【修理ブログ】寒くなったらご注意を!!!
こんにちは、Brasstek金沢 脇坂です。最近、急に寒くなりましたね…
寒いと温かいものが食べたくなりますよね?ローソンで売っている『焼き芋』!皆さん食べましたか?
私はドはまりしています。まだの方はぜひ試してみてください♪
今日は、寒くなってきたこの時期によくあるクラリネットやオーボエのトラブルについてです。
寒くなってくるとよくある修理が楽器の『割れ』です。
授業が終わって、早く練習がしたい!すぐ合奏がある!しかし冬場の楽器はキンキンに冷えていて音程も低い...
「急いで楽器を暖めないと!!」そう思って暖かい息をたくさん吹き込んで楽器を暖めていませんか?
そんなことをしていると、あなたの楽器も割れちゃうかも…
木製の楽器が割れる原因として急激な温度差が関係します。
今の時期、演奏前の楽器は、かなり冷えています、しかし楽器を吹く人間の息は体温と同じ温度くらい温かいです。
温かい息により楽器の内側が温められ、一気に温度が上昇し、木は外へ膨らもうとします。
しかし楽器の外側は冬場の寒い気温によって木が収縮しており、この差に耐えられなくなって楽器が割れてしまうことがあります。
(★寒かったり乾燥していると木は収縮します☆暑かったり湿度が高いと木は膨張します。)
じゃあ、どうしたらいいの?ってなりますよね。
まず楽器を使う前にケースから出し、クロスで包んで体にくっつけたりして温めてあげましょう。
楽器全体が室温に慣れるのを待ち、それから演奏するようにしましょう。
それから、楽器が割れる原因はもう一つ!
冷たい楽器に温かい息を吹き込むと、楽器の内側が結露し水分でびちゃびちゃに…
楽器の中が水分でびちゃびちゃになると木が水分を吸収して膨張してしまい割れてしまうこともあります。
こまめにスワブを使って楽器の中の水分をとりましょう!
(この時期スワブは2枚くらい持っているといいですよ♪)
割れてしまった楽器は、虫歯と同じで直さないでほっておくと悪化していく一方です。
お店で修理のお預かりをする際は楽器に割れがないかもチェックしているので、こまめに点検・調整など持って来てくださいね。
写真に協力してくれたのはクラリネット吹きスタッフの田畠でした☺
割れについての過去のブログはこちら↓↓↓