2022年1月27日
MPCピアノメンテナンスの安田です。
ヤマハアップライトピアノのハイエンドモデルUX30系は特別な譜面台を備えています。
大きくて楽譜が置きやすく閉じることもできます。
表からは隠れていて見えにくいのですがトーンエスケープを備えており、前面への音抜けが良いのも特徴です。
複雑な構造を持ち、整備には手間がかかります。
開け閉めする際にギーギー雑音を出すことがありますし、うまく閉まらないこともあります。
パーツが多いのでばらして汚れを落とすのもなかなか大変。
トーンエスケープを外した様子。下側は手が入らないのでホコリがたまります。
全てのパーツをばらします。楽譜を置くパーツは特に傷つきやすく、艶が失われています。
まず深い傷を落とします。
さらに磨きをかけて艶を出します。
他のパーツも汚れを落とします。
閉じられた状態。
開いた状態。汚れをほぼ完全に落とし、動きも改善しました。
ひとつひとつ手順を重ねて整備していきます。