割れた土台の塗装

2022年4月16日

MPCピアノメンテナンスの安田です。

ヤマハのアップライトピアノでたまに土台部分が割れているのを見ることがあります。

今回修理したピアノはかなり広範囲に割れが広がっていました。

こんなに割れていて大丈夫なのかと思われるかもしれませんが、割れているのは塗装面のみなので耐久性は問題ありません。

中の木が湿度の影響で膨らみ、表面の塗装に割れが生じると考えられます。

このままにしておくわけにもいかないので修理をする必要があります。

少しの割れなら補修をするだけでいいのですが、ここまでひどいと塗装をしなければいけません。

割れた個所を削ってからパテを埋めます。

パテを削って下地を整えます。

下地となる塗料を吹き付けます。正確に流れを説明すると下地の前に下地をしっかりと付着させるための塗装もあります。

傷の整形→パテ埋め→パテを削って平面に整える→下地を付着させるための塗装→下地の塗装

というのがここまでの順序です。

最終塗装のための処理を施してから黒の塗装をします。

平滑処理と艶出しの作業を進めます。

本体へ取り付けて完了。

時間はかかりますがきれいに仕上がります。

MPCピアノメンテナンスでは調律のみでなくタッチの調整・外装の修理等幅広く対応いたします。

ピアノについてのご相談があればお気軽にお問い合わせください。