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ホルンってどんな楽器?

2024/08/23 06:32:00

みなさんホルンという楽器はご存知ですか?
ホルンを想像してみたとき、ぐるぐる巻いてあるカタツムリのような楽器が出てきた人は正解です!
実は、ホルンは世界で一番難しい金管楽器としてギネス世界記録に認定されているんです。

今回は、知れば知るほど奥深いホルンについて紹介いたします。
ホルンが欲しいけどどれを選べばいいかわからない、、という方必見です!

目次

・ホルンについて
 ・ホルンの歴史
 ・ホルンの特徴
・ホルンの分類
・ベル
 ・ベルの種類
 ・デタッチャブルベル
・管の巻き方
 ・クルスぺタイプ
 ・ガイヤータイプ

ホルンについて

ホルンの歴史

ホルン(ホーン)はイタリア語、フランス語、英語等で「つの」を意味します。
ホルンは16世紀まで主に狩猟時の信号用楽器として発達しました。
狩猟時に馬上で肩に担げて演奏する必要があったため、管を大きく巻いたものでした。
その際、邪魔にならないようにベルは後ろ向きになったとされています。
初めは管を丸く巻いただけのもので、唇の振動によって音を変えていました。この奏法では自然倍音と呼ばれる音しか出せず、音階も演奏できません。
そのため、ゲシュトップ奏法(右手のベルの入れ加減によって音程を変える奏法)を発明し、半音階の演奏が可能になりました。
しかしゲシュトップ奏法を使っても吹ける音には限りがあり、19世紀頃バルブによって管の長さを瞬時に変えることができるバルブシステムが開発されました。
その後現在使われているようなホルンの形に発展し、現在に至ります。

ホルンの特徴

現代のホルンは、F管が基本で、B♭管も用いられます。
金管楽器の中で最も音域が広い中低音金管楽器です。
音色は柔らかく、木管楽器と金管楽器の中間的でどの楽器にも溶け込みます。
右手をベルの中に入れることで音色や音程を変えることができるのもホルンならではの魅力です。
このように、ホルンは多彩な音色と多様な表現力を持っています。

ホルンの分類

ホルンは調性によって5種類に分類されます。

FシングルF管のホルン。
音の豊かさやバランスが最も優れている。
B♭シングルB♭管のホルン。
Fシングルホルンの完全4度上。
F管より短いので高音域の音が当たりやすい。
セミダブルB♭管とF管にできる補正管からなり、フルダブルホルンより軽量。
基本はB♭管で、レバーを押すとF管のシングルホルンと同じ長さになる。
B♭管を主に使い、低音域を補うためにF管を使用する。
フルダブル現在最も使用されている。
F管とB♭管を一本の楽器に組み込んだもので、親指で第4バルブを操作し、F管とB♭管を切り替える。
F管とB♭管が独立しており、それぞれに各シングルホルンと同じ長さの第1〜第3抜差管が付いている。
トリプルフルダブルホルンのF管、B♭管に高音域のHighF管を加えたホルン。
通常は、B♭管で演奏し、切り換えてHIghF管および(Low)F管を使う。
操作は少し複雑になるが、B♭管よりも安定した高音域が得られる。
※上記以外の種類
B♭/highFデスカントダブルホルン、ウインナーホルン、ナチュラルホルン、ワーグナーホルン

★おすすめの種類

おすすめなホルンの種類は、フルダブルホルンです。
フルダブルホルンは、一つの楽器でF管、B♭管どちらともの調子の演奏ができ、演奏の幅が広がります。
Fシングルホルンは、楽器が軽く、扱いやすいため、小学生や趣味の方におすすめです。
しかし、シングルホルンだと演奏できる曲に限りがでてきてしまう場合があります。

ベル

ベルの種類

ベルのサイズは、開いている先端部分ではなく、手を入れた時の管の太さになります。(図参照)

ベルは大きく分けて3種類あり、それぞれの音色に特色があります。
・細ベル:明るく張りのある音色。
・太ベル:豊かで太め、重厚な音色。
・中細ベル:明るさを保ち、深みのある音色。

デタッチャブルベル

ベルには、一体式(ワンピース)と、デタッチャブル(ベルカット)があります。
一体式は、管からベルまで全てがつながっており、
デタッチャブルベルは、ベルを取り外しでき、収納した際にコンパクトになるため、ケースの厚みを薄くでき、持ち運びに便利です。また、接合部があることによって抵抗感が生まれ、音がまとまり、深みのある音色を作ることができると言われています。
一体式の方が自然な響きを得られます。
どちらのタイプを使用するかは奏者の好みに分かれます。

管の巻き方

ホルンは、長い円筒管を丸く巻いて1つの楽器にしてあります。
その巻き方は、発展の歴史や各国の演奏のスタイルと密接な関係があります。

クルスペタイプ

クルスぺタイプは、北欧を中心に使われてきました。
クルスペがフルダブルホルンを世界で初めて開発したホーナーモデルのロータリーの配列(巻き)から「クルスぺタイプ」と呼ばれています。
構造的に4番バルブが左手親指側(1番ロータリーの隣)にあります。
巻き方が複雑で、カーブが多く、抵抗感が大きくなります。
太ベルと組み合わされることが多いです。
柔らかく、重厚で渋い音色が特徴で、力強く吹き応えのある吹奏感が得られます。

ガイヤータイプ

ガイヤータイプは、ドイツ圏を中心に使われてきました。
ドイツ圏では、この巻き方の楽器を最初に作成したクノッフ(Knopf)の名前から「クノッフタイプ(Kタイプ)」と呼び、アメリカに広めたガイヤーの名から「ガイヤータイプ」とも呼ばれています。
構造的にF管とB♭管の切り替えバルブが左手親指側(3番ロータリーの隣)にあり、バルブがほぼ一直線に並んでいます。
管の巻きが緩やかでクルスぺタイプよりもシンプルです。
中細ベルから細いベルと組み合わされることが多いです。
音の抜けが良く、音が遠くまで飛び、輝かしく明るく艶のある明確な音色が特徴です。

Written by
Mioko Kawai

ブラステック白山

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