【アルタスフルート】A9E ROSE Lip”G”が入荷いたしました!
みなさんこんにちは!ブラステック白山の河合です。
今回のブログでは新しく入荷したアルタス A9E ROSEについて紹介いたします。
目次
・アルタスフルートについて
・ROSEシリーズの物語
・A907からA9へ
・実際の音色を聞いてみる
・A9E ROSE Lip”G”について
アルタスフルートについて
アルタスは日本を代表するフルート専門メーカーの1つです。
みなさんは、アルタス フルートはどこで製造されているかご存知ですか?
答えは、長野県安曇野(あずみの)市です。
あづみの市は、地図で見ると長野県のまんなかから少し左上、北西のあたりにあります。地図で赤く囲ってあるところに位置します。
西には、2000~3000メートルをこえる高さの山やまがならぶ、北アルプスがそびえています。
水がとても綺麗なところで、長野県でいちばんの米どころです。また、りんごやわさびの生産もさかんです。
創業者である田中修一氏は、安曇野市の南に位置する長野県松本市出身です。
田中氏は、雄大な景観をひと目見て「ここだ、ここにアルタスの工場を作ろう」と決めたそうです。
アルタスフルートのフルート制作に懸ける想いの根底にある精神は、「本当の意味での道具作りに徹する」ということです。そのために、フルートを愛する人々や多くの音楽家との交流を通して音楽表現とその方法についての理解を深め、フルートの開発を行っています。また、作り手である自分たちの意識を伝えるためにも一流のフルーティストとの対話を大切にしています。
アルタスは理想の音を実現するためにさまざざなこだわりがあります。
●素材の種類
フルートには一般的にAg925(スターリングシルバー)が使われています。
これは、銀の含有率が92.5%ということです。
銀はとても柔らかい金属のため、100%銀で何かを生成するのは不向きとされています。
そこで他の金属(銅など)を混ぜることで強度を持たせたものが一般的に多く使われています。
しかし、フルートは銀の含有率が多いほどフルートらしい豊かな響きが得られます。
そこで、銀の種類にこだわっているメーカーが「アルタス」です。
▼銀の種類▼
・Ag925(スターリングシルバー)
・Ag946(アルタスシルバー)
・Ag958(ブルタニアシルバー)
・Ag997(メタライズドシルバー)
●アルタススケール
スケールとは、音孔(穴)が空いている位置のことです。
アルタススケールは、世界の一流音楽家であり、スケール研究の第一人者でもあるウィリアム・ベネット氏との研究によってたどり着きました。
目指したものは「正しく倍音が乗った音が、正しい音程で鳴る」というシンプルなものですが、アルタススケールは多くの奏者から高い評価を得ています。
頭部管のセッティングは、気温が摂氏21℃〜23℃の環境下で5mm抜いた状態を基準として作られています。
●巻き管
「巻き管」は、一枚の銀の板を巻き、端面を溶接したパイプを用いて、管体を制作しています。
従来の継ぎ目のないパイプと比べて、より多くの手間と熟練の技術が必要となります。しかし、巻き管で製作された楽器は独特の倍音構成を持ち、オールドフレンチフルートはこの製法で作られています。
ROSEシリーズの物語
Altus×Brasstek Original Flute “Rose”series🌹
フルートへの憧れ。
凛とした姿勢で奏でられる美しい音色と、どこか品のある花を連想させるフルートは、知らぬ間に憧れを抱いてしまいます。
”Rose”シリーズはそんなフルートへの憧れを形にしました。
Brasstekのスタッフが日々の勉強の中で出会ったのが日本が世界に誇るフルートブランド「Altus」です。
アルタスのフルートに対するこだわりと熱い想いを感じ取り、「よりお客様に喜んでもらえるフルート」を開発できるのではないか?というアイデアにより“Rose”シリーズの足掛かりが生まれました。
“Rose”の販売を始めてからお客様の喜びのお声を頂けたことが、スタッフに「もっと深くアルタスを知りたい!」という想いを抱かせ、実際に長野県安曇野の工場へ赴くきっかけとなりました。
工場では、製造現場の空気、職人の生の声と頑ななまでの想い、を直に感じ、ブラステックが自信を持って送り出せるフルートとしてAltus×Brasstekのリミテッドフルート“Rose”シリーズが確立しました。
”Rose”シリーズは上品にきらめく白銀のフルートにバラを添えるようにピンクゴールドをあしらったBrasstekオリジナルのフルートです。
各部にあしらわれたピンクゴールドが音色に優しさが加わるだけでなく、見た目の華やかさと併せて、あなたの心に寄り添います。
“Rose”シリーズはブラステックスタッフがメッキしたパーツを1つ1つ丁寧に調整して取り付けています。取り付けには分解を伴うので、より安心して演奏できるように、改めて全体の調整を施しています。
A907からA9へ
アルタスフルートは2023年9月にモデルチェンジを行い、新たな設計を採用し従来よりも「より正しく倍音の乗った音が、より正しい音程で鳴る」フルートにアップデートされました✨
またモデルチェンジに伴いモデル名も変更になりました。
■胴部管が1mm長く
■音孔径の改良
モデルチェンジ後は足部管の音孔の径が大きく、逆に音孔の径が小さくなった箇所もあります。
■スケール(音孔の位置)の改良
■リッププレートの曲面形状の改良
■スタンダードシリーズの材質の変更
従来のスタンダードシリーズには白銅が使われていましたが、モデルチェンジ後は洋白が使われています。
この変更により、より豊かな倍音を得られるようになりました。
▼新モデル一覧と仕様について▼
新たな高みに達した「アルタスフルート」をぜひご自身で体感してみてください。
実際の音色を聞いてみる
A9E ROSE Lip”G”について
今回は、入荷したばかりの”Rose”シリーズの中のA9E ROSE Lip”G”についてご紹介いたします。
「A9」は頭部管がAg958(ブリタニアシルバー)、リッププレートがAg925(スターリングシルバー)の頭部管銀製モデルです。
総銀製のモデルよりも明るく、鳴らしやすいサウンドが特徴です。また、こちらのA9Eはカバードキイのため、音孔をうまく塞げないということがなく、これからフルートを始める方やブランクのある方に多く愛用されています。
A9E ROSE Lip”G”は、A97Eをベースに頭部管の内側とリッププレート、ヘッドクラウン&反射板、さらにG♯キィにもピンクゴールドメッキを施したモデルです。
見た目から華やかさがありますが、音色も通常のフルートより華やかで”Rose”という名にふさわしいフルートになっています。
ぜひ、気になった方は店頭でご試奏ください。
“Rose”シリーズは、遠方の方からも好評の声をいただいております。
遠方の方で気になった方がいらっしゃいましたらオンラインストアでも扱っておりますのでぜひ商品ページをご覧ください。
お困りのことや何かご相談がありましたらお気軽にお問い合わせください🙇♀️
ブラステック白山