【Customize】色んなフレット交換。
水上です!
お久しぶりのブログ更新となりましたが、先月まではstilbluの製作で大忙し・・・
リペアはしばらく若い衆に託し精神と時の部屋へ・・・
stilblu製作&楽器フェアも終わりゆっくりできるかなと思いましたが、お次はヘビーウエイトなリペアラッシュ!
そんなめまぐるしい日々が続いておりますが元気でやっております。
今回のブログはこの2本のギター!!2本ともリフレットのご依頼。
最近、Blue GuitarsアカウントからのTwitterも始めましてそこでもチラッとご紹介いたしましたが、何の因果か似た修理は集まるもの・・・(実はこの2本の他にもリフレットストックあります。)
しかし・・・!
内容は同じ「リフレット」でもギターのスペックによってその行程は全然違ってきます。
セットネックだとかデタッチャブルだとか細かいところを挙げるとキリがないのですが・・・
一番の違いはその指板面!
一般的なローズ指板には指板表面に塗装は施されていないものがほとんど、
一方メイプル指板ですが、ほぼほぼその指板表面には塗装が施されております。(これがまぁ厄介。)
ここだけの話、何度やっても「メイプル指板のリフレット」と聞くと思わず身構えてしまいます。そのぐらい厄介なメイプル指板ちゃん。
まずはフレット抜き。
ローズ指板の場合、割とそのままひょいと抜けます。
※もちろん基本的な細かい注意は必要です。
一方メイプル・・・
多くのメイプル指板のギターはフレットを打ったのち、塗装が施されております。
その為、フレットの付け根に塗膜が残っており、このままではうまくフレットを抜く道具が入っていきません。
そこでカッターで余計な塗膜を除去・・・作業中は無心です。
写真ブレブレ・・・
両者フレットを抜き終わったところで次は指板の調整。
フレットが打ち込まれる”土台”となる為、精度が必要なのは言うまでもありません。
ローズ指板。
一方メイプル指板ちゃん。
塗膜をそのまま活かす場合もありますが、今回はネック全体のねじれもあったことから、指板を削ってねじれを修正。
もうお気づきかとは思いますが=指板表面の塗膜削る=再塗装しなければならない=これが厄介。
両者指板調整終了!
この画ヅラだけでもなんとなく「全然違うんだな・・・」感が伝わってきます。
そして打ち込み!
メイプル指板の方はフレット打ち作業中の汚れ防止の為、フレットを打つ前に最初の塗装(ウッドシーラー)を施します。
そしてここからはさらに大きく分岐。
まずはローズ指板。かなりざっくりですが・・・
フレット打ち→フレットすり合わせ→ナット加工
弦を張ってハイ完成。はしょりすぎ・・・?
一方、曲者メイプル指板ちゃんは塗装前準備。
塗装が始まってからは木部はもちろんフレットのキワも作業が困難となることから、この時点でできることを済ませておきます。
サイドの処理もあらかたやってしまいます。
塗装が始まったら始まったでそれがラッカーなのかポリウレタンなのか
や
そもそも塗装を終わらせた上でフレットを打つパターン
など状況や最終的な仕上がりのイメージでいくつもの作業パターンがあるのです。
なんとなく僕が思わず身構えてしまう理由がわかっていただけたかなというところで。
じゃん
サンディング→研磨→着色→トップコート
↑吹きたての状態です。
それを研磨し・・・
バフ掛け
ナットの溝もキレイにして・・・
フレットのすり合わせ。
緊張の一瞬・・・
塗膜の喰いつきが悪くマスキングと一緒に塗膜が持ってかれたらやり直しです。
ナット加工・弦を張って・・・
ネックが3P材で少し悩みましたが、指板面の色味がピッタリで思わず笑みが。
いかがでしたでしょうか!
同じ「フレット交換」でも塗膜の有無で作業工程にここまでの違いが・・・!
細かな仕様の違い・さらには打つフレットによっても作業は千差万別!(・・・お値段も)
みんなちがって、みんないい。
あなたのギターに合ったプランをご提示いたします!!
お気軽にご相談ください!!
mizukami
ここから お・ま・け
実はストラトキャスター、これだけで終わりではありません。
前オーナー様のお手製でしょうか。ロッドアジャスト部の便利ブタや全体の色味も黄色く着色されています。
こちらのピックガードも同時に交換。
Newピックガードはミントグリーン!
そして取り付け!
まずはBefore!!
そしてAfter!!
やはりピックガード1つで随分と印象は変わりますね!
mizukami
タグ: Repair
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