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【人気 サックス 比較】ヤマハ YAS – 62 、YAS-480と ROOTE 8 サックスを比べてみました!【2022/4/25 更新】

2021/10/16 08:58:39

こんにちはBrasstek白山の自称サックス担当の丸七です!

今日は国産サックスのベストセラー、YAMAHA YAS-62(とYAS-480)と私たちBrasstekがプロデュースするサックスROOTE 8のフラッグシップモデル、MODEL AUTHENTICを比較してみたいと思います!!

<目次>

1_今回比較するLINE UPの紹介

2_YAMAHA YAS-480

3_YAMAHA YAS-62

4_ROOTE8 Authentic

5_ROOTE8 Sunny

6_サックス モデル比較表

1_今回比較するLINE UPの紹介


YAMAHAの人気モデル YAS-62

吹奏楽を始める学生さんからJAZZシーンではプロ奏者まで使用され幅広く人気を誇っているヤマハサックスのフラッグシップ的存在です。

モデルの歴史も長く1978年に販売開始となり今なおマイナーチェンジを繰り返しながらも世界中で販売されている名実揃ったロングセラーのモデルです。


そして、


私たち開進堂楽器の管楽器セクション、Brasstekから2019年にデビューした

Brasstekのプライベートブランドのサックス、ROOTE 8。

「いつまでも吹いていたくなるサックス」をコンセプトに設計とデザインにこだわり製作されています。

特にフラッグシップモデルのMODEL AUTHENTICでは1940年台に製造されていたサックスたちをイメージしたレトロなデザイン、ちょっぴりハスキーで色気のあるサウンドが好評をいただいております。

一方SUNNYでは吹奏楽や初心者さんの使用も想定してオーソドックスな設計でありながらもROOTE 8 らしい倍音の豊かな楽器へと仕上がっています。

楽器の製造も海外提携の工場で製造したパーツを北陸3県にあるBrasstek各店で修行を積んだ管楽器専門の技術スタッフが組み上げており高い精度での楽器製造がセールスポイントです。

今回のブログではそんなYAS-62とヤマハサックス同士でも比較購入の相談をよく受けますのでYAS-480、私たちのプロデュースするROOTE8のサックス、MODEL  AUTHENTIC Alto、MODEL SUNNY Altoの4機種で比べてみました。



2_YAMAHA  サクソフォン YAS-480

・サウンドと管体の設計

ヤマハのスタンダードシリーズの上位ランクモデルです。

YAS-280と同設計の管体を持ち初心者さんでも吹きやすいのが好印象です。

以前は国内で製造しておりましたが現在は価格を維持するためでしょうか、YAMAHAの所有するインドネシア工場で製造されています。(62シリーズより上のモデルは日本で製造)


・操作性とキイのシステム

基本的にはキイの設計はYAS-280と同じ設計になっておりますが、テーブルキイやオクターブキイの設計に関しては現行のYAS-62と同じく上級モデルと同じ連携システムを採用しており下位モデルよりもスムーズなフィンガリングが可能です。


●○メリット●○

・スムーズなフィンガリングが可能

・楽に音が出せる

・ネックを上位モデルのものに交換できる

・初心者さんに最適


■△デメリット■△

・音に深みがない(正確には音色を犠牲にし吹きやすさを優先している)

・国産製造よりも製造精度が低い

・彫刻がほとんどないためルックスに物足りなさを感じる





3_YAMAHA サクソフォン YAS-62

・サウンドと管体の設計

この62シリーズから管体の設計がガラリと変わります。

62の管体設計はあの世界的サックス奏者のユージン・ルソー氏がアドバイザーとして加わっておりヤマハの本気度が伺えます。

そのためスタンダードシリーズではなし得なかった「深みのある音」「吹きやすさ」の両立に成功したのです。

といっても現行のクラシック向けモデルの最上位である875シリーズと比較すると軽やかなサウンドに設計されています。そのため吹奏楽などのシーンでは中級者モデルとしての立ち位置となっておりますがジャズやPOPミュージックのジャンルでは軽くて奥行きのあるサウンドを持つ楽器が好まれるので特にアメリカでは多くのプロミュージシャンが使用しています。

YAS-480をご購入検討していたけど、もう少し頑張ってYAS-62を購入する方が多いのはこの「圧倒的なサウンドの違い」が根本にあるのです。


・操作性とキイのシステム

操作性は最上級機種と同じキイ連携システムを採用しているので申し分ありません。

しかし、キイのデザインだけでなく指の滑り止めの役目を果たしている指貝(白蝶貝)が少なかったり、キイの形状が簡素化されていたりする部分もあります。


●○メリット●○

・程よく深みのあるサウンド

・スムーズなフィンガリングが可能

・ネックを上位モデルのものに交換できる

・ボタニカルテイストな手工彫刻が施されている

・初心者さんから使用ジャンルによっては上級者にもおすすめ


■△デメリット■△

・クラシックや吹奏楽ユーザーにとっては音に深みが物足りないかも

・ヤマハ含む各メーカーの上位機種と外観を比較すると高級感が足りない

・ツヤのある響きを持つ楽器のためもっと渋い音や味のある音を出したい方には物足りなさはあるかもしれない

・ラッカー塗装が厚いため響き、吹奏感がやや抑圧的になってしまう。




4_ROOTE 8  サクソフォン SUNNY

・サウンドと管体の設計

「ワンランク上のエントリーモデル」をコンセプトに設計されており、「吹きやすさ」「音の奥行き」2つの面で高い評価を得ています。特に倍音の多いリッチサウンドという面ではYAS-62と肩を並べるほどです。

