2022年10月31日
MPC ピアノメンテナンスの安田です。
ヤマハアップライトピアノW120BWを整備しました。
このピアノは1984年~87年にかけて販売されていました。外装はアメリカンウォルナット。木の導管を埋めず風合いを残したオープンポア仕上げです。
当時ヤマハは木目のピアノをけっこう短いサイクルでモデルチェンジしていました。だいたい3年ほど。長くて5年くらい。
その中にはW106のようにけっこう手がける機会の多いピアノがある一方で、W201みたいに1度か2度しか見たことの無い珍しいピアノもあります。
W120はW120BS(サペリ)とW120BW(アメリカンウォルナット)の2種類があります。販売期間が2年半と短かったこともあり、比較的見る機会が少ないピアノです。
外装はできるだけばらして内部の汚れを落としました。
足元の土台は外してすきまの汚れをしっかり落とします。
鍵盤蓋のヒンジも外してサビを落とします。
背面は一度設置すると掃除が難しくとても汚れやすい箇所。ホコリを吹き飛ばして掃除します。
鍵盤の蓋に傷が多数あり、補修後艶消しクリアの塗装を行いました。オープンポアはクリアコートが非常に薄く作業を慎重に進めないと周囲の塗装と差が生じてしまいます。なんとかうまくできて安心しました。
当社では調律はもちろんピアノの修理や外装のクリーニングも承っております。お気軽にお問い合わせください。