「君の名は」から考えるポピュラー楽譜の選び方
楽器センター金沢の織田です。
昨年公開された映画「君の名は」はご覧になりましたか?
主題歌をRADWINPSが歌って曲自体も大変売れたので、楽譜もいろいろ発売されてきております。
これだけ作品が認知されると、楽譜もいろんなレベルやアレンジのものが出てくるので、
まだ習いはじめでも挑戦できたり、難しいアレンジに挑戦したければそれも探すことができるようになります。
クラシックと同じようにポピュラーもいろんな出版社から発売されていく・・・
「君の名は」の曲が弾きたい!と思ったら、まずはオフィシャルの楽譜を探してみましょう。
オフィシャルかどうかは、イラストが使われていて製作委員会のクレジットが入っていれば間違いと思います。
最初に発売されたのが↑の曲集です。
いつもそうですが、ポピュラー楽譜がまずレベルが中級程度のものがでます。
↓のように他の出版社からもピアノピースなどで発売されています。
このように同じ曲を探そうと思うとたくさんあるわけです。
楽譜のレベル設定
さきほど、最初に出る楽譜のレベルは中級程度と申しあげましたが、
どの程度か簡単に言えば、
「初心者はちょっと難しいけれど、上級者がするにはちょっとものたりない程度」。
でも言葉で言ってもピンとこないですよね・・・。
楽譜をご覧になってみて、以下2点のポイントをチェックしてみましょう。
①和音が多くつかわれているかどうか
②左手の演奏が難しいかどうか
①は和音は2音以上一緒におさえて弾くということです。
下記のような楽譜だと左手は3音ありますので、和音です。
②ですが、左手は入門から初級レベルは単音をずっと伸ばすだけであまり動きがありません。
同じく、下記の楽譜をみると同じ和音が一小節間変わりません。
レベルがあがるにつれて、左手の音の数が増えたり、リズムが変則的になっていったりします。
楽譜を選ぶ際にレベルを判断するヒントにしてみてください。
ちなみに「君の名は」のオフィシャルスコアはこれだけレベル別にそれぞれ発売されています。
多すぎてどれがどれやら・・・ですが、
表紙にレベルがかかれてますのでご参考になさってみてください。
中級レベルはものたりない!という方には
上級者にとっては、中級レベルはちょっとものたりないかもしれません。
そもそもRADWINPSの曲はやはりバンドなので、ピアノのために書かれた曲ではないですよね。
バンドの曲はピアノの楽譜はアレンジはされていますけれど
作品によっては、もっとおしゃれなアレンジがあればいいのにと望む人も多いんです。
まずはオフィシャルスコアから。こちらは上級者向けのアレンジで、連弾などの楽譜も収録されています。
あと、こちらにはRADWINPSの曲はのってませんが、
上級者向けの楽譜だとこのムックのアレンジは大変おすすめです。
極上のピアノは春夏と秋冬で年に2回出ます。
気の利いたアレンジが載っていて、一緒にクラシックとかジャズの楽譜もあるので
ちょっとお得感もあります(笑)。
よろしければお試し下さい。