テクニクスを外してヤマハを取り付け

2021年7月31日

ピアノ調律師の安田です。

今回はお客様宅のヤマハアップライトピアノにヤマハサイレントユニットを取り付けました。

このピアノにはテクニクスの消音装置が付いていました。壊れてしまい修理もできないので新たにヤマハを取り付けたいとのご依頼を頂きました。

テクニクスはパナソニックのハイエンドオーディオブランドです。アナログプレーヤーのSL-1200が特に有名ですね。アンプには昔も今も針のアナログレベルメーターが付いていて、これがいい味を出しています。私も欲しいです。

テクニクスはかつてアップライトピアノ用の消音装置を製造していました。現在はコルグに技術が譲渡されています。

もう修理はできないので消音で弾きたいのであれば新たに装置を付ける必要があります。

10年ほど前までは年に1度くらいはテクニクスを外してヤマハを付けるというご依頼がありましたが、今回は5年ぶりくらいです。

以前の装置は全て外すのですが、テクニクス仕様のパーツを元に戻す必要があったりして一筋縄ではいかないこともあります。修理をする場面もあり普通に付けるよりは手間がかかりますが、手順を追って慎重に進めれば問題無く付けることができます。

打弦機構(アクション)にハンマーの動きを制限するストッパーを取り付け。パーツを純正品へ戻す作業も行いました。

左内側にストッパーを作動させるパーツの取り付け。

鍵盤下のセンサー位置を慎重に調整します。

今回も無事に取り付けることができました。

ピアノに消音装置を取り付ける際は是非当社にご相談ください。

※お客様の許可を得て撮影・投稿させて頂きました。