【管楽器リペア】テナーサックスの調整~前編~
こんにちは、管楽器フロアーの丸七です!
最近真面目にサックスの練習をしているのですが、どうもマウスピース(0ttolink rubber vintage 5*)の反応に物足りなさをと言うか不満というか感じていてしまい。。ちょこちょこっとリフェイスしました!
すると今までの反応の悪さがうそみたいに変わり非常にスピード感のあるものに生まれ変わりました。
これについてはまたの機会にご紹介します。
さてさて、今日はサボりにサボっていたリペアのブログです。
サックスのバランス調整ってなにするの?って思っておられる方も少なくないと思います。
そんな調整内容を今日はご紹介します☆
こちらの楽器はかなりバリバリ吹く女子JAZZ menからお預かりしたテナーサックスYTS-62です。
シリアルナンバー的にはそんなに古いものではないのですがHardに使っておられるので汚れや錆などが目立ちます。
キイバランスやタンポの状態チェックをします。
押さえてみてもタンポが膨張してしまってトーンホールを塞げなくなっています。
(青い光が漏れているところが塞がってないところです)
こうなってしまうと音が裏返りやすくなったり、かなりかまないと音が出なかったり不都合なことがいっぱいです。
タンポの状態もチェックします。
タンポもカピカピになってしまっていますね。
水分がしみ込んだり、乾燥したりを繰り返すとカピカピになって変形し、トーンホールをきちんと塞げなくなってしまします。
バネも錆が発生してしまっています。
このまま放って置くとバネが侵され折れてしまいます。
管内の水が乾燥したあとの謎のカピカピも管体表面に確認できますね。
それではこれらを綺麗にします☆
まず濡れたら困るものをすべて取り外し管体を水洗いします。
指や革を使い表面の汚れを除去します。
水洗いが終わったらお客さんは入れない秘密の部屋に移動します。
キイポストの穴や細かいところに入った水分をエアコンプレッサーで吹き飛ばします。
僕も知らない謎の部屋から天井を伝って空気が送られてきます。
その後ポストの穴などをパイプクリーナーでふき取り&クリーニングします。
次はバネです。
ルーターを使って錆を落としていきます。
錆がホイホイ取れるので気持ちいいです(笑)
錆の除去が終わったら防錆のためのコーティングをします。
分解したシャフトやネジをも綺麗にします。
金属と金属の摩耗により削られた金属粉がこんなにも出ました。。
この金属粉がキイパイプの中に残ったまま使用し続けるとキイのガタ発生につながるので当店では毎回綺麗に除去しています。
バランス調整ではこういった錆の除去や汚れほこりなどの掃除もその楽器に見合った方法でおこないます。
今日はここまでです。
次回は組み立てと調整編をUPしますのでおたのしみに~
今日のブログすたっふ
NATSUKI MARUSHICHI
#永遠の25歳
#料理が得意
#SAXが好き
#はちみつも好き
タグ: 管楽器リペア, 管楽器修理