【Repair】やはり似た修理は集まる
水上です。
今週は何故かフレット交換フィーバー。3本のギターのフレットを交換しました。
似た修理は何故か続くものです。
しかし同じフレット打ちという修理でも3本あれば3通り。そのご様子を少しずつ紹介します。
フレット交換といってもただフレットを抜いてただ打つ訳ではありません。
・オーナー様の要望
・ネック・指板の状態
・新たに打つフレットの種類・素材
・楽器の仕様
等々・・・
様々な事を考慮する必要があります。
一本目は風格漂うビンテージ。
思わずパシャパシャ。
こちらを早速抜いていきましょう。
フレットを抜いた後の指板。
なんだかもの寂しい気もしますね。
今回はビンテージという事で指板の修正は行わない方向に。
指板の状態によりけりですが、指板の修正をする方が良い事もあります。
指板修正を行う事で直線と指板のR(丸み)を整える事が出来ます。
メリットとして
・指板を削る事で反り・うねりを修正できる。(もちろん限界はあります)
・新たに打ち込むフレットの土台をしっかりと作れる。
・指板Rを変更出来る。(ギターによる)
逆にデメリットは
・指板材が薄くなる。
・フレット溝が浅くなる。(指板厚に余裕があれば切り足し可能)
・指板の色味が変わる事がある。(新しいのが好きな人にとってはメリット)
ビンテージ等は削りたくないという人が多いですが、反りやうねりが酷いと削らないことには弾ける状態にならないものも。。
これはオーナーさんの希望を伺い、それが可能なギターかどうか、リペアマンの判断がとにかく大事。
オーナーさんとリペアマンの対話の中で綿密に詰めていく必要があります。
今回は指板の状態がよく、調整無しでもOKと判断。
早速打ち込み。
そして何故か今回は打ち込みを終えたところで一度弦を張ります。(すり合わせ前なのでサイドのエッジも未処理)
なぜなら・・・
このギターはロッド無し・・・
弦の張力がかかる事でおこるネックの反りを一度確認。
それを踏まえた上でのフレットのすり合わせを行います。
素晴らしい事に既にこの時点でフレットのビビリはゼロ。同時にフレットのバラ付きが少ないという事。
僕の打ち込みが優秀なのかネックが優秀なのか、はたまた運がいいだけなのかは伏せておきますがとりあえず一安心。
つづく
mizukami
タグ: Repair
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