ヤマハのYAS-480、62と同じくラッカー仕上げとなっておりふくよかなサウンドを持ちつつも綺麗な音の輪郭を持っているためそんなジャンルにも対応できます。

音程の面でも改良に改良を加えた結果、初心者さんでもコントロールしやすいものへと仕上がりました。

セルマーの名器たちが持つような華やかで色彩感のあふれる音色とヤマハの楽器が持つ優れたコントロール性の良いところを併せ持った楽器です。


・操作性とキイのシステム

操作性の面ではYAS-62と同じく、テーブルキイのシーソーシステムの採用や運指の運び易さなど「優れたコントロール性」を追求し各社ブランドの上級モデルが有するようなスペックを有しています。

またROOTE8のすべてのサックスに言えることですがご使用者様の手の大きさに合わせてご購入楽器のテーブルキイや右手小指で操作するLOWキイの位置をある程度変更することが可能です。

(キイの位置変更をご希望の場合はご注文時に店頭のスタッフ、またはWEBSHOPでのご購入の場合は備考やメールで追記/ご連絡をお願いいたします。)


●○メリット●○

・ツヤと品良く深みのあるサウンド

・奏者の希望に合わせて低音部のキイの位置を変更可能、操作の難関である小指(低音キイ)の操作が易しい。

・往年の名器、MARK6のような豪華な手工彫刻が職人の手仕事で施されている

・クラシックからJAZZ、POPS、演歌までALLジャンルで使用可能です。

・初心者さんから中上級者まで満足できる仕上がり。


■△デメリット■△

・ツヤのある響きを持つ楽器のため、ハスキーなサウンド、渋いサウンドを出したいときには物足りない場合も

・セルマーのように響きを大切にするためにラッカー塗装の厚みを薄くしているためラッカーの強度はヤマハほど高くはない。



5_ROOTE 8  サクソフォン AUTHENTIC



・サウンドと管体の設計

「JAZZシンガーの歌声のような響き」をコンセプトに製作されたモデルです。

管体表面に銀をコーティングしサンドブラッシュ加工を施しサテンフィニッシュに仕上げております。

このサテン加工によって管体表面積が増し(=音を発する面積が増える)よりリッチな倍音をサウンドに添加することが可能になります。この効果で「少しハスキーで色気のあるサウンド」が作られているのです。

また1940年台のサックスを思わせるオールディーなルックスが目を惹きつけます。


・操作性とキイのシステム

操作性の面ではYAS-62と同じく、テーブルキイのシーソーシステムの採用や運指の運び易さなど「優れたコントロール性」を追求し各社ブランドの上級モデルが有するようなスペックを有しています。

またROOTE8のすべてのサックスに言えることですがご使用者様の手の大きさに合わせてご購入楽器のテーブルキイや右手小指で操作するLOWキイの位置をある程度変更することが可能です。

(キイの位置変更をご希望の場合はご注文時に店頭のスタッフ、またはWEBSHOPでのご購入の場合は備考やメールで追記/ご連絡をお願いいたします。)


●○メリット●○

・ほんのりとハスキーな色気のあるサウンド

・1940年代を思わせるレトロでおしゃれなデザインを採用、高級感を感じさせるシルバーハンドブラッシュ加工

・奏者の希望に合わせて低音部のキイの位置を変更可能、操作の難関である小指(低音キイ)の操作が易しい

・JAZZ、POPS、演歌などクラシック音楽以外のジャンルで特に人気です。

・初心者さんから上級者まで満足できる仕上がり。


■△デメリット■△

・倍音の多いハスキー感のあるサウンドのため吹奏楽、クラシックの演奏にはやや不向き。

・オールディーかつシルバーなデザインのため、いわゆる「金色のサックス」ではない。

・楽器の表面を銀でコーティングされている経年変化で趣のある変色が発生する。

6_サックス モデル比較表

MODELサウンド音の奥行き Max★5吹きやすさ/抵抗感操作のしやすさ向いているジャンルルックス税込定価
YAS-62艶やかで華やか★★★初心者さんでも
まあまあ吹きやすい
★★★★広く浅く
ALLジャンル OK

吹奏楽やクラッシックでは音に物足りなさを感じるかも
★★★¥324,500 
YAS-480明るくはっきり★★初心者さんでも
とても吹きやすい
★★★広く浅く
ALLジャンル OK

ある程度上達したら物足りなさを感じるかも
★★¥253,000 
Model
SUNNY
艶やかであたたかい★★★初心者さんでも
まあまあ吹きやすい
★★★★広く浅く
ALLジャンル OK

吹奏楽やクラッシックでは音に物足りなさを感じるかも
★★★¥253,000 
Model
AUTHENTIC
ハスキーで色っぽい★★★★初心者さんでも
まあまあ吹きやすい
★★★★専門ジャンルに特化!!
JAZZ、POPS
R&B、AOR
演歌、映画音楽 etc…
★★★★¥308,000 





<<<< まとめ >>>> 

どの楽器もメリットとデメリットを併せ持っていることがわかります。

なのでAさんにとって100点満点の楽器でもBさんにとっては60点、なんてこともあります。

完璧な楽器というのは存在せず「モデルごとの得意分野」と「使用者の好み」が一致することが大切になります。

是非サックスを購入するときに参考にしてみてください!




Written by
Natsuki Marushichi

ブラステック白山

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076-259-6872
(10:00~21:00 定休日なし)

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古物商許可番号 石川県公安委員会 第511010008228号

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