トーンエスケープとは
2016/08/13 12:43:13
『トーンエスケープ』とは簡単に言うと『音の出口』です。
アップライトピアノは主に背面にある『響板』という木板から音が出ていて、壁に反射して音が聞こえてきます。したがって、音がダイレクトに伝わらず、こもりがちになります。それを改善しようと生まれたのが『トーンエスケープ』です。
(ヤマハアップライトピアノ『UX-10A』)
譜面台の横に音の出口があるのが分かるでしょうか?
(ヤマハアップライトピアノ『UX-3』)
上前板のところに隙間(音の出口)があります。見た目にも美しいデザインです。
(現在製造されているモデル『YU11SHTA』)
『トップサポート』と言われるものです。屋根を開け、少し開いた状態で固定することができます。効果としてはトーンエスケープと同様です。
その他にも、下前板というパーツの部分や、背面に『トーンエスケープ』を採用しているメーカー・モデルもあります。
ヤマハアップライトピアノでは上級機種に採用されていることが多く、『弾き手・聴き手によりクリアーな音を』というコンセプトで製造されています。