【末永く楽しい音で!】Kanile’a K-1T/G レビュー
こんにちは!
ウクレレカラーズ白山店の福永です。
今回はハワイ産ウクレレブランドKanile’aよりK-1T/Gをご紹介させていただきます!
Kanile’a とは
Kanile’aとは「楽しい音」という意味を持つハワイ語です。
ハワイのウクレレメーカーの中でも比較的新しいブランドですがそのクオリティはカマカ、コアロハなどと並びハワイを代表するブランドの一つと認められています。
全てのKanile’aウクレレはマスタールシアー Joseph Souzaを中心とした熟練の職人たちのもと、しっかりとシーズニングされた最上級の木材を用い、一本ずつ愛情を込めて作られています。
これまでも伝統的な手法とテクノロジーの融合により精度の高い楽器を数多く生み出してきました。
また近年ではハワイの森林を守るため、一本のウクレレを製造するたびに一本のコアの植樹を行うなど情熱的に環境保護活動を行っています。
K-1T/G
ボディトップ&バックのサップが印象的な本個体。
美しい杢目のコア材をKanile’aウクレレの特長でもあるUVフィニッシュが高級感を引き立てています。
美しいコア材を使用しつつも価格はややリーズナブル。
その秘密は前述の森林保全活動が認められ現地のオークションで優先的にコアの供給を受けているためだそうです。
サイドバック共にハワイアンコアらしい杢目。
経年や環境変化も想定してかトップ材は他のハワイ製ウクレレに比べるとやや厚め。
重量を抑えるためにブレイシングがご覧の通りの特殊構造になっています。
前述のUV塗装やこういった工夫から技術の高さを感じます…
ボディの外周には緩やかな傾斜が設けられています。
長い演奏時間でもカドが当たって痛い…という心配は無用。
ヘッドトップとペグボタンには高級感を感じさせるエボニー材を採用。
チューニングのたびに木材の優しい印象を感じられます。
ブリッジピンも同じくエボニー材を採用。
ペグボタン同様こだわりを感じます…
ブリッジピンの採用はハワイ製のウクレレでは少し珍しいかもしれません。
指板材にもエボニーが採用されています。
黒々とした光沢のあるルックスは高級感だけでなく音響特性的にも優れており、
音の伸びが良く高音域やアタックの質感が非常に心地よいです。
またサラッとした触り心地のためフレット移動やスライドの際のストレスは少ないのもポイント。
ネックはやや厚めながらもしっかりとエッジ処理が施されており握りやすく思いのほか弾きやすいです。
特筆すべき点として、カニレアのウクレレはフレットサイドの処理の丁寧さが素晴らしいです。とにかくツルツル。
テナーウクレレにおいてはダイナミックなポジション移動も考えられるため嬉しいポイントかと思います。
サウンド
全体的にまとまった重厚感のあるがっしりとしたサウンドです。
経年や環境変化を想定した厚めのトップ板由来のためか凄く頼りがいのあるというか…
総じてローコードの響きがしっかりしているため歌の伴奏に向いているウクレレという印象です。
もちろんハイポジションにおけるピッチの安定感も抜群なためソロ演奏もバッチリです!
最後に…
UV塗装や独自のブレイシング…最新技術を取り入れ木材確保という観点を飛び越え環境保全にも力を入れたメーカー Kanile’a 。
良い音で末永くお使いいただけるウクレレをお探しの方に是非ともおすすめしたいウクレレです!
本個体の詳細やオンラインストアからのご注文は以下の画像のリンクからどうぞ!
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それではまた!