ヤマハ YU11 ってどんなピアノ?
こんにちは、Piano Cloudの吉田です。
今日は、ヤマハ アップライトピアノ
YU11についてご案内いたしましょう。
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YU11は
ヤマハアップライトピアノのラインナップの中で、
ベースとなる位置づけです。
起源はおそらく、#100(S.23~S.28製造)
そして、その次にデビューしたのが、
U1A(S.29~S.34製造)です。
はい、だんだん輪郭が見えてきました。
「U」はおそらくアップライトピアノのUでしょう。
そして、「1」は背の高さが121cmのピアノに割り振られた数字です。
この「U」と「1」は現在のヤマハピアノにも引き継がれていて、
私たち、ピアノに携わる人間は
「U1」タイプと呼ぶことが多いです。
したがって
「YU11」はヤマハのアップライトピアノで、
日本製
色が鏡面艶出しの黒、
背の高さが121cmということがわかります。
ちなみに、同じ121cmのピアノでも
現行のb121や旧品番のMC10A、YM10には
「U」の文字が入りません。
あくまで想像ですが、
ヤマハがピアノメーカーとして、
自信をもってお薦めするアップライトの
必要条件を満たしているピアノにしか、
「U」の文字は入らないのです。
では、先のbシリーズや、旧YMシリーズはどんな位置づけになるのか?
ピアノを作っているのはヤマハだけではありません。
競合他社が安い価格帯のモデルを投入してきた場合、
メーカーとして、それなりの対抗措置を取らなければ
相手を増長させてしまう恐れがあるためと推察されます。
さて、話をYU11に戻します。
昭和29年から継承されてきているU1ですが、
私が入社した37年前(当時の品番はU1A)と比べると、
ずいぶん、変わってきています。
わかりやすいところをいくつかご案内いたしましょう。
1.譜面台が大きくなりました
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2.鍵盤蓋にソフトランディング機構がつきました
※小さなお子様にも安心です。
3.チューニングピンが酸化膜から錆びにくいニッケル仕上げに変わっています
これはU1A チューニングピンの色は黒です。
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U1A
チューニングピンの色は黒です。
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YU11
チューニングピンの色がシルバーに
ニッケルメッキが施してあります。
4.ハンマーがオールアンダーフェルトになりました
先ずはU1A 高音部のハンマーには白いフェルトしか使われていません。
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U1A
高音部のハンマーは白いフェルトのみです。
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YU11
高音部のハンマーにも白と赤、2種類の性質の違ったフェルトが使われています。
5.支柱が5本になっています
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U1A
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YU11
ちなみに4本、5本というのは両端の支柱もカウントします。
注:※YU11TA2なので電源アダプターが写っています。
特に、4と5は以前は上位機種にしか採用されていない仕様、
そして、6は耐久性に大きく寄与しています。
何を申し上げたいかと言いますと、
ラインナップとしての位置づけは変わりませんが、
質の高い素材や設計の変更で仕様がグレードアップしています。
ナメてはいけません。
では、肝心の音はどうか?
はい、こんな感じです。
いかがでしょうか?
もちろん、演奏自体が超お粗末なのは百も承知ですので、そのあたりは目をつむってくださいm(__)m。
また、パソコンやスマホで動画を見た場合、どうしても周波数帯によっては忠実に再生されないので、どうぞ、是非実際にお客様ご自身で弾いてみてくださいね。
ちなみに背の高いYU33はこんな音
そして、背の高さが同じでも、YUS1になると、
少しでもご参考になればと・・・。
皆様のご来店をお待ちしています。
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