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今までにない!Kino Factory (キノファクトリー) こだわりのオリジナルパーツを探求!

2022/02/28 07:00:00

Kino Factoryは、2007年の春に長野県塩尻市にて、国産メーカーからのOEMギター製作工場として開業。

OEM製作と平行して2011年からオリジナルギターの製作販売も開始。

数多くのブランドのOEMを続けてきたこともあり国内でもトップレベルの技術力を持ち合わせております。

そんなKino Factoryのオリジナルギターブランドこそが “Kino”

一見してルックスやウッドマテリアルで目を奪われる作品が多いが、サウンドやメンテナンス性などプレイヤビリティに至るまでユーザー目線でも計算され尽くされています。

そこで同じくギタービルダーでもある私水上が、Kinoの並々ならぬこだわりをお届けします。

代表である木下氏の “今までにない物を作りたい” という想いから、その妥協を許さない姿勢は他社にはなかなか見られない徹底ぶりで、自らが考案した独自のパーツまで特注する程。

※Kino Factory代表、木下氏のInstagramより引用

まずはブリッジ下、2点支持トレモロユニットのスタッドを支えるアンカー部、何やら様子が変。

このタイプのブリッジのスタッド受けであるアンカーは円柱状のものが一般的だが、ここにKinoオリジナルのこだわりのパーツが仕込まれています。

ブリッジ下のオリジナルパーツの全貌がコレ。

ブリッジ下には特注のアンカーブロックをインストール。

通常の円柱のアンカーよりも大きな体積を占めることで弦振動を余すことなく伝達。

サスティーンの向上などサウンド面にも一役買っているが、激しいアーミングプレイにも木部が痛むことがないのもアームを主体とするプレイヤーにも嬉しいポイント。

ボディ裏のバックパネルを外すとビスがあらわに。ボディ裏からも2本のビスでアンカーブロックがしっかりと固定されていることがわかる。

表裏の両方からビスで固定することでブリッジが受け止めた振動をよりボディ材全体から感じることができます。

トレモロではないハードテイルタイプのブリッジの場合には、弦のボールエンドの受けが一体となったオリジナルブッシュが搭載される。

続いてネックセットプレートも見てみよう。

多次元的で美しいヒール周りの加工に合わせて作られたオリジナルシェイプの特注品。

一見してブランドロゴが入ったごく普通のネックセットプレートにも見えるがここにも仕掛けが…

プレートを外してみると早くもビスの回し心地に違和感が。そのまま外していくと…

上:一般的なネックセットビス

下:Kinoオリジナルネックセットビス

先端を見てお分かりの通り、Kinoのネックセットビスは一般的なタッピングビスでは無く、ビスの先端がフラットになっています。

それでは受けであるネックの方も見てみることに。

こちらも特に変わった点が無いように見えるが、何やら下穴がキラリ。内部にはこれまたオリジナルのパーツが隠れています。

まさに指板の下の力持ち、ネック材内部に埋め込まれるアルミフレームだ。

ネックが受け止めた振動をアルミフレーム→ビス→ボディへと伝えられ、鳴らす度前述のアンカーブロックと相乗し全ての振動がギターの内側に集まるような感覚があります。

さらにこのフレームには音響特性だけでなくメンテナンス面でも嬉しい効果が。

通常のタッピングビス止めの場合、ビスの受けはそのまま木材なのでその下穴が広がってしまったり、ネックとボディのセンターがズレてしまったりということもしばしば…

こちらのオリジナルパーツ&構造であれば下穴がダメになることはまずありません。

また、フレームの仕込み、ボディ側のビスの下穴も緻密な設計の元製作されている為、ネックの着脱時にセンターズレを起こすことも圧倒的に少ないです。

とはいえ、トラスロッドでのネック調整を施すことが可能なので、一般ユーザーが “ネックを外す” という状況はあまりないかもしれませんがリペアマンにとってはおいしいポイント。

たくさんのメーカーやブランドののOEMを行ってきたからこその独自の発想と探求し続ける精神。

そしてそれらを具現化できる技術力、その集大成がKinoという唯一無二のギターへと仕上がっている。

Blue Guitarsのスパイスも取り入れたショップオーダー品も好調。

顧客のオーダーにも細かく応えてくれるので、あなたのこだわりをKIno Factoryに託してみるのもいかがでしょうか。

Kinoのストックリストはコチラ→Kino Stock LIst

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Written by
Shota Mizukami

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