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Po Sang Guitars

2024/08/04 07:09:15

Aloha!

富山店の池田です!

本日はTokyo Hand Craft Guitar Fes 2024 にて仕入れてきました
「Po Sans Guitars(ポーサンズギターズ)」
をご紹介いたします。

Po Sans Guitars

北海道札幌市に工房を構える「Po Sans Guitars」
楽器製作工房を経て独立。有名な詩や、四字熟語などの「言葉」をコンセプトに唯一無二の楽器を製作する個人工房です。

特徴的なヘッドシェイプには軽量かつスタイリッシュな新しいデザインを採用しています。補強と音教的な補助の効果のあるブレイシングもオリジナルのパターンを設計し取り入れています。

ギターとウクレレを製作する工房として精力的に活動をしていますが、同ブランドの公式Instagramも一緒にご覧いただきたいのですが、楽器や言葉だけでない様々な「文化」を吸収しつつ製作にあてており、投稿される写真のセンス、光と影から表現されるコントラスト、隙間と色など、あらゆる質感からお楽しみいただけるブランドです。

東京ハンドクラフトギターフェス2024会場現地にてわたくし池田が仕入れてまいりました。
初仕入れということもありドキドキとワクワクの中選ばせていただきました。

初めて見た時のヘッド形状や珍しいボディ材、ボディシェイプなどのインパクトに心惹かれ試奏させていただきサウンドにも心を撃ち抜かれました。
周りでギターなどの試奏がされている中でしっかり音が聞こえる!ボディの鳴りまで感じられる!と興奮気味にショップマネージャーに仕入れたいことを伝えマネージャーも試奏をしその場で仕入れさせてもらおう!ということになりました。

音の器 – Vessel of Sound –

コンセプトは【音の器】。
器を楽器で表現したらどうなるのか、手触りや、質感から感じ取れる佇まいなど独自の視点と解釈からデザインされております。

楽器を器と捉えた時に演奏者は料理人、音は料理や飲み物。それら3つが合わさって三位一体になった時に作品が完成する。というコンセプトのもと本器は制作されました。

358mmスケールのソプラノウクレレ。
トップ材にはチェスナット、サイドバックにカリマンタン・エボニー、ネックにスパニッシュ・シダー、指板とブリッジにはカメルーン・エボニーとウクレレではあまり聞き馴染みのない木材が使用されております。

特徴的な見た目のヘッドトップとバックには砕いたコーヒー豆が使用されておりスプリットしているヘッドをより印象的なものへとしています。
このコーヒー豆はボディサイド・ジョイント部にも使用されており、サイドから一段飛び出たバインディングと相まって器をより感じ取れます。

トップからエンドに向かうにつれサイドと同じ高さになるよう作られているネックヒール。
カッタウェイがないモデルながらハイフレットでの演奏性も非常に高くなっております。

独特な木目のチェスナット。比較的硬めの材ゆえ輪郭のはっきりした音抜けの良い印象。
硬めの材と聞くと鳴りが阻害されてしまうイメージを持つ方も多いかと思いますが、オリジナルのブレイシングパターンや材の厚み調整などにより軽く弾くだけでボディ全体、ヘッドまでしっかり鳴ってくれます。サウンドは中音域に重心が良く響く心地よいサウンド。

oxymoron – 形容矛盾 –

「oxymoron 形容矛盾」。「形容矛盾、撞着語法という言葉をデザインとして可視化してみる」をコンセプトに製作された作品。
3人が3人同じものを見たとしても受け取る印象が個々で異なることがあり、インプットもアウトプットも様々であるということ。ボディエンドのセンターストリップ、継ぎ部分の素材はメイン3ブロックに分かれていますが、1つはエボニーとして残りの2つは何に見えるでしょうか。といった表現スタイル。2つともメイプルであり同じブロックから取られたものでありますがこれほどまでにルックスが異なります。

トップ材にはチェスナット、サイドバックにヨーロピアンメイプル、ネックにスパニッシュ・シダー、指板とブリッジにはカメルーン・エボニーといったウッドマテリアル。
サイド・バックはしっかりと杢の入ったグレードの高いメイプルを使用。

ハイフレットアクセスの為のカッタウェイの構造。
特徴的なデザインの美しさ。弾きやすさをボディの容積を極力減らすことなく実現されています。

エンド部分から6弦側サイドに伸びるエッジ加工。
ほんの少し削っているように見えるだけですが、この加工があるかないかで抱え心地全く違うものとなっています。

特徴的なバインディングにはタマムシの羽を細工してあり、この技法は法隆寺に納められている玉虫厨子が有名です。
見る角度によって濃い緑色から青っぽい色まで様々な表情を見せてくれます。

音についてでございますが、パリッと明るく元気な印象があり、素材の硬度と設計からくる弦のテンションの高さがそう思わせるところ。硬質な素材使いとは裏腹にバランスのEQバランスの良さがあり、サスティーンの伸びも感じ取れるところから弾いていくうえでの音の熟成が楽しみな一本です。

商品ページにはより細部の画像もございますのでご確認ください。


ウクレレカラーズ、新取り扱いブランド。

様々な視点から楽しめるように作られていることはメッセージ性を見ていただけるだけで感じ取れるかと思います。

その他にも仕込まれた技がございますのでぜひお確かめくださいませ。

それでは、

Mahalo!!

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