パールフルート 音色の魅力 Cantabile編
■フルートといえば、日本!?
日本にはフルートメーカーが本当に多いです。
伝統工芸のように引き継がれ、そして広がる技術。
今回は、私自信が吹いている”Cantabile(カンタービレ)”を交えながらその魅力に触れたいと思います。
■パールフルートって
パールフルートの物語は、1968年、千葉県八千代市の小さな工房から始まりました。
近代フルートのメカニズムは長い伝統と歴史から生まれたものですが、パールフルートのクラフツマン達はただならぬ情熱を注ぎ込み、古典的なつくりを改良し、より使いやすく優れたメカニズムを持つフルートをつくれないかと考えました。
これがパールフルートのものづくりの原点となりました。
パールフルートには独自のメカニズム“一本芯金”や“ピンレスシステム”があり、サウンドクオリティを守りフルーティストの求める楽器つくりを探求しつづけています。
Cantabileの魅力
Cantabile(カンタービレ)は音楽用語。フルートの楽譜にもよく出てきますね。
“Cantabile”=歌うように(美しく)
その言葉のとおり、繊細で音のつぶが流れるように響きます。
派手な印象ではなく、雑みのない音色が特徴的です。
■パールサウンドの原点
シャープで柔らかく雑味のない、クリアな音色。
最近は、太くダークな音色が好まれる傾向にありますが、すこし締まった深みのあるやさしくて雑味のない音色は、フルートらしい音なのかな。と思っています。
いうなれば、おとなしいお嬢様タイプ??
連符をふくと「音のつぶ」がしっかり出ます。
■頭部管
(上)PHN-1
(下)PHN-9 現行の標準装備の頭部管
ちなみにPHN-1は私物です。2010年の春に購入した当時の頭部管。中が黒い笑
さて比べてみると・・・
下のほうが、四角い印象。
そして、リッププレートに対して穴が少しだけ外向きになっています。
パールは息を吹き込むと、音が細くなる印象がありましたが、現行の頭部管になって、吹き込んでも破綻せず表現の幅が広がった感じがします。
中音、高音の音の芯が出すぎず柔らかい音です。
***
(2020/12/23追記)
「VIVO頭部管」も比較してみました!
(上)VIVO(VO頭部管)現行の標準装備の頭部管
(中)PHN-1
(下)PHN-9 現行の標準装備の頭部管
※現在「VIVO」と「PHN-9」が両方流通しています!お好みでお選び頂けます。
いかがでしょう…
PHN-9ほどの違いはない…???
ぱっと見ただけではわからない“大きな違い”が隠されています。
こんな風にテーパーのかかり方に違いがあります。
近年は大きな音が好まれる傾向にありますが、
例えば吹奏楽など、極端に音量が求められる&欲しい方はこのVIVOがおすすめです♪
(ちなみに私はPHN-1で吹奏楽もしていましたので絶対ではございません。)
***
明るく繊細で美しく軽やかで優しい音楽を求めるプロのフルート奏者達に愛用されています。
またその吹奏感は他社に比べて軽いです。
しっかりと吹き込みたい方よりは、
ラクによい音を出したいという方にオススメです。
■優しい気持ちで。
おりゃーーっ!!
と力任せに吹くと本来の響きは鳴ってくれないです。
まずは、無駄な力は抜いて「ふーーーー!」と吹き込んでみてください。
ぜひ試してみてくださいませ♪
フルート吹き&リペアマンの川上へご相談ください♪
あなたに合ったフルート選びをサポートさせていただきます。
また、お渡し&発送前には、安心してお使いいただけるように点検を致します♪
川上
スタッフ川上おすすめのフルート♪
Cantabile(カンタービレ) F-CD925/RE(VIVO頭部管)
NHK交響楽団首席フルート奏者「神田寛明」先生の選定品
▼Brasstekオリジナル仕様 Altus(アルタス)ローズシリーズ
タグ: Flute, PEARL, フルート