抜けないピストンを抜くの巻。
こんにちは、管楽器フロアーの丸七です!
今週末の金沢は全日本吹奏楽コンクールの大学・一般の部でいつも以上に混雑しております!
聴きに行かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
コンクール以外でも金沢大学や金沢工業大学では文化祭が行われており芸術と食欲の秋を同時に感じられます!
お店を抜け出して繰り出したい今日この頃です(笑)
さて今日は久っしぶりに修理レポートです。
さぼっててごめんなさい!
これはBachの名器 180ML37SPです。
「急にピストンが動かなくなったんすよ!」と持ち込まれました。
ヘッドキャップを外してピストンを持ち上げると楽器も持ち上がります。。。(良い子も悪い子も真似しないでね★)
この動かない状態のことを『固着』といいます。
この2つの道具で外します!
ハンマーと木片(お客さんからもらった折れたスティック、M谷さんいつもありがとうございます)です。
まずケーシングとピストンの間に潤滑油など秘密の液体を流し込みます。
滑りをよくするのとケーシング、ピストンの傷防止のためです。
ちょっと置いてから木片をケーシングの底から入れピストンの底部に当てハンマーで叩き出していきます。
が、闇雲に叩くとピストンの底を変形させてしまう可能性もあるので当てるポイントとコツが必要になります。。(良い子も悪い子も真似しないでね★)
ほら、抜けました!
中には緑色の思い出がいっぱい!!!!!
抜けた後はピストン調整をしてお終いです。
「急に動かなくなったんです!」「昨日までは吹けたのに音が出なくなったんです!」と持ち込まれる楽器には実は何らかの前触れが起こっています。
キイやバルブの動きが重いとか、ウォーターキイのコルクが古くなってるとか。
ちょっとした変化に気を付けメンテナンスしてやるだけで楽器をベストなコンデションを保つことが出来るので大病を患う前にこまめに掃除、注油をしてあげましょう!
そして困った時は一度ご相談ください(^^)
今日のオ・ス・ス・メ★
BACH(バック)
トランペット 180ML37GL
Review
少し古めの「Bach」トランペット。
シリアルは351×××の1991年頃の製造。
製造の合理化が進んでいる頃のエルクハー・・・
今日のブログスタッフ★
管楽器リペア担当 丸七夏樹(まるしち なつき)
イタリア料理とフランス料理が得意なSAXとギターをこよなく愛するリペアマン!
只今、富山を開拓中!