Headwayカスタムショップ 至高のアコースティックギターの魅力
こんにちは、若島です。
前回のHeadway Japan Tune-up seriesのブログに引き続き、今回はHeadwayの最上位シリーズであるカスタムショップの魅力を紹介します!
数万円のギターから数十万円、百万円を超える価格まであるギターの世界。
高いギターっていったい何が違うの・・・?
そんな疑問にも触れていきたいと思います。
アジア製の大量生産品
ギターの価格の違いは採用する木材といったスペックやブランドによっても違いますが、製造する国によるものが大きいでしょう。
価格を低く抑えるためには東南アジアなどの人件費が安い海外に工場を構えたり、それらの国のOEMに外注する形で製造します。
ライン化した生産方式を採用し、大型工場で大量生産することでギター1本あたりの製造コストを抑えています。
アコースティックギターでは10万円未満の楽器のほとんどはアジアで製造され、その中で木材のグレードの違いやピックアップなどのエレクトロニクスの有無が価格に現れています。
日本の工場で少量生産のハンドメイドギターとなると、安くても15万円前後といったところでしょうか。
Headway Japan Tune-up シリーズでは、ギターの大部分をアジアの工場に委託し、クオリティに密接に関係する仕上げの部分を日本の職人が行うハイブリッドな生産方式を採用しています。
そのため価格的にはリーズナブルながら、国産に迫るクオリティを実現しています。
国産楽器
木材の製材から仕上げまでをすべての工程を日本国内で行う国産楽器、Made in Japan。
ヘッドウェイではStandard series以上のものがこれにあたります。
外観的には同じような形であるのに、わざわざコストをかけて国内で作る意義とは?
大量生産が可能なOEMの工場でも、日本とアジア諸国のクオリティはやはり違います。
根本的な設計の精度から木材の研磨処理、塗装やカラーリングの具合、組み込みや仕上げの丁寧さ・・・
中国製の品質も良くなってきたと言いますが、それらのどれを取っても未だにクオリティの差は歴然としてあります。
ジャパンメイドの”高品質”に拘るさまは、日本人特有の職人気質なところが垣間見えます。
Headway Aska Team Buildシリーズにおいては、選りすぐりの職人のみが手がけるハンドメイドの少量生産を徹底。
良い楽器を作るために「木材の個性に応じた加工」を施し、高度な技術を以って組み上げられています。
採用する木材やパーツもよりグレードが高くなり、その価格相応の価値を生み出しています。
日本国内でギターを愉しむ場合には、同じ環境下で製造されていることも一つのメリットでしょう。
木材はギターの形になる前にシーズニング、木材の持つ水分量「含水率」を調整、メーカーによっては空気に触れさせて安定化させる作業を施します。
日本と海外とでは気候は大きく異なり、このシーズニングを日本で行われていることはそれだけでも良いポイントです。
その木材に”くせ”があったりシーズニングにも良し悪しがあるため、一概に国産楽器が最高だとも言えませんが、比較的コンディションが安定していることが多いです。
塗装においてももちろん、その土地の空気を閉じ込めることになるわけで、その楽器のその後のコンディションに大きく影響します。
ヘッドウェイは良質な木材を選ぶ事に加え、最高の素材状態を作り出す自社内乾燥システムを採用することで、10年〜20年と長い年月においてもトラブルが少ないギターを製作しています。
海外製のギターを購入し、コンディションのトラブルに悩まされてきた方にぜひ提案したい選択肢の一つだと、僕は考えています。
ルシアーメイド
より高い精度のギターを作り出す上で、少人数体制で選りすぐりの素材を用い手間を惜しまず製作、それ故に価格が上がるのは当然と言えます。
その最たるものが、一人の職人が全ての工程を一任するルシアーメイドのギター。
ヘッドウェイではマスタービルダーである百瀬恭夫 氏をはじめとし、安井雅人 氏や 降幡 新 氏など限られた製作家のみがカスタムショップビルダーとして、それらのギターを手がけています。
前置きが長くなりましたが、そんな彼らが作り上げた作品ともいうべきギターを紹介します!
HD-180M CUSTOM – Yasuo Momose Custom
40数年に及び楽器作りに邁進する百瀬氏は1977年にスタートしたヘッドウェイで数々の銘器を生み出してきました。時代は変わり職人の技術が尊ばれる今も日本のギター製作をリードする熟練の「職人」と呼ばれています。ギター製作家としての絶頂期といえる現在、多くの技術を吸収し、「カスタムショップ」において、百瀬氏は自らの集大成としてその技術の粋を注ぎ製作を行っています。
この個体のボディ材は、工房現地で百瀬氏と弊店Blue Guitarsマネージャー山田と弊店の技術の中枢である水上が選定。
その時の模様を過去のブログにて紹介しています。
in NAGANO 2017 ~ディバイザー編 Momose/Bacchus/HEADWAY
そのサウンドは以下の動画から!
ちなみに動画で演奏していただいているのはBlue Guitarsが所在する開進堂楽器でギター講師を務めていただいている地主 直之 先生!
素晴らしいサウンドをありがとうございます。
さて、百瀬氏が作るギターの特徴として、やはりマーチンを意識している部分が大きいと思います。
サイド&バックにセレクトしたのは「ビンテージマホガニー」。
30年以上ストックされ、十分な乾燥を経たホンジュラスマホガニー材を使用。
トップ材もヴィンテージ・マーティンのギターに使用されていたことで有名な「アディロンダック・スプルース」。
目の詰まった極上のものを厳選、お肉でいうところのA5等級といったところでしょうか。
最高級のマテリアルに間違いありません。
内部のブレイシングは1939年式の「リアシフト・スキャロップド・Xブレイシング」を採用。
ネックシェイプはやや厚めのVシェイプといったところで、ヴィンテージスタイルのマーチンギターを弾き慣れている方には馴染みやすい感触です。
ヴィンテージのMartin D-18を明確に意識した構造ですが、百瀬氏の細部にまで神経が行き届いた作りによって繊細で柔らかい、それでいて一音一音しっかりと響き芯のあるサウンドに仕上がっています。
ヘッドウェイのギターはサウンドと強度を両立させるため、通常のラインナップでは敢えてラッカーではなく限りなく薄く仕上げたポリウレタン塗装を採用しています。
そんななかで本器はラッカー塗装を採用。
時間と手間をかけて塗装していく昔ながらの塗装方法、経年変化によって塗膜は変化し、そのサウンドは弾き込むほど味わい深くなっていきます。
サウンド面だけを考えるとラッカー塗装に拘ることは間違いありません。
この塗装方法を採用するのは簡単ですが、闇雲に噴かれたものとは明らかに違います。
長い時間を安定したコンディションに保つための強度、木材の鳴りを抑え込まない、百瀬氏の長年の経験に基いた完璧なバランスがこのギターにはあります。
日本という土地でギターを製作し続ける百瀬氏だからこそできる芸当だと言えましょう。
弾き比べることで、明確にそれら違いが体感できます。
百瀬氏が長年こだわり抜いてきた音質と強度の両立。
一度は触れていただきたい珠玉のサウンド、ぜひ店頭にてお試しください!
2018年9月24日(月・祝)わたなべゆう INSTORE LIVE – Headway/Yu Watanabeシグネイチャー発売記念
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