傷ついた外装の修理

2021年3月22日

こんにちは。工房でピアノの整備をしている安田です。

私はいろいろな仕事をしてるのですが、一番多いのは買い取らせて頂いたピアノをお店に展示するための整備です。

ピアノを買い取って整備する業者は多いのですが、みんな同じ品質で整備できるわけではありません。

当社では整備にヤマハ特約店でしか手に入らない純正パーツを使用しています。純正品が廃番の場合は国内の信頼できる業者からパーツを仕入れています。

例えば外装の補修。外装にはいくつか塗料が使われていますが、多くはポリエステルです。ヤマハ以外のポリエステルを使用すると色を合わせることができません。ほぼ完全に色を合わせることができるのは純正品だけです。

傷ついた外装。塗装はポリエステルです。

まず傷の周辺をすり鉢状に整えます。

ポリエステルの塗料を埋めます。

紙やすりを少しずつ細かくしていき、塗面を平面にしていきます。

さらに極細のコンパウンドで紙やすりの傷を落とします。

ほとんど傷がわからなくなりました。さらに磨いて艶を出していきます。

修理のみでなく、調整と調律も見直してお店に展示しています。

使わなくなったけど大切なピアノを次の方にも大切に使ってほしい。そう思ったらピアノを売る際は是非当社にお問い合わせください。