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1/21 中瀬智哉×山田和樹×読売日本交響楽団×オーバードホール

2023/01/23 06:20:04

こんにちは、

ピアノクラウド富山の吉田です。

今日は、1月21日にオーバードホール

中瀬智哉さんが出演されるコンサート

を聴きに行ってきたので、そのご報告を。

車で会場に向かったのですが、

開演35分前に到着したホールに隣接する立体駐車場の入り口には5台くらいの車列。

これは、もしかしたら、帰るとき混雑するのでは?

と思って駐車場は少し離れた、青空コインパーキングを利用、

15時40分、そこから歩いて、ホールに向います。

オーバードホール 正面入り口方面

横断歩道 人の流れも多い

15時48分のホール入り口付近

3階の自分の座席を確認してから、1階の様子を見にいきました。

15時55分頃

こんな感じ。

埋まってきています。

で、自分の席にもどって開演を待っていると

拍手が沸き起こり、指揮者の山田和樹さんがおもむろに登場。

そして、今日の公演に寄せる思いを話して下さいました。

以下 要旨

今回は私の富山デビュー、何の曲がいいかな?

富山と言えば富山、山、山田、立山、山、

アルプス、アルプス、アルプス交響曲だ!って決まりました。

このアルプス交響曲、

夜のシーンから始まって、夜明け、山に向かう。

道に迷ったりしながら登頂。

下山のときには嵐に巻き込まれながらも帰還。

これは山登りの情景を映しながらも、

人生をなぞらえている曲と思って聴いていただけたら。

そう、今日なんでここに出てきたかっていうと、

富山の皆さんにお願いがあって。

16歳のピアニスト。

もう、才能から言えば、

間違いなく世界に羽ばたくものを持っている。

で、お願いというのはですね、

若い彼に必要なのは経験です。

彼にたくさんの経験を積ませてあげてほしい。

どこかへ行って勉強して来いよ、ではなく

どうか富山の皆さんがその経験を与えて、彼を育ててほしい。

そのためには、演奏する機会をあたえてあげてほしいし、

あたたかい言葉も、厳しい言葉もかけてあげてほしい。

今日まで何回もリハーサルをしてきましたが、

若いっていいですね、その度に大きく進化してくる。

この伸びしろがあったら、まちがいなく世界に羽ばたける。

どうかそんな彼を応援してほしい、

それが言いたくてここに出てきました。

ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番

名曲中の名曲です。

若い才能、そして自然の雄大さ、

どうぞ、ごゆっくりお楽しみください。

さあ、ステージにオーケストラの奏者が登場。

続いて中瀬智哉さん。

何度も見てきた、独特の

ゆっくりと、

そして重心の低い歩き方。

気負いのない素直で丁寧なお辞儀。

指揮者の山田和樹さんが登壇。

ハンカチで手を拭き

椅子の位置をほんの少し動かし、

最初の音に向って会場の中にあるエネルギーが吸い込まれ緊張が高まっていきます。

数秒後、来てほしい時に、来てほしい音が鳴って

ステージの鼓動が始まりました。

オーケストラを聴いたのは久しぶり。

とても新鮮で、

いま、この音は、どの楽器とどの楽器から出ているんだろう、

と処理能力の低い頭で答えを探そうとしたり

目を凝らして、吹いているのは誰だ?と探したりしていると

最後までボーっとしている時間がなく、

いやあ、楽しませていただきました。

ピアノ協奏曲が終わった直後、

中瀬智哉さんを抱き寄せる指揮者の山田和樹さん

Photo1

拍手に応えるため、何度もステージに登場する中瀬智哉さん

アンコールに応え、ショパンのマズルカを演奏

この日の大役を務め上げました。

自宅に帰る車の中、

今日の中瀬さんの演奏や山田和樹さんの言葉を思い出しながら、

ふと、これは 『元服』の儀式だったのでは?

と思えてきた。

私の地元では今でも元服を祝う風習が残っている。

地元の神社で執り行われる歳旦祭に

その正月、数え年で18歳になった男子が参拝。

祝詞を奏上していただき、玉串を奉り、

宮司さんからお祝いと激励のお言葉をいただく。

以前、その激励の中に

「元服はめでたいと同時にこれから一人前の大人としての覚悟を確認する儀式。昔はその中に切腹の作法も教えられていた時代があった」

と言われたのを今でもはっきり憶えている。

そのあとの直会ではお神酒をいただき

地域のみんなで元服を祝うのだが、

うちの長男なんかは、お神酒をいただきすぎて、

神社から帰るときには階段を踏み外し、

自宅に着いた頃には笑いが止まらなくなり、

しばらくしたら泣き出し、

鬱憤みたいな独り言が止まらなくなり、

それが2時間くらい続き、

翌朝、「なにか、いい薬もってない?」と相談され

それでも、なんとか自力で学校に登校したという

一生の思い出に残る、まことに、あっぱれな通過儀礼となったが、

これは半端者にありがちなおまけというもの。

もちろん、中瀬さんの場合は、こんな低俗な与太話とは無縁だが、

山田和樹さんの冒頭のお話から

この大舞台で誰もが知っている名曲を弾くということは

チャンスと同時に試練も与えられたということ。

それこそ大人として一つ一つのステージを全うしていく覚悟が試され

今回の協奏曲でも大人の楽団員と同じ、甘えることのできない技量や責任が求められる。

この1月、1月生まれの中瀬さんは数え年の18歳。

まさに元服の時。

天上の音楽の神様に祝詞を奏上するのはマエストロ山田和樹

玉串は ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番

ホールに集まった参列者は、中瀬さんの大人の仲間入りを祝い

これからの活躍に期待を寄せると同時に

これからも中瀬さんを見守り、そして応援し続けていく。

18時15分くらいにホールを出て駐車場に向かう。

途中にあった電照インフォメーションパネル

「中瀬智哉 良かったよー!」

と心の中で叫ぶ。

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Written by
Shogo Yoshida

ピアノクラウド富山

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