【修理Blog】トランペット の 凹み修理 を行いました
2023/07/06 05:40:41
こんにちは、ブラステック金沢の丸七です!
今日のBlogでは凹んでしまったトランペットの修理のレビューです。
落として凹んでしまったトランペットのベル
「ちょっと油断した時に落としちゃったんです。。。」
と悲しそうに中学生の女の子が持ってきたトランペット。
くっきり線が入るくらい歪んでしまっています。
これは悲しいですね。
でも金属でできている楽器の良いところは形を変えられるところ。
特別な道具を使って修正していきます。
修理に使う道具
これは「芯金(しんがね)」と呼ばれる硬質の金属棒です。
これに曲がった金属を押し付けて変形を整えていきます。
これはローラーマンドレルと呼ばれることの多いの芯金でただの棒ではなくこのツルツルしているところがコロコロと回転するようになっています。凹み直しの道具で僕が一番好きな道具です。
こちらは正式名称不明(笑)でベルアイロンとかバームクーヘンとか勝手に呼んでいる芯金です。トランペットのベルフレアの部分にフィットするので上記のローラーマンドレルと併用して使用することが多いです。
これらの道具に凹んだ部分をぐりぐり押し当てたり、押し当てた状態でハンマーで叩いたりして凹みを修正していきます。
凹みを修理するとこんな感じ
元のヘコみの程度によって仕上がりは大きく代わってきますが、今回の凹みではこんな感じに仕上がりました。
本当はベル歪みの折れ目に寄ったメッキの皺を研磨して無くし、リプレートして跡形もなく直したいところですが時間などの問題でここまでの作業となりました。
メッキや塗装を行わなくても凹み修理だけでここまで綺麗に仕上がります。
興味ある方はお気軽にお問い合わせください◎
タグ: トランペット, 管楽器リペア, 管楽器修理
Written by
Natsuki Marushichi
ブラステック金沢