調律って音を合わせるだけじゃないの?
ピアノクラウド白山の織田です。
今日発売のショパン9月号の表紙がフランツ・モアさんでしたね!
特集も調律師ということですごくディープな内容。
フランツ・モアさんというのは知る人ぞ知る、ホロヴィッツやギレリスなど20世紀の世界的ピアニストたちの演奏を支えたニューヨーク・スタインウェイの調律師です。今年の3月に亡くなられましたが、Youtubeを覗いたらこんな動画が。
フランツ・モアさんの自伝は日本語で読むことができます。
来日も何度かされていたので、お馴染みだったんですね。
増補版とされているのはグレングールドのエピソードが追加されているため。グールドは自分のためにカスタマイズされたスタインウェイを使っていました。晩年にヤマハを愛用したのも知られていますが、そこらへんのいざこざが書いてあったりして…。
ホロヴィッツとのエピソードも相当大変そうだけれど、ピアニストと対峙するコンサートチューナーってこういう会話を重ねてコミュニケーションをするのだ…と面白く読めてしまいます。
演奏家と調律師の関係性があって、優れたピアノが生まれていくという図式をぜひ感じてみてください。
こんな本も。
フランツ・モアさんと懇意にしていた調律師・高木裕さんの著作。
ホロヴィッツが弾いていたピアノを2台所有されていて、それがほかのスタインウェイとどう違うか比較しているちょっと面白い本です。フランツ・モアさんのエピソードも少しあったり。
どちらの本も音を合わせるだけが調律の仕事ではない、という内容。
しかしながら「調律」というのはプロフェッショナルではなくても、レッスンや趣味で気軽にアコースティックピアノを弾いているなら大切なメンテナンスです。
音が狂うのはまあ当然ですが、使っていなかったとしても温度や湿度で状態は変化します。
日常レベルでも音を合わせるというだけの話にとどまりません。
年に一度は状態を確認してもらう、というのが大切です。
当然ながら、展示しているピアノたちも調律してもらってますよー。
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