構造を引き継ぎ、現代流にアレンジすることで弾きやすいレベルのレスポンスにチューニングされております。

KGW Bolt-On 22 2H6

KGW Bolt-On 22に『Kz Classic Humbucker』を搭載したモデル。

こちらもコントロールは1Volume / 1Tone。3Wayレバースイッチとシンプルだが、コイルタップスイッチを搭載することで6種類のサウンドをアウトプットすることが可能です。

50’sスタイルベースのピッキング・ニュアンスを重視し開発された『Kz Classic Humbuckerを2基搭載

50年代スタイルのヴィンテージをベースに、ワイドレンジで、ピッキング・ニュアンスの表現に優れたサウンドにアレンジしたハムバッカー。

PAF系、アルニコⅡマグネット使用などのスペック面では、オーソドックスであるが、アルニコⅡのような“中庸さ”が求められる部品は、その数値がポイント。アルニコ・マグネットは数値のばらつきが大きいため、本P.U.には適正な数値のマグネットだけを選別しており、コイルを巻く際のテンションまでも調整するなど最新の注意を払って製作されております。


1960年代に英国で誕生した”レンジマスター”の流れを汲む『Kz TREBLE BOOSTER』

こちらも2022年1月21日発売のニューエフェクター。

弊店に入荷のファーストロットも即完売するほどでした。

Kz TREBLE BOOSTERは、ギターのRed Specialで英国サウンドを追及してきたKz Guitar Worksが自社のブランド名で発表する英国風サウンドのブースター・ペダルです。

基本の回路は一石のトランジスターによる60年代スタイル
・“LEVEL”ノブによるブースト量の調節
・“RANGE”と“TONE”の2つのトグル・スイッチによるサウンド・バリエーション
・小型筐体を使用し、コンパクト・ペダル化

他にも、現代のギタリストが求めるサウンドと利便性を追及
・外部DC9V給電専用設計(筐体内部にバッテリーは収まりません)
・トゥルー・バイパス・スイッチング
・LEDインジケーター採用

RANGEとTONEの2つのトグル・スイッチによるサウンド・バリエーション

・RANGE ➡ 入力レンジの切り替えスイッチ
上の場合、ローカットされたタイトなトーン
下の場合、ファットなトーン

・TONE ➡出力のトーン切り替えスイッチ
上の場合、煌びやかで、エッジの効いたトーン
下の場合、マイルドで、ウォームなトーン

Kz TREBLE BOOSTER Thank You Sold!!


“ただ1本のギターを作りたい” という動機からスタートしたKz Guitar Works

是非店頭でもその愛とこだわりを体感してください!

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Written by
Shota Mizukami

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