歴代U3のアップライトピアノ、揃ってます!
こんにちは。ピアノクラウド富山の武市です👓
当店には日々、様々な中古アップライトピアノが入荷しておりますが、
今回はたまたま、偶然、
店頭に「ヤマハの歴代のU3アップライトピアノ」が揃いました!!
同じ高さで年代別のモデルが展示されるのは、中々珍しいのではないでしょうか!
今回はモデルチェンジでピアノがどんな風に変わってきたのか、ご紹介しましょう。
U3ってなあに?
U3は「高さが131㎝のヤマハアップライトピアノ」の総称です。U3シリーズと呼ばれたりもします。
「U」はアップライトピアノの頭文字を取って、
「3」は高さが131㎝のであることを示すために割り振られた数字だと思います。
(実際、高さが121㎝タイプのピアノには「1」や「10」という数字が使われています。)
このU3という言葉のルーツは今から70年以上前、昭和21年(1946年)まで遡ります。
当時は110㎝の低いコンソールタイプのピアノが主流であった欧米製のピアノ音響に打ち勝つため、
響板を大きくした、高さ131㎝の#300がヤマハから発売されました。
響板面積や弦長を大きくとれるようになったことで、迫力ある響きで演奏できるようになったとのことです。
その後#300の後継機種として1954年に「U3A」が登場。
ここから『U』の文字が出てきました。いわゆる、「U3」タイプの始まりです。
U3Aから始まり、U3B→U3C→U3D→U3E→U3F→U3G→U3H→U3M→U3A→U30Bl→U30A→…
と現在に至るまで長く製造されています。
またモデルチェンジの過程で様々な改良が施され、ピアノも進化してきました。
(全てのピアノを紹介すると非常~に長くなってしまうので、今回は割愛します。)
さてここからは展示しているピアノを交えて、ご紹介しましょう。
YAMAHA U30A (1989.10~1994.03)
U30Aは、1989年から1994年まで製造された日本製モデルのピアノです。
ハンマーにはオールアンダーフェルトを施したことで、芯のある音を奏でます。
内側にあるオレンジの部分がアンダーフェルトです。
こちらが1~88のハンマー全てに施されています。
また前板の上部には装飾が施され、高さ131㎝のタイプながら圧迫感を感じにくいデザインになっています。
(詳しくはぜひ店頭でご覧ください♪)
YAMAHA U300 (1994.03~1997.08)
先ほどのU30Aの後継モデルにあたるU300は、1994年から1997年に製造されたモデルです。
外見はU30Aとほぼ同じです。(最初に見た時、武市は見分けがつきませんでした…)
違いはどこかにあるか探ってみると、、、
譜面立てが、U300の方がほんの少し大きくなっていました。
奏者の方から「もう少し大きくしてほしい!」と声があったのでしょうか。
分厚い楽譜を置くときには、重宝するかもしれませんね♪
他にも違いを見つけられた方は、ぜひ教えてください!
YAMAHA YU3 (1997.09~2001.07)
YU3はU300の後継モデルとして、1998年から2001年まで製造されたピアノです。
1954年から長く製造されたUシリーズの後を引き継ぎ、
新たに「YUシリーズ」として誕生しました!
目立つ改良点は、鍵盤蓋に「ソフトランディング機構」が搭載されたこと。
(※動画は別のピアノのソフトランディング機構です。)
蓋がゆっくり閉まってくれるようになったことで、手を挟む心配がなくなり、
小さなお子様でも安心して練習できるようになりました!
YAMAHA YU30 (2001.08~2006.09)
YU30は2001年から2006年まで製造されたモデルです。
目立つ改良点は、前板にトーンエスケープ(音の抜け道)が装備されたこと。
この隙間から音が抜けることで、
奏者にダイレクトに音が届き、ダイナミックな音を奏でられるようになりました!
特に中低音がズン!とストレートに響いてきます。
またYU30同様、ソフトランディング機構も搭載しているので、
お子様でも安心してお使いいただけますね♪
このYU30の後には、今も続く現行モデル「YU33」が発売されています。
昔のモデルチェンジの頻度を考えると、
YU33はかなり長く演奏されてきているのだなぁと感じます。
この先、一体ピアノがどのように変わっていくのでしょうか。
ちなみにこの歴代の3型を全て弾き比べできるのは、
店頭に並んでいる今だけです!
(ひょっとしたら明日にはなくなるかもしれません…?)
年代ごとで音色や弾き心地にどんな違いがあるのか、
ぜひ店頭で発見してみてくださいね♪
ご試弾お待ちしております!