【AG弦】D’Addarioより超極薄フィルムコーティングを施した『 XS シリーズ 』新発売
エレキ、アコースティックを問わずワールドワイドに支持されるギター弦の定番ブランドD’Addario(ダダリオ)。
そんなD’Addario(ダダリオ)より超極薄フィルムコーティングを施したコーティング弦『 XS シリーズ 』が新発売いたしました。
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D’Addario『 XS シリーズ 』は、これまでのコーティング弦というカテゴリーに新風を吹かせる製品です。 すべての巻弦に超極薄フィルムコーティングを、プレーン弦には独自のポリマーコーティング処理を施し、汚れや劣化を促進する物質から弦を保護することで業界最高レベルの長寿命を誇る、これまでのコーティング弦を超えた革新的なギター弦の誕生です。(メーカーHPより抜粋)
LASTING TONE, MAXIMUM LIFE
劣化しないトーン、超長寿命
飛躍的に進歩した新たなコーティング技術は、巻弦を汚れなどの物質からしっかりと保護し、フレッシュなトーンを長期間に渡り持続させる事を実現しました。
INCREDIBLE STRENGTH AND STABILITY
驚きの強度とピッチ安定性
「NYXL」シリーズや「XT」シリーズ弦でも定評のある、優れた強度とピッチ安定性に優れた D’Addario 独自の高炭素スチール合金『NY Steel』の素材特性と、プレーン弦の Fusion Twist テクノロジーとの相乗効果によって、より強度のあるチューニングの安定性に優れた弦となっています。
IMPOSSIBLY THIN,ALWAYS TRUE
極薄フィルムコーティング、真のトーンを
最新の極薄フィルムコーティングによって、D’Addario 特有のトーンには影響を及ぼさずに耐久性を確保しました。
(メーカーHPより抜粋)
既存のXTシリーズと何が違うの?
ダダリオは現在同じコーティング弦のシリーズとして『 XT シリーズ 』を2019年に販売開始し多くの支持を獲得しています。
すでに人気シリーズがありながら今回新発売された『XSシリーズ』。
同じメーカーの同じコーティング弦でありながら一体何がどう違うのかを比較してみましょう。
コーティング方法の違い
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はい。
そのままズバリですがコーティング方法の違い。
これこそがXSシリーズ、XTシリーズの違いであり、XSシリーズ最大の特徴ともいえる点です。
巻き弦である3~6弦に
XT:コーティングしたワウンド弦を芯線に巻き付けている。
XS:ワウンド弦を巻き付けたあとに全体をフィルムコーティングする。
という違いがあります。
平たく言うとコーティングしてから弦を製作するXTシリーズ。
完成された弦にラップをするようにコーティングを施したものが新発売のXSシリーズというイメージですね。
コーティング方法が異なると何が違うの?
・・・・・え?
だからなんなの?
と言う声も聞こえる事でしょう。
それもそのはずです。
どちらも結果的にはコーティングされた弦だからです。
しかし結果は同じでも処理工程が異なる事で様々な違いが生れます。
コーティング弦の比較らしく弦寿命という点にスポットを当てて違いをまとめてみると
XTシリーズ
長所:巻き線の凹凸感を感じる事が出来るためノンコーティング弦に近い指ざわりとなる
短所:ノンコーティング弦と同じく凹凸部に油分や汚れが付着するため寿命は短い ※もちろんノンコーティングより長寿命
XSシリーズ
長所:巻き線の凹凸の上からコーティングされてるため密閉性が高く長寿命
短所:ノンコーティング弦とは異なる指ざわり。凹凸感が薄れるつるつるした触感は好き嫌いの好みがわかれやすい。
※XSシリーズは今回超極薄コーティングにより短所である違和感を軽減した!という点がポイントです。
長所と短所が表裏一体となるのがこの両シリーズの特徴ですね。
そのため
新発売だからXSの方がいい!
とか
〇〇の方が優れてる。
という話ではありません。
通常弦(ノンコーティング弦)をリアルとするならば
リアルタッチのフィーリングを重視するのか、
それとも弦寿命を優先し張り替えの手間が少なくなりメンテナンスを容易にするのか。
プレイヤーがどのポイントを重視するかによってその選択は異なるからです。
選択の幅が広がったという認識でよろしいかと思います。
避けては通れないElixir(エリクサー)の壁
選択幅を広げた理由にはやはり…このコーティング弦の存在が大きく関わっている事でしょう。
コーティング弦の代名詞的存在Elixir(エリクサー)です。
Elixirのアコースティックギター弦に採用されている”NANOWEB”コーティングは巻き付けた後に全体をコーティングする方式です。
そのため寿命という点で比較してしまうとXTシリーズでは一歩届きませんでした。
そのため同じコーティング方法で、真っ向勝負したのがXSシリーズです。
(個人主観です。ご容赦ください)
同じコーティング方法では言い訳は出来ませんので後発で発売するXSシリーズの寿命は長寿命である事が期待出来ます。
また、既に市民権を得ているエリクサー弦に対抗するには寿命だけではパンチに欠けます。
そのための超極薄フィルムコーティングかと思います。
長寿命+タッチの追求ですね。
実際XSシリーズのコーティングはElixir弦よりも弦の凹凸感をしっかり感じとれます。
指ざわりの感想では
通常弦(ノンコーティング弦)≧ XT > XS > Elixir
という印象です。
(くどい様ですが個人主観です。ご容赦ください)
またダダリオとエリクサーではプレーン弦の処理が異なります。
ダダリオはプレーン弦にもポリマーコーティングを施してますが
エリクサーはAnti-Rustという独自の耐腐食加工を行っています。
この技術の違いも比較対象となるポイントですね。
結果・・・
XT | XS | Elixir | |
---|---|---|---|
![]() | ![]() | ![]() | |
コーティング方法 | コーティングしてから巻き付け | 巻きつけてからコーティング | 巻きつけてからコーティング |
プレーン弦処理 | ポリマーコーティング | ポリマーコーティング | Anti-Rust(耐腐食加工) |
タッチ感 | 通常減に近い感触 | つるっとしながらも凹凸感を感じる | つるつるした感触 |
寿命 | 〇 | ◎~? | ◎ |
ラインナップ | AG、EG、EB、マンドリン等全般 | AG(Phosphor Bronze)のみ | AG、EG、EB、マンドリン等全般 |
一通りまとめてみるとこんな感じでしょうか。
フィーリングタッチの好み、感じ方は人それぞれかと思いますし、寿命に関してもプレイスタイルや環境により人それぞれです。
ストリングスの要でもあるトーンやチューニングの安定感も感じ方は千差万別かと思います。
そのため決して甲乙をつけれるものではありませんが、今回新発売となるXSシリーズが発売前より話題だったのは
慣れ親しんだタッチとトーンのD’Addario(ダダリオ)弦で長寿命だったらな…
そんな世界中のプレイヤーの願望が叶うかもしれないからですかねw
興味を持たれた方は是非次回の弦交換でお試ししてみてくださいね。
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