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林公子先生 講座『応援します!コンクールデビュー☆』開催しました。

2025/04/29 06:36:58

こんにちは、

ピアノクラウド富山の吉田です。

今日は4/21に開催した 

林公子先生の講座

『応援します! あなたの生徒さんのコンクールデビュー☆』

の様子をご紹介します。

林公子先生

富山には2024年のブルグミュラーコンクール富山地区大会での審査に続き2回目。

初めて、富山行きの高速バスを利用した時

バスが出発して外を見てたら、自分のスーツケースが置いたままになっていて

大きな声を出して運転手さんに停まってもらったとか。

微笑ましい ”ツカミ” で講座がスタートします。

音大卒業後、中学校で7年間教員

その頃の中学校はかなり荒れていて大変だったけど

林先生の感覚はちょっとずれていて、意外とやりがいを感じていたそうです。

そんな先生が、結婚を機に自宅でピアノを教えることに。

そしたら、どうでしょう、

ピアノに来てくれた生徒さんは大人しくてお行儀が良く

あまり喋らなくて、反抗もしない

ちゃんと練習してくるでもなく、レッスンに来たら一緒に譜読みして

何気ないお喋りをして、何となくレッスン

これでいいのかな?

と思っていたところに、近所の楽器屋さんが登場します。

「コンクールに出してみたら」と言われ出てみたら

結果は散々な出来・・・もちろん入賞もなし。

さあ、そこから林先生の反転上昇が始まります ⤴ 

指導法を学ぶためのいろいろなセミナーに参加して

ちょっと自信がついてきたりもして

チャレンジしたのが、ピティナ・ピアノコンペティション

3人の生徒さんが予選を通過して本選に進むのですが・・・

今度は、林先生が大きな過ちを犯してしまいます・・・(詳細はここでは伏せますが)

・・・・・

というようなことがあって、ここでもう一度、自分を見つめ直すきっかけに~

何をしたらいいのか、どう考えたらいいのか、どうしたら生徒が伸びるのか

そして、このあたりからコンクールでは結果を求めないようになっていったそうです。

コンクールに参加するようになって、林先生自身がびっくりするようなことがたくさん起こるようになりました。

エピソードを上げればきりがないのですが、そのどれもが、先生の想像をはるかに超える、子どもたちの信じられないような成長。

コンクールで結果を求めることはしなくなった、でも、いい作品にしたい、いい演奏をしてほしい、といつも思っている林先生は、新しくペダルをつけるのはちょっと不安だけど楽しくない?とか、アーティキュレーションも今変えるの無謀だけど、今までのも飽きてきたよね、って言って全国大会、会場に向かう30分前に変更したこともあったそうです。その時のお母さんの顔「ちょっと、なんてことしてくれんのよ!」が視界の端の方に見えたんですが、子どもに訊ねると、「新しい方が何か楽しいから、これでやってみようかな」って言ったのでそれで送り出したんです、って。 ・・・これは林先生、軌道を逸しています。 どちらかというと、よい子はまねをしないように、という悪い事例に入るのでは。 そして、この時の生徒さんの演奏ぶり・・・、そして結果・・・ ここでは伏せます。

いくつもの奇跡を目の当たりにしてきた林先生がたどり着いた結論は『子どもたちの可能性を引き出すためにコンクールを活用する』

おそらく、想像ですが、林先生、たくさんのことをやらかしてきてます。でもその根底に、とっても大きな愛と目標と強い軸があるんですね。

さて、この日のセミナーで林先生は『生徒が成長する為にも、指導者が成長する為にも、コンクールが必要である』と言うことをお伝えさせていただきます、と明確におっしゃいました。

ただ、それにはいくつもの前提があるようです。

私の教室に入ってきてくれた子は、どの子も1人ももれなくピアノが弾けるようにしようと思っています。そのためにも最初にお母さんに、私は弾けない子を作らない努力はする、なのでお母さんにも協力してほしい、と。

また、生徒さんの方からコンクールに出たいと思うように促す種まきや、コンクールに取り組む姿勢、保護者の心構えなどを、日頃からあらゆる機会を使って、散りばめておく。

他にも基礎力をつけることの大切さ、そして、それが身につくと、どんなことができてしまうのか。具体的な手法も紹介していただきました。

そのうちの一つ、読譜力についても小さいうちが勝負なので、お母様には楽譜を買うことを惜しまないで、と。

林先生のところ、子どもたち、いつもこれくらい本を持ってくるんです、って。それも、コンペの時期でも!

林先生の指導目標は ズバリ! 『ピアノが好きになって、ピアノが人生の友になる』  ・・・この「ピアノが好き」かどうかの判断基準って何でしょう? これ、完璧なリトマス試験紙が存在するんです。誰も言ってません。私が発見しました。 何かといいますと「受験で休むか休まないか」ピアノが本当に好きな子は休まない。じゃあ、受験で失敗したらどうしてくれるんだ!という話。林先生の教室、今年高校3年生が7人、全員レッスンを休んでません。そして、受験、思い通りの結果が出なかった子もいるようです。先日電話で話をしていたら、明日、その子たちとランチをするの、と明るくおっしゃってました。京大とどこかの医学部だったかな? いわゆるレベルの高い大学です。でも、受験で失敗することって汚点やハンデになりますか? そうじゃないですよね? 例えが合っているかわかりませんが、私、富山県で一浪して大学に入ってフジテレビに入社した人を二人知っています。うち一人は入社試験の面接で、一浪したから見えてくるものがあったと、逆にそれを武器にして高倍率の採用試験を通っています。そしてコンクール。この子たち家族はコンクールで良い思いも残念な試練も両方味わったうえで、「どんな結果も受け入れて次に進むことが大切」という軸ができている。そして、ここまで成長できたのはピアノのおかげ。だからピアノを手放さない。どんなに自分を追い込んでも、ピアノは別腹になっているんですね。

ピアノを習いに来たお母さんに、お子さんにどんなことを期待しているのかを訊ねると、ピアニストになってほしい、というのは先ず聞きません。一番あるのは「音楽が好きになってほしい」。でも、そのお母さんが音楽をあまり聴かない。私、子どもを音楽好きにしたかったら、先ず、お母さんが音楽好きになってください、って強く説得するんです。そしてたくさんの演奏会を紹介します。

他にも、この日「ピアノが上手になるために何が必要だと思います?」という問いかけがありました。 

以前、5人くらいで林先生を囲んでいるときもこの質問をされたのですが、私も含めてそこにいた全員、正解にたどりつけませんでした。でも、答えを教えてもらった時、全員が納得、そして、とても身近にあるものでした。これを常に意識するかしないかでも、教室の雰囲気は全然違ってきます。林先生の中には、これに似たキーワードや掟みたいなものが、たくさんあることが言葉の端々から伝わってきます。

2時間で、林先生みたいなスキルにたどり着く道筋が見えてくるわけではありませんが、でも、何か一つでも、新しいことに踏み出してみよう、自分のこの部分を変えてみよう、と思ってもらえるものがあったらいいなと、願わずにいられないセミナーでした。

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Written by
Shogo Yoshida

ピアノクラウド富山

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