Fender Hammertone【夏音2022】

Hammertone Fuzz

歪(ひず)み系エフェクターとして最も歴史の長いファズ。本機は2つのシリコンダイオードを用いており、さらにはオクターブファズモードのスイッチを搭載しています。

60年代～70年代の往年のサイケデリックなギターサウンドはもちろん、アバンギャルドで実験的な音作りを楽しみたい方にオススメです。

Hammertone Overdrive

まず一台選ぶなら、このオーバードライブがオススメ！
自然なドライブサウンドで、ソフトなクランチから、ラウドなロックサウンド、ジャズでも使用できそうな甘く濃厚なドライブまでカバーします。
一般的なオーバードライブと異なるのが、右上のツマミに配置されたプリゲインのミッドブーストのコントロール。絞ればバッキング向きのすっきりとしたキレのあるサウンド、上げれば中音域が徐々に飽和していき、濃厚なリードトーンへとサウンドキャラクターが変化していきます。プリブーストのコントロールを備えたオーバードライブは割と珍しく、玄人にもお試しいただきたいマニアックなペダルです。

Hammertone Distortion

鋭いカッティングに最適なディストーション！
オーバードライブよりもレンジが広くハイファイな印象で、現代の音楽ジャンルに相性の良さを感じていただけるでしょう。
トレブルとベースの2バンドEQのコントロールで、ギターやアンプに合わせた調整も簡単、初心者にも分かりやすい設計となっています。

Hammertone Metal

メタルに特化した過激なディストーション！
きめの細かいディストーションを、強烈な2バンドEQで緻密に制御。メタルを演奏するのに必要な、胸の熱くなる激歪みのトーンを、まさにこれ一台で実現します。

Hummertone Chorus

艶やか、煌びやか、そして包み込むような温かさを特徴とするコーラス。
タイプスイッチによって、Two-Voice、Three-Voice、Four-Voice、多彩なコーラス効果を得られます。

Hammertone Flanger

燃え上がるようなモジュレーション効果を生むフランジャー！
ジェット機のエンジンや、手持ち花火が火を噴く音に例えられるでしょうか、劇的なまでにサウンドに変化を与えるフランジャーは楽曲の世界観を一変させるほどの強力なエフェクトが特徴です。

Hammertone Reverb

空間系の代表格のリバーブ！
Hall、Room、Modの3つのモードスイッチに加えて、トーンスイッチで多彩なキャラクターのリバーブを生み出します。
コントロールの効きが広く、自然な残響音から、ロングタイムの幻想的なアンビエントまで幅広い使い方ができます。

Hammertone Space Delay

ギターサウンドにさらなる深みを与えるスペース・ディレイ！
通常のディレイと異なり、温かみのあるテープエコーのサウンドに特化した一台です。
トリッキーなリズムを生むパターンディレイや、うねり揺らめくようなモジュレーション、楽曲の空間演出を手助けする逸品です。

Analog Dry-Through機能を搭載しており、ONの状態でも原音のサウンドを損なわずにダイレクトな出力が可能です。

Hammertone Delay

ギターサウンドには欠かせないディレイ！
デジタル、アナログ、テープの3つのディレイタイプの多彩なサウンドに加えて、モジュレーションの揺れのあるディレイサウンドまで幅広くカバーします。

Analog Dry-Through機能を搭載しており、ONの状態でも原音のサウンドを損なわずにダイレクトな出力が可能です。

基本的に足でスイッチを操作するコンパクトエフェクターにおいて、頑丈さはとても重要。
Hammertoneは堅牢なアルミ製の筐体に、スイッチ類にも金属製のハードウェアを用いております。低価格帯のエフェクターの数多くがプラスチックの筐体で作られている中で、このアルミ筐体は安心できるポイントです。
ライブやスタジオ、その道中の移動など、過酷な環境にも耐えうる信頼性を実現しています。

シリーズの名前にもなっている”Hammertone”、文字通りハンマーで打って叩いて凹凸を付けた金属加工の名前が由来ですが、ゴツゴツとしたデザインは昔ながらからあるエフェクターのようなレトロな雰囲気と、今となっては一周回って目新しい魅力的なデザインです。

ON/OFFスイッチはトゥルーバイパス方式を採用、こちらも低価格なエフェクターでは珍しく、こだわりの設計です。

コントロールノブは各モデルのロゴカラーとマッチした、Hammertone専用のオリジナルノブが採用されています。
ビビットなカラーリングにFenderの象徴的な”F”ロゴ、タイムスリップしてきた宇宙船のようなデザインにときめく方も多いのではないでしょうか。思わずコレクションしたくなります。

入出力端子と電源端子は筐体の上側に配置、これは複数台のエフェクターを並べることを考慮したデザイン。ケーブルのプラグが干渉せず、小さなエフェクターボードに多くのエフェクターを配置したい方には嬉しい設計となっています。

金属筐体の割には本体重量もやや抑えめに作られている印象で、運搬時の重さのストレスも軽減してくれます。

背面のパネルは中央のネジ一本で固定されており、プラスドライバーの工具がなくても、小銭や分厚いピックがあれば開けられます。

例えばライブやリハーサルなどのタイムスケジュールがタイトな状況で、9V電池の交換が必要になった時にとても助かりそうです。

ネジの周囲は丸く窪んだ形状で、背面部分が面一になるようにデザインされています。

こういった現場主義的で実戦的な機能と、ユーザビリティの高さがHammertoneの魅力の最たるものでしょう。