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【フルート】材質による違い

2024/05/08 07:30:00

フルートって見た目はほとんど同じなのに価格が全然違う!何が違うの?と思ったことはないですか?
フルートは、キイシステムやオプションなどで価格が変わりますが、価格に出る1番の違いは材質の違いなんです。

みなさんは、フルートは何でできているかご存知ですか?
価格もですが音色も材質によって違ってきます。
今日はフルートの材質による違いについて説明していきます!

主な材質

フルートの主な材質は
・白銅
・洋銀
・銀
・金
・プラチナ
・木(グラナディラ)

が主にあげられます。

材質の特徴

■白銅

白銅は、銅とニッケルから構成される合金で、銅を主体とし、ニッケルを10〜30%含む合金です。
耐久性があって響きやすく、どんな音域でもバランスが良く明るい音色が特長です。

■洋銀

洋銀は、銅、亜鉛、ニッケルから構成される合金で、銅45~65%、ニッケル6~35%、亜鉛15~35%を加えたものです。
加工性に富み、錆びにくく耐久性に優れています。明るく、音響的な振動特性が良いことが特徴です。

■銀

銀は、柔らかく、丸みのある音色が特徴です。
一番フルートらしい音色を引き出します。フルートに銀が多く使われているほど音に深みが増します。
ですが、銀には変色しやすいというデメリットがあるので、銀製のフルートを使用する際は変色にも気を使わなければいけません。
銀と一言で言っても、実は銀には種類があります。

<銀の種類>
銀は、銀の含有率によって種類が分けられます。
銀はとても柔らかい金属のため、100%銀で何かを生成するのは不向きとされています。
そこで他の金属(銅など)を混ぜることで強度を持たせたものが一般的に多く使われています。
フルートで多く使用されている銀は、スターリングシルバーという銀含有率92.5%のものです。シルバーアクセサリーなどでもよく使われています。
その他に、95.8%(ブリタニアシルバー)99.7%(メタライズドシルバー)など、それぞれ異なった純度の銀があります。
この銀の種類に注目しているメーカー が「アルタス 」で、様々な銀の種類を組み合わせてフルートを製造しています。

■金

金製のフルートは、しっとりした音色の中に輝きを持ちます。
遠伝性に優れており、空間いっぱいにフルートの音が響き渡ります。
金も銀のように金と一言で言っても、金の純度によって種類が分けられます。

<金の種類>
フルートでは、9K14K18K24Kが使われます。
数字が大きくなるほど金の純度が高くなり、価格も高くなります。
そして、金の純度が高くなるほど比重も増し、フルートの重量も増え、演奏においてパワーを必要とします。

■プラチナ

プラチナはレアメタルと呼ばれる希少金属のひとつです。金と比べても採掘量が年間20分の1程度で、希少性の高い貴金属です。結婚指輪などジュエリーによく使われています。
プラチナは、フルートに使われる材質の中で最も高い密度の材質です。
ダイナミックスレンジの幅が広く、音の透明感、明瞭さ、音の伸び、密度の高い音質が特徴です。
プラチナは変色することがなく、傷をつけない限りずっと美しい状態です。
ですが、プラチナは金よりも重く、演奏が大変というデミリットもあります。

■木(グラナディラ)

グラナディラは、主にクラリネットやオーボエ、ピッコロで使われている木材です。
グラナディラ製のフルートは、木材ならではの温かみのある、ふくよかな音色が特徴です。

材質による価格帯

では、材質の種類や特徴もわかったところで、材質による価格帯をご紹介いたします。
フルートの価格は、材質の使われ方によって異なります。

材質の使われ方

フルートの材質の使われ方は下記の種類に分けられます。
・洋銀、白銅製
・リッププレート銀製
・頭部管銀製
・管体銀製
・総銀製
・管体金製
・総金製
・管体プラチナ製
・木(グラナディラ製)

◇洋銀、白銅製

約〜10万円
趣味でフルートを始めたい方におすすめです。

◇リッププレート銀製

約10〜20万円
趣味で始めたい方におすすめです。
銀になるのはリッププレートだけですがしっかり音色に変化が現れますよ!

◇頭部管銀製

約15〜30万円
趣味で始めたい方、学生さんに初めてのフルートとしておすすめです。
頭部管は音色を大きく左右します。
頭部間銀製以降はよりフルートらしい音色になっていきます。

◇管体銀製

約23〜47万円
フルートをレベルアップしたい方におすすめです。
もちろん、部活動で頑張りたい学生さんの初めての一本としてもおすすめです。
管体銀製からは銀を使っている部分が増え、メーカーによって特徴や作りなどこだわりが大きく見え出すので、価格に大きな振れ幅が出てきます。

◇総銀製

約55〜150万円
フルートをレベルアップしたい方におすすめです。
総銀製らしいやわらかく重厚感のある音色です。
銀の種類によって価格が変わります。

◇管体金製

約190万円〜
金製のフルートになると時価になっていきます。
金の含有率によって価格は変わります。

◇総金製

時価(約300万円〜)

◇管体プラチナ製

時価(約770万円〜)

◇木(グラナディラ )製

約120万円〜約135万円

※価格は変動しますのでご参考までに見てみて下さい。記事更新時点のものとなります。
価格は、C管・オプションなしです。
Heavy、トーンホールの作り、キイメカニズムなどは考えず、最低価格は安価なモデルで記載しています。

ご予算に合わせて一緒にお選びいたしますので、ぜひお声がけください🤲


Written by
Mioko Kawai

ブラステック白山

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