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【工房探訪記】FUJII GUITARS – Made in TOYAMA

2020/06/05 09:57:26

山田です

 

前回のda h(ダ・アッカ) の工房探訪より少し前・・・

 

今回のお相手は私、山田と同い年のFUJII GUITARS 藤井圭介 氏

 

 

お互い40歳という事で、会うと身体の調子や体重・体形、家族のことなどが目下二人の話題

 

ひとしきり喋ってから、最近の愛聴や楽器の近況なども話すといった感じ

 

 

 

 

そんな藤井氏は家族との時間を特に大切にする

 

そして、なんというか粋な男だ

 

 

いつも綺麗に整頓された作業場・・・

FUJII GUITARSの工房に入るといつも小気味良い音楽が耳に入ってくる

 

Julian LageやPunch Brothers、Matt Munisteri、Joel Rabesolo & Fabian Degryse・・・

邦楽だと折坂悠太、荻原亮がフェイバリット

 

カントリーやスィングジャズなど、トラディショナルなフレイバーを色濃く残しながらも、古さを感じさせない先進性を兼ね備えた音楽

 

一途に自身の道を見据え、流行り廃り関係なく一貫している姿勢が共通項に感じる

 

 

ずっと完成させれていないという自身のためのガットギター

ノンカッタウェイで柾目のインディアン・ローズウッドS&B

 

決して派手ではないが美しく洗練されたウッド・バインディングが特徴的

ブリッジには富山のガラス細工もあしらわれている

 

 

自身のギターに選んでいるウッドは選び抜かれたインディアン・ローズウッド

 

ハカランダやココボロ、マダガスカル・ローズウッドや最高級のフレイムメイプルなど

高価で希少な木材を多く使用してきた藤井氏のチョイスとしては興味深い

 

 

 

今回、藤井氏の工房を訪れたのは弊店ショップオーダーのFUJII GUITARSの製作依頼とウッドセレクトのため

 

今回のテーマは選び抜かれた良質な「インディアン・ローズウッド」を使用し、価格も抑えながら藤井氏と山田、私たちが思う上質なギターを作ること

 

ある意味ルシアーとバイヤーのガチンコ勝負とも言える!?

 

 

ということでインディアン・ローズウッドについては、藤井氏に事前に2枚選定してもらい、トップ材のスプルースをどう考えるべきか?という感じで始まった・・・

 

希少価値も高いながらも珍重され独自の音響特性を持つアディロンダック・スプルースや、ジャーマン・スプルース
※もちろん非常に高価な材料

 

木肌が白いものが多く気品さと柔らかで豊かな倍音が特徴のイングルマン・スプルース
※木肌のムラがなくワントーンのものはこれまた非常に高価な材料

 

近年では一番メジャーで安定感もありながら多種多様なグレードが存在するシトカ・スプルース
※グレードによるが最高ランクは非常に高価な材料

 

 

様々なスプルース材のタップトーンを聞いて、シーズニングの具合も確かめる

 

さらに意見をぶつけ合いながら最終的なギアのイメージを固めていく

 

どの材料も使い方によっては良くも悪くもなる

大事なことはどんな完成をイメージして材料を紡いでいくか?

 

 

藤井氏と山田で導き出したのは、最初は1本のつもりだったが考えた結果、カッタウェイ・モデルとノンカッタウェイ・モデルを1本ずつ計2本作ること

理由は単純明快で抜群のローズウッドが2セットあって選べなかったのでそれならカッタウェイ、ノンカッタウェイと共に上質なギターを作ろうと

先述の通りわかりやすい高価な材料は使わず、ルシアーメイドながら価格も抑えつつというところもポイントの一つ

 

それに最適なスプルース材を目指すことに・・・

 

 

カッタウェイモデルはOM(オーエム/オーケストラ・モデル)

ノンカッタウェイは000(トリプルオー)

ボディサイズとスケールはこの2つに決定

 

敢えて別のスプルース材を選ばず、そのどちらの良さも引き出せるスプルース材を選定

そしてコスト面でも丁度良い最高の木材

その名も「コウカシアン・スプルース ~ Casucasian Spruce」

 

 

イースト・ヨーロピアン・スプルース(East Europian Spruce)とも言えるこのコウカシアン・スプルース

 

少し赤みががかった木肌はまるでシトカのようながら、しなりは柔らかくサウンドにはイングルマンの雰囲気もまとう・・・

さらに選びぬかれた材は非常に目が詰まっており色ムラも無く美しい

 

藤井氏のお眼鏡にかないシーズニングしたコウカシアンから、さらに選び抜き選定したのがコチラ

 

OM-cw(カッタウェイ・モデル)

ロングスケールにカッタウェイで多様な演奏スタイルをカバーし、豊かな低音と煌びやかな高音はソロギターにも最適なサイジング(FUJII GUITARSのロングスケールは645mmを採用)

※弊店Blue Guitarsにて販売予定

 

000(ノンカッタウェイ・モデル)

OMと比べ632mmの短めのスケールによるテンション感に、ノンカッタウェイならではのオーセンティックなアコーステック・サウンド

※姉妹店Red Guitarsにて販売予定

 

 

ノンカッタウェイの000には藤井氏のお家芸ともいえるモザイクのロゼッタをオプショナルに追加

寄木細工で藤井氏が一から製作するワンオフの逸品

その造形だけでなく色合いの妙もあり美しいの一言

 

そしてこれを生み出せる感性と技術・・・なんとも粋な男だ

 

 

結果、ボディサイズは違えど同じトップ材とサイド&バック材を使って

カッタウェイとノンカッタウェイを同時期に作るという、なんとも自分たちも楽しいオーダーとなった

 

意見をぶつけ合って切磋琢磨した後はいつも仲良く記念撮影(笑)

完成が待ち遠しい!! ※OM-cwは7月、000は8月完成予定

 

 

LINK>>過去のFUJII GUITARSの記事はコチラから

 

FUJII GUITARS – Stock List

 

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