【富山店】TOKYOハンドクラフトギターフェス2023 買付け品のご紹介
山田です。
先日、5月27日(土)-28日(日)にすみだ産業会館8階で行われた「TOKYOハンドクラフトギターフェス2023」にて買い付けをしてきたショーモデルが続々と入荷しています。
どれも特別なワンオフ(1本もの)で製作者(ルシアー)の想いが詰まった素晴らしい特筆すべき1本ばかり。
そんなを特別なルシアーメイドのウクレレたちをご紹介します。
- セイレン弦楽工房 Seilen 【高橋信治 氏】
- SAKATA GUITARS 【坂田久 氏,今村颯亜 氏】
- Kakumae 【井上俊祐 氏】
- TASHIRO UKULELE 【田代輝之 氏】
- WEST FIELD GUITAR CRAFT【西野俊祐 氏】
今回はかなり良いものをたくさん買い付ける事が出来たので、一つ一つ分けてご紹介できればと思います。
セイレン弦楽器工房 “Seilen” | Luthier : 高橋信治 氏
マスターグレードのカーリーコア材を惜しげもなく使用したダブルカッタウェイのテナーウクレレ。まさに1本ものにふさわしい存在感はスペシャルなショーモデルならでは。ルシアーメイドによる細かな手仕事を存分に堪能できる1本。ボディよりもダークなカラーであしらわれたカーリーコアによるウッドバインディング、それをさらに印象付けるアバロンのパーフリング、アシンメトリーに配置されたダブルリングのロゼッタもアバロン、Seilen ヘッドインレイも白鳥貝とアバロンのハーフでゴージャスさに気品をプラス、ヘッドプレートはマスターグレードのカーリーコア・・・
ポジションマークは5フレットと12フレットに指板トップにアバロンドットで、指板サイドには3/5/7/10/12/15/17/19とスモールドットで視認性も高いプレイアビリティも確保。指板トップにアクセントとして入った曲線のインレイも美しいライン。ダブルカッタウェイによりハイフレットへのアクセスも非常にスムーズにでき、デザインと演奏性を両立しています。ネックはホンジュラスマホガニー材でボディのマスターグレードのカーリーコアとトーンウッドとしてこれ以上ない至高の組み合わせ。指板、ブリッジは漆黒のエボニーでグレードの高さを窺い知ることができます。
SAKATA GUITARS | Luthier : 坂田久 氏, 今村颯亜 氏
今回のショーで初めてウクレレを出展したSAKATA GUITARS。アコースティックギターの世界でマーチン・スタイルの日本製ルシアーメイドでは確固たる地位を持つ坂田氏が、マーチンスタイルのオーセンティックなウクレレを初披露(style-1&1k)。
そこはやはり坂田氏で、木材のセレクトもホンジュラスマホガニーと派手過ぎないカーリーコアの2タイプのボディ、ソプラノとコンサートの2サイズ、4モデル。コンサートのホンマホボディには、アコースティックギターのピックアップとしてプロから絶大な信頼を誇る「Enfini Custom Works(アンフィニ)」の貼り付けピエゾ(パッシブ)を搭載し、高品位なプラグインサウンドを提供します。
指板・ブリッジは坂田氏が秘蔵するハカランダ材(ブラジリアンローズウッド Brazillian Rosewood)を採用。この価格でこの材というコストパフォーマンスに加え、坂田氏と弟子である今村颯亜 氏による二人三脚でのルシアーメイド。
先日6月6日にSAKATA GUITARSの工房へも赴いたので、その事も踏まえてまたお伝えできれば。
Kakumae | 井上俊祐 氏
Kakumae(カクマエ)はT’s Guitars | ティーズギターが30周年を迎えた2015年の5月に誕生した気鋭のハンドクラフト・ウクレレブランド。
地元である長野県塩尻市からウクレレを発信していきたいという思いで、同工房が所在している地名「角前(カクマエ)」をブランド名とし、Kakumaeウクレレはデビューしました。Kakumae Ukulele Seriesは今までにない発想とデザインをもった新しいウクレレで、その代表的な構造として00Tune(レレチューン)があります。本来アジャストできないブリッジサドルを、エレキギターの様に各弦ごとに前後に動かせる構造で各弦ごとに詳細なオクターブピッチを調整を実現。エレキギターのファクトリーであるT’s Guitarsの傍らの工房で作られるKakumaeならではアイデア。
今回のショーモデルは5Aの最高グレードのフレイムメイプルにエボニー指板/ブリッジのコンサートモデル、カリンを全体に使用しアバロンの大きなロゼッタが印象的なテナーモデルの2本。どちらも00Tuneを搭載し、UPTの糸巻き(ペグ)と相まって最高のチューニング環境でジャストピッチを提供します。
TASHIRO UKULELE | Luthier : 田代輝之 氏 (写真はロッコーマン鏡橋氏)
アストリアスを製作するロッコーマンの製作家の一人である 田代 輝之 氏の個人名が冠されたルシアーメイドのウクレレブランド。ファクトリーでの製作を行う傍らで、時間を捻出して作られる少量生産の為、そもそもの製作本数が少ない。
そんな限られた時間の中で、厳選された材料と高い技術で製作された「TASHIRO UKULELE」は、全ての音域のバランスが良く、豊かにふくらむサウンドを得ています。音響の良さと重量バランス(ヘッドの軽量化)を考慮して生み出された独自のヘッド構造が特徴的で、くり抜かれたロゴマークは空洞化されたヘッド内部へと繋がっています。
本器はショーモデルらしい厳選されたカーリーコア TOPに加え、ハカランダ(ブラジリアンローズウッド)Back&Sideのスペシャルなウッドセレクトのコンサートモデル。オフセットされた独自のカッタウェイデザインも仰々しくなくナチュラルなウクレレデザインを壊さずにハイフレットへのアクセスを容易にしています。
WEST FIELD GUITAR CRAFT | Luthier : 西野俊祐 氏
今回展示された個体を全て買い取らせていただいた西野氏が催する「WEST FIELD GUITAR CRAFT」。
2012年から河野ギター製作所でクラシックギター製作を行う(現在在籍中)。その傍らで在籍しながら2019年に個人名義のルシアーメイド「West Field Guitar Craft」を立ち上げギターやウクレレ、ベースなどを製作開始。現在もウクレレの製作を中心に多様な楽器を製作しています。
個人的にも河野ギターのクラシックギター好みで、その工房の製作家の一人である先入観から昨年のTHGF2022でも触らせていただいた。昨年の自分がなぜ彼の楽器を入れなかったのか?記憶が定かではないが、今回THGF2023で触らせたいただいたウクレレたちはどれも素晴らしく、現地ではマンゴーのコンサート・ロングネックのみを選定。
富山に帰郷後に、やはり気になる他の個体たち。色々とご縁もあって今回の5本すべてが弊店に相まみえる事になりました。すべてを語るにはここでは足りないので、後日にまた詳細に記載したいと思います。
オリジナルデザインのバロックベル・シェイプのヘッドデザインもメランコリック。ブリッジのデザインもハワイアンなフレーバーでサーフィンを嗜む私にとってもDOPE!! 実はコストパフォーマンスの高さも特筆すべきポイントです。
ルシアーメイドではないが おススメしたいブランド “Singer”
THGF2023より1週間あとに行われる予定だったAloha Yokohama。
残念ながら台風による荒天の影響で全日程が中止となりましたが、その日程で千葉県茂原市にあるaNueNue JAPANの事務所に赴き、ストック倉庫にて現地選定を行ってピックしてきた個体も仕入れました。独自デザインのウクレレやギターが主の「aNueNue(アヌエヌエ)」のオーセンティックデザインのラインともいえるブランド「Singer(シンガー)」は台湾ブランドの「aNueNue」がアジアのファクトリーで製作しています。
私たちUkulele Colorsも海外工場製のオリジナルブランド「NAGI GUITARS(ナギギターズ)」を展開しているので、そのクオリティコントロールの難しさはよく理解しています。正直、驚くしかないクオリティと価格は、世界規模に展開するaNueNueならではと言えるでしょう。クリエイティブデザインも秀逸で広告POPやボディインナーのラベルデザインもかわいいですね。CEOのジョンソンとハリーは私 山田と同年代で話も弾みました。国内唯一の日本人スタッフである岩崎さんも古くからの知人で、弊店のめんどくさい細かな要望にも応えていただいています。(L to R:ハリー、ジョンソン、山田、岩崎さん)
ご紹介したウクレレたちはすでに入荷済みですが、オンラインショップへのアップが間に合っていません(汗)
それぞれの商品ページ、詳細なブログは随時更新してリンクを繋げていく予定です。
お楽しみに♪
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