こんにちは!ピアノ調律技能士の加賀谷です。
北陸の夏は梅雨明けしても湿度の高い日が続きます。
お部屋の温度、湿度の変化が気になる季節。今回は温度と湿度に関するお話です。
■ なぜ湿気対策が必要なのか?
夏の「高温・高湿」な環境では、行き場を失った空気中のたっぷりとした水分を、ピアノ内部の木材やフェルトがスポンジのように吸収してしまいます。
その結果、木部が膨張して動きが悪くなったり、金属パーツのサビを引き起こしたりと、ピアノにとって大きなダメージとなります。

鍵盤は特に湿気の影響を受けやすい部分。写真は腐食した鍵盤のバランスピン。



こうなってはもう音律を維持できません。
そうなる前に対策を!!
まずは温湿度計を用意し、ピアノに近い場所に設置しましょう。また、計測する場所は毎回同じ場所でが基本です。


一般のご家庭では温度と湿度を一定に保つのは不可能に近いので、まずは今の状態がどうなのかを把握し、これ以上悪い環境にならないよう心がける事が重要です。
湿度が高い場合は除湿機が有効です。

湿度設定は、50〜60%近辺なら概ねOKですが、除湿機の湿度表示だけを鵜呑みにせずに、設置している湿度計と併せて確認しましょう。
最終的に湿度計の数値を頼りに除湿機の湿度を設定しましょう。
要は、上がったり下がったりする湿度をできるだけ一定に保つ方向にコントロールする事が大切なんです。
なかなか難しいですが、ほんの少しでも良い方向に環境が整えば、きっとピアノも美しい音色を奏でてくれるはずですよ。