【ギターボーカルの貴方へ!】Kino mort 2S – Classic Red
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長野県塩尻市に工房を構える「Kino Factory」。
数々の国内有名ブランドのOEM製造を手掛け日本国内でもトップレベルの技術力を持ち合わせた工房です。
Kino Factoryが「今までにない物を作りたい。」をコンセプトに培ってきた技術を際限なく発揮したハイエンドブランド。それが「Kino」です。
今回はショップオーダー品でもある「mort 2S – Classic Red」をギターボーカルに焦点を当ててレビューしていきたいと思います!
Kino mort 2S – Classic Redはギターボーカルにとって何故オススメなのか?
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今回紹介する「mort 2S – Classic Red」はどうギターボーカルにオススメなのか?
ただ単純にTLタイプのギターであるからというわけではなく、「Kino」だからこそ出来る工夫がこの「mort 2S – Classic Red」に隠されています。
その理由とは・・・
取り回しの良い小ぶりなオリジナルシェイプのボディ
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通常のTLタイプとは違いボディシェイプが小さく、ステージ上でのパフォーマンスもしやすいです。
ボディとボディバックにはコンター加工が施されており、抱えやすくプレイアビリティもグッド!
STタイプから持ち替えた時の違和感も少ないです。
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ブリッジには「Gotoh Ti-TC2-C」。
縁がないためTLタイプの弱点であるブリッジミュートがし辛い弱点を克服。ギターボーカルは歌いながらブリッジミュートを刻むことも多いのでこれは嬉しいですね!
また裏通しと表通しの両方可能ですので好みのテンションで選択できます。
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ギターボーカルにとって使用するギターは相棒であり、アイコンのようなもの。
Kinoは少数製作によるワンオフスペック。またオリジナルシェイプでもあるので、あなたのトレードマークになってくれること間違いなしです!
ピックガードで隠れていますが、ボディにはネックとの接続部付近に小さなチェンバード加工がされており重量が約3.328kgとウェイト感もジャスト!
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赤と白でまとめられたルックス。
ヘッドのインレイ、指板のインレイ、コントロール部のノブはマザーオブパールでまとめられており統一感を演出しています。
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チューニングにはGotoh SG381-05C MG-Tを搭載。
弦交換を容易に行え、メンテナンスもはかどります。
正確なピッチ感と素早いサウンド
歌いながらギターを弾くギターボーカルにとってギター本体のピッチ感は重要です。「Kino」ブランドのギターは総じてピッチ感が抜群に安定しています。
こちらのmort 2SにはTLタイプらしいサウンドを楽しめるように「Gotoh Ti-TC2-C」をセレクト。
3連サドルは一般的にオクターブチューニングが安定しないというデメリットがありますが、この「mort 2S」はそんな不安がなくなるくらいのピッチ感を有しています。
それはKino Factoryで選定された硬質でしっかり詰まった強い木材と木工技術にあります!
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握っただけでわかるほどの硬質なメイプルネック。均一に詰まっており左右のバランスが良いです。
ガツンとストロークするとアタック感が気持ちよく尚且つ音がシャープし辛いです。また細かいニュアンスにもレスポンス良く反応してくれます。
反りに強いのも嬉しいポイント!
250Rの指板は平ら過ぎずバッキングにもソロにも丁度よく、オープンコードでのグリップ感も良し、ハイフレットでチョーキングした際に詰まり辛いのもまた良しな指板Rです。
フレットエッジも丁寧に処理されており、スムーズにスライド可能。
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滑らかに加工されたヒール部。
ハイフレットへのアクセスが良く、3ピースバンドのようなバッキングとソロを兼任する方はこういった工夫は嬉しいですね!
ピックアップにはBareKnuckle / FLAT52をセレクト。(※2022/09/24時点でBareKnuckleピックアップが搭載されたmortは市場に少ないです。)
明るく抜けの良いTLサウンドはギターボーカルに良くマッチします。
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セレクターは斜めに入っており、立った状態でも自然な感じでピックアップの切り替えが行えます。
ミニスイッチでシリーズ/パラレルに切り替えが可能で手元でのサウンドの変更も容易です。
サウドレビューはコチラ👇
Kinoオリジナルパーツ
Kinoギターにはいくつかのオリジナルパーツが使用されています。
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6連弦ブッシュ。
サスティンの向上に一役買っております。
ネック材内部にはアルミフレームが埋め込まれています。
こちらにはネックの剛性の向上とネックの鳴りを整えてくれる効果があります。
剛性が強いと弾いていて安定感があり、チューニングの狂いも少なく安心して弾き続けることができます。
コチラのブログからさらに詳しくKinoオリジナルパーツについて見れますので是非ご覧ください。
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今回はギターボーカルに焦点を当ててmort 2Sをレビューしましたが手元のシリーズ/パラレルを切り替えることが出来るミニスイッチや、セレクターの切り替えのしやすさ等からリードギターにも相性バッチリです。
Kinoギターのネックは硬く、オリジナルパーツも相まってピッチ感が抜群に優れています。またネックが硬いとネックの振動より、弦の振動がよく鳴るため音が前に飛びやすくモダンなサウンドに。
以上のことからアンサンブルでの抜けも良くライブや、レコーディングにも重宝するので、モダンに振り切ったプレイアビリティの高いTLタイプのギターをお探しだった方に是非検討していただきたいモデルです。
代表の木下勇氏のモノづくりに対する姿勢や、オリジナルのパーツ類やギターシェイプ。ギターの楽しさ、面白さがふんだんに詰め込まれたギターになっています!
スタッフ若島が以前訪れたKino Factoryの工房内の様子はコチラからご覧いただけます。
Kino mort 2S – Classic Red
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