【工房探訪記】Rozeoマスタールシアーでもある樋口恭大氏の左波工房へ
山田です。
コロナ禍で展示会の中止や現地買付けの取りやめ等
色々と制限される中でのこの1年半。
私たちに限らず多くの方がこの状況の中で奮闘されてきたかと思います。
2021年10月現在、まだ一時的な谷ではあると思いますが、この少しでも動けるタイミングにできる事をやろう!と思い立ち
8月の緊急事態宣言前から計画し赴いた久々の工房探訪を綴っていこうと思います。
今回訪れたのは、岐阜県郡上市八幡町・・・郡上八幡
食品サンプルの聖地であり、スクリーン印刷の発祥の地!?
昔ながらの街並みを歩いた先に見える渓流 吉田川ではアユ釣りをする釣り人
観光地ながらゆったりとした時間が流れる場所
そんな郡上の街中にその工房はありました。
樋口 恭大 KYODAI HIGUCHI
寺田楽器にて長年に渡って様々なブランドのOEMに携わり、弊店のリコメンドでもある樋口氏自身のデザインする「Rozeo Guitars」においてもマスタールシアーとしてその腕を振るい監修にも従事。
そしてギター製作家として新たな一歩を踏み出すべく、今年に「左波工房」という個人工房を立ちあげました。
立ち上げから半年ほどの工房内は年代物の機械がところ狭しと並んでいる・・・
工場とは違い一人だけで製作を行う工房内のワークスペースは、郡上に元々あった歴史ある物件を改修して作られています。
製作途中のサイド材や、プロトタイプとして製作されたラウンドホールの一本
Rozeo GuitarsのLadybugに一見すると近しいが、13.8″のRozeoに対し、このルシアーメイドは15″と一回り大きい
アーチ形状、Fホールのデザインやヘッドデザイン、ピックガードのデザインやバインディングの構造、テールピースの表現など
更なるブラッシュアップを重ねて本製品のルシアーメイドを目指している最中です。
ルシアーメイドは「Rozeo Guitars」とは異なるブランド名の「KYODAI HIGUCHI」と自身の名前を冠したブランド名
モデル名も「Wagtail 」と鳥のセキレイを意味する名前が付けられました。
その記念すべき KYODAI HIGUCHI / Wagtail 15″ のプロトタイプをしばらくお借りすることができたので、弊店の店頭のRozeo Guitarsと少しだけ比較を・・・
Rozeo Guitarsの設計思想やデザインは樋口氏によるもの
完成しているからこそ世に製品としてそれが出ていることは容易に想像できます。
そのルシアーメイドであるKYODAI HIGUCHIもデザインに極端な差異はないのも頷ける話
ある意味では完成していたからこその相違の少なさではあるが、そこに更に切り込んでいるのが現在の樋口氏。
完成しているものに敢えてメスを入れることは作った本人が一番難しく感じるのではなかろうか・・・
アーチ形状、Fホールのデザイン、ヘッドデザイン、ピックガードデザイン、バインディングの構造、テールピースの表現など
一度完成したものを更なる高みへと昇華していく。
先述のアンバーのKYODAI HIGUCHI / Wagtail 15″ のプロトタイプは弊店で販売予定ではあったのですが、工房で直接会話させていただき樋口氏の思いも伺って、ブラッシュアップした個体を迎え入れる形に変更しました。
現在、バックオーダー中の1本はプロトのそれと近しいスペックで製作していただいており、完成は今冬の予定です。
※プロトは返却予定です。
ひとしきり打合せも終え昼食へ徒歩で
ツルツルでコシのある”ざるうどん”と”アナゴの天ぷら”に舌鼓。
樋口氏のもう一つのライフワークである渓流釣りのランディングネット製作
なじみの珈琲ショップの店先に展示されていた実物を拝見
表面の仕上げの丁寧さもさることながら、固いコブをこれだけ曲げて製作しているのも驚きです。
個人的に欲しい逸品。
実は今回の旅には富山からと現地での同行者がいらっしゃり・・・
弊店でもおなじみのルシアーさんと、私は初めましてだったルシアーさん。
樋口氏との良いバイブス(笑)を交わし一路、美濃加茂へと向かいます。
続く
タグ: KYODAI HIGUCHI, rozeo, 工房探訪記Blue Guitars
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