【Repair】半世紀前にフィット。
水上です!
今回は久々のリペア回。
Kalamazoo の KB-1
およそ半世紀前のビンテージにございます。
ご覧の通りピックガードは激しい損傷。。。
角の先が欠落。。。
他にも原因はありますが、ピックガートの変形も激しく押弦時にはピックアップに弦が接触してしまう有様。
本題であるご依頼は、ライブ使用にあたりピックガード&アッセンブリー交換でございます。
★新調するピックガードは極力元のビンテージの雰囲気に合わせる(キズ加工は無し)コントロール周りの印も再現。
★ピックアップはボディザグリに直付けで固定(ダイレクトマウント)、弦にピックアップが当たらない様にする。
お客様と細かいところまで詰めたら早速パーツをバラしていきます。
こんなの好きな方。
こちらおすすめです。・・・Fenderオンリーですが。
肝心のオリジナルピックガードの型取りですが、変形や損傷が激しく、紙の上にピックガードをおいて鉛筆で “すぅ〜”
・・・という訳にはいきません。
そこで以前のブログにも登場しましたイラストレーターの登場!
原寸大のスキャン画像を元にピックガード形状のトレース。
ピックアップ周りは、ダイレクトマウントにする都合上、オリジナルとは異なりピックアップと同じ形にくり抜く予定ですので、この段階ではトレースをしない事にしました。
今回使用するピックガード材。
この段階では真っ白。
何故か指紋がべったりですが外周加工&各種穴あけ加工後。
ピックアップの位置を決める上で、今回はピックガードの取り付け位置を決めた後、ピックガードのセンターを出す事にしました。(全ての行程に言える事ですが、この辺りは特にリペアマンによって考え方が変わってきそう。)
センターラインを元にピックアップ取り付け位置を確定させます。
全てをイラレに頼るのではなく、ここは手書きでピックアップの位置・外周形状を記入。
まさにハイブリッドですね〜。
ピッタリと収まりました。
マスキングを剥がすとこんな感じ。
この段階ではピックガードだけが新品。白くてピカピカで少し違和感。
そして忘れちゃいけないコントロール周りのこの印。
こちらはイラレで
この後黒で着色・・・
そして、真っ白だったピックガード全体に “ヤケ” の再現加工を施します。
左:水上作 右:オリジナル
上:オリジナル 下:水上作
アンニュイな角の丸みも再現
上:オリジナル 下:水上作
上:オリジナル 下:水上作
全体です。コントロールノブも変更。
約半世紀前のボディに対して、できたてほやほやおニューのピックガードですが違和感無くフィット。
今回も大満足いただける結果となりました!
mizukami
タグ: Repair
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