【Brasstek富山 管楽器リペアブログ】ホルンロータリークリーニングVol.2
2018/07/12 01:05:35
ホルンのロータリーのクリーニングの様子を久保がご紹介します。
前回はローターの位置を確認しました。
今回は若干脱線しますが、
この楽器がボールジョイントと紐式のジョイントを両方備えていたので
その違いを説明いたします。
ボールジョイントと紐式のジョイント
この楽器は
1~3番ロータリーはボールジョイントで、4番ロータリーが紐式でした。
ボールジョイント。
分解組立が簡単で、メンテナンスに優れていて、
紐の様に突然切れちゃう心配はいりません。
レバーを押した力がダイレクトに伝わるので、歯切れ良い動きをし、
演奏面でも、音の切り替わりが良いと感ます。
ただし、レバーの高さの微調整が出来なかったり、
クッション性が少なく、指が痛く感じる人もいるようです。
紐式。
ボールジョイントと比べると、押した際に若干の遊びがあり、
それが程よいクッションとなり優しい押し心地です。
レガートで音を変える際に優しく変わるように感じます。
レバーの微妙な高さ調整が出来、好みの高さにすることも出来ますが、
定期的に紐をチェックしないと、切れる心配があり(ほつれてきたら危険)
紐が切れた際の交換は慣れないと難しいです。
それぞれ良さがあるので、
もし楽器をご購入の際は是非比べてみて下さい。
次回はロータリーを分解します!
Brasstek富山 久保でした。
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