2021年11月1日
工房でピアノの整備をしている安田です。
今回はピアノ用の防虫剤について。いくつか種類がありますが、当社では下記のピーコック・ピアノエスコートを扱っています。
ピアノは中のフェルト類が虫に食われることがあります。それを防いでくれるのが防虫剤です。
防虫を怠ると鍵盤の下がこんな悲惨なことになる可能性があります。
こうなったらとりあえず虫に食われたパーツは全て廃棄してすみずみまで掃除します。
それから新しいパーツに交換します。
鍵盤のフェルトも食われます。こうなるとタッチがとても不安定になります。
全て貼り替えます。
防虫剤はアップライトピアノの屋根を開けた星形のパーツにひっかけます。
防虫剤を入れなくても虫に食われないピアノもあります。ただ、私が多くのピアノを見てきた経験では定期的に防虫剤を入れ替えているピアノで虫に食われているピアノはほとんど見たことがありません。効果はあります。
保険みたいな物ですが、虫食いが心配な方は半年おきの交換をお勧めします。
調律の際であれば調律師が持っています。お店にも売ってますので、お問い合わせください